「actually」の意味を分かりやすく解説!「in fact」との違いは?

さっそくですが問題です。

Did you see her? (彼女に会った?)

Yeah, actually, she was very beautiful. (???)

あなたなら2つ目の文をどんな風に訳しますか?裏の意味があるとしたら、それはどんな意味だと思いますが?

多くの人が「会ったよ、彼女は実際とても綺麗だった」と訳すと思います。

それでも間違いではないのですが、実は重要なニュアンスが抜けているんです。

今回はそんな奥深いactuallyという単語を一緒に掘り下げていきましょう。



Actuallyの意味

副詞のactuallyには主に3つの意味があります。

①実際に

You should speak as you actually see.
(実際に目で見たまま話さなければいけないよ)
He’s very kind, actually.
(彼は実際とても優しい)

②やっぱり

Do you join us?
(一緒にいかがですか?)

No, thank you.
(いいえ、結構です。)

Umm…actually, can I join you all?
(あ、でも…やっぱり入れてもらっても良いですか?)

Will that be all? That will be 547yen.
(以上でよろしいですか?547円になります。)

Out of 5000yen, please.
(じゃあ5000円でお願いします)

Do you have coins?
(細かいのは宜しいですか?)

No…oh, actually I have 1000yen.
(はい…あ、やっぱり1000円ありました。)

③実は・意外と

Actually, I enjoyed your story.
(あなたのお話楽しかったよ)

さて冒頭のクイズに戻りましょう。この③番の意味は「意外と」というニュアンスが入っています。

つまり冒頭のactually, she was very beautiful.は「意外と彼女は綺麗だった」という意味になりますね。

さらに詳しく言うと「綺麗だと思っていなかったけど、実際は意外と綺麗だった」というニュアンスが含まれるんです。

では上の例はどうでしょう。「あなたのお話楽しかったよ」でも間違いではありませんが、裏の意味を明記すると「あなたのお話は楽しいとは思ってなかったけど、意外と楽しかったよ」という意味になるんですね。

この「意外性」がactuallyで見落とされがちな裏のニュアンスになります。

なんでもかんでもactuallyをつけてしまうと時に、失言にもなりかねないので気をつけてくださいね!

ちなみに・・

①番の意味のところで「He’s very kind, actually」という例文を紹介しましたが、「He’s very kindとHe’s being very kind.」の違いはなんでしょうか?

beingのつく現在進行形はその一点の瞬間を表していますので、彼がとても優しいのもその時だけ、というニュアンスになります。なのでHe’s being very kindをニュアンスも含めて日本語にすると「彼は普段と違い珍しく優しい」という意味になるんですね。

He’s very kind.は優しい状態が常態化している感じです。彼はいつも優しいのですね。なので「あの子いじけてる」と言いたい時もHe’s grumpyなどというと、いつもいじけてる根暗な子のようなイメージになってしまいます。

普段は元気なのにその場だけいじけているのなら「He’s being difficult.」と言った方が「いじけてる」のニュアンスにピッタリですね。

ActuallyとIn factとの違い

『Actually』と『in fact』はどちらも「実際は」という意味がありますが、in factの方が言い方はキツイです。

すでに話した内容に対してそれを強調したい時に「実はですね」と切り出す言い方がこのin factです。

さらに『in fact』には『actually』にはない意味もあります。それは「さらに言えば、それどころか」という意味。こんな風に使います。

She’s cute baby, in fact she’s an angel.
(可愛い赤ちゃんだね〜もっと言うと(=て言うか)天使だよ!)

I made a big mistake, in fact I kicked money out.
(失敗しちゃってさ、失敗って言うどころかお金を無くしちゃったんだよね)

こなれた日本語にするとこのin fact は「て言うか」という訳がピッタリかもしれません。

まとめ

Actuallyは近年いろいろな所で手軽に頻繁に使われている単語です。

しかし、あまりにもactuallyを多用しすぎると、なんだかハッキリしない人をイライラさせる話し方にも聞こえてしまいます。

裏の意味までしっかり理解して適切な場所でピンポイントで使えるように練習してみて下さいね。