「Affect」と「Effect」の違いって?混ざらないように詳しく解説!

「Affect」と「Effect」どちらも「影響」という意味がある英単語です。

「エフェクト」というカタカナ英語は日本でも耳にする機会が多いのではないでしょうか。

写真を編集する際や、ゲームや漫画でも出てくることがままあります。

しかし「アフェクト」は私自身日本でカタカナ英語としては聞いたことがありません。

英語のアルファベットにしても日本語のカタカナにしても1文字しか変わらないこの「Affect」と「Effect」の違いはどこにあるのでしょうか。

「エフェクト」はカタカナ英語でよく聞くけど「アフェクト」は聞かない、これが見分けるヒントになります。

なぜなら、それぞれで使い方がほぼ決まっているからです。

また「影響」という意味を持つ単語は他にもあります。

今回は「Affect」と「Effect」の違いとそれぞれの使い方に加えて、似た意味を持つ単語とその使い方、「Affect」 「Effect」との区別の仕方についても例文を交えて詳しく紹介していきます。



「Affect」の意味と使い方は?簡単な英文で紹介!

 「Affect」には、「(直接的に)影響する」「(病などに)冒される」「感動させる」といった意味があります。

使われる文章のほぼ全てで「動詞」として使われています。

心理学の用語で「感情」を意味することもありますが、まず普通の会話や文章では使われません。

また影響を及ぼした「何か」を主語に置いて文を作ります。

加えて、その影響の結果や、何のための影響を与えたのかという文は続きません。

例文で確認していきましょう。

・そのニュースにとても感動した。

「The news affected my deeply.」

・暑さにやられた。

「I’m affected by the heat.」

・それは世論に響くだろう。

「It will affect public opinion.」

・彼女は睡眠不足で健康を害した。

「The luck of sleep affected her health. 」

この「Affect」は、「effect」を使って言い換えることも可能です。「Effect」の詳細は次に説明します。

動詞で使われるということ、影響を及ぼしたものを主語に置くか、影響された人を受け身にして文章を作るということが分かっていただけたでしょうか。

基本的な意味は「影響を及ぼす」なので、心に影響する、ということで「感動させる」という意味もあります。

「Effect」の意味と使い方を紹介!「Affect」との違いは?

「Effect」には「(原因の直接的な)結果」「効果」「影響」「印象」といった意味があります。

もう気づきましたか?

「Affect」とは対照的に、「Effect」はとんどの場合「名詞」の状態で使われます。

カタカナ語で使われる「エフェクト」は必ず名詞です。

一例として「サイドエフェクト」、これは「副作用」「思わぬ結果」という名詞です。

では実際の「Effect」を使った例文をみていきましょう。

・原因と結果

「Cause and effect」

・彼は望み通りの結果を得た。

「He had the desired effect.」

・その効果は限定的だろう。

「The effect will be limited.」

・その新しい方針は会社に良い影響を及ぼした。

「The new policy had a positive effect on the company.」

・彼女は睡眠不足で健康を害した。

「The luck of sleep had an effect on her health.」

最後の文は「Affect」で使った例文をそのまま「Effect」を使って言い換えた形になります。

「結果」という意味を持つ「Effect」ですが、「Affect」にその意味はありません。

またこの結果は「原因」を意識したもので、単なる最終的な結果を言いたいときには「Result」になります。

何かが影響して(この段階で「Affect」を使えます)、その結果こうなった、というときには「Effect」になります。

他にもあった!「影響」を意味する単語とその例文

まず1つ目は「Influence」です。

名詞、動詞どちらでもよく使われます。

見た人、出会ったものに対して、「影響をあたえるもの」「影響を与えた」という意味を持ちます。

影響を与えたあとの先まで言うこともできます。

2つ目は、「Impact」です。

「インパクト」というカタカナ語は聞いたことがあるでしょう。

「衝突」という意味もありますが、「影響」という意味も持っています。

使い方は「Affect」と変わりませんが、より強い影響を表します。

・その本たちは子供たちに大きな影響を与える。

「The books have a great influence on children.」

・彼は私が医者になる刺激を与えてくれた。

「He influenced me to become a doctor.」

・彼女は世間に大きな影響力を持っている。

「She had a big impact on the public.」

・それは私に衝撃を与えた。(ぶつかったという意味ではない衝撃)

「It impacted me.」

言い換えが可能なものも多くあり、混乱しがちですがひとつひとつ例文と共に覚えていきましょう。

「Impact」はカタカナ語の「インパクト」と同じく、ぶつかるような衝撃の強さのイメージのまま使えますのでわかりやすいかと思います。

まとめ

今回は「Affect」と「Effect」の違いに加えて、似た意味を持つ単語も紹介しました。

  1. 「Affect」は動詞として使う
  2. 「Effect」は名詞として使う
  3. 「Influence」や「Impact」も「影響を与える」という意味を持つ

日本語にも「感動させる」「心を打つ」「感銘を受ける」といったようにたくさんの言い回しがありますよね。

それと同じで英語にも意味が同じでも異なる単語や言葉の形を変えた様々な表現方法があります。

出会っていくごとに、少しずつ自分のものにしていきましょう。