毎日がスパイシーな国、インドの刺激的な旅行記

私のインドとの出会いは、大学3年生の夏。

旅行とボランティアの目的で訪れたのがきっかけとなり、その後3回も訪れることになった国です。

とっても暑くて、活気あふれる街の雰囲気が魅力的な国、インド。

今回はたくさんのエナジーとパッション溢れるインドを訪れた私の旅行体験をお伝えしていきます。



インドの灼熱の暑さにビックリ!!

インドの首都デリーに到着して私の第一声は、「暑いっ!!」。

インドは暑いと想像していたけれど、日差しが体を突き刺すような痛みを感じるほどの暑さなんです。こんなに暑いのは、初体験!

とにかくホテルを見つけて、一息つこうと、目星をつけてあったホテルを探していたのですが、なかなか見つからない…。

汗がとめどなく出てくるし、気付くとなんだか頭がチクチクするんです。「なんだろう」と思いながら、頭を触ってみると「痛いっ!」今までに感じたことのないほどの日差しで頭が熱くなっていたのです。

やっとホテルを見つけて、鏡で見てみると、頭のてっぺんが真っ赤になっていました。(笑)

次の日からは、インド流に頭からスカーフを巻いたり、帽子をかぶったりして、日差し対策をしました。

「イエス」か「ノー」をはっきりさせないインド人に戸惑う??

インドに到着してから2日目、インド人のフシギなジェスチャーに気付きました。

ホテルから駅に向かう途中、道に迷ってしまったので優しそうなおじさんに、「駅まで行きたいんですけど、この道で合ってますか?」と声をかけると、「イエス」と言いながら、首を横に振るのです。

口ではイエスと言っているけど、首は横に振っている。「それってどういう意味なの?」と思いながらも、「サンキュー」と言ってそのまま道を進んで行き、駅を見つけることができました。

現地に長く滞在している日本人に聞いた話によると、どーやら、インドでは、自分が知らないことを聞かれたときに、ノーと言うのが悪いから、どちらともつかない答え方をするとか。

ハッキリしない答え方に私は戸惑ってしまいましたが、白黒はっきりさせないのは、インド人の優しさなのかもしれませんね。

毎日食べても飽きない種類豊富なカレーに大満足!

インドと言えば、やっぱりカレー!「毎日カレーばっかりの生活ってどんなだろう。」と旅行に行く前は、不安に思ったりしましたが、いざインドに来てみると、一口にカレーと言っても、カレーによって味が全然違うんです!なので、3食カレーを食べていても、全然飽きませんでしたよ。

私は、インドに来る前は、本格的なインドカレーを食べたことがなかったので、オーダーの仕方も分からず、とりあえずバターチキンカレーというものを注文。

すると、カレーだけが運ばれてきて、「えっと、ライスはつかないのですか?」と聞いてみると、「君はカレーしか注文しなかったからライスはいらないのかと思ったよ。」と。

「なるほど。インドではライスとカレーは別々に来るのね。」と納得。追加でライスを注文して、やっとインドカレーを食べれることに。

カレーの味は絶品!おいしさに顔がにやけていたので、きっと周りの人には、変な奴だなと思われたかもしれませんが、今まで食べたことのないようなクリーミーなカレーで、とってもおいしかったです。

夜行列車で足元に……

デリーからほかの都市に移動をする際に、夜行列車に乗ってみることにしました。日本でも夜行列車に乗ったことはなかったので、これが私の人生初の夜行列車旅。

チケットに書かれた番号を見ながら自分の席を探します。ローカルな列車ということもあって、周りはみんなインド人。「観光客っぽいのは私だけかな。」とちょっと不安になりながらも、自分の座席を見つけて、座りました。

電車が走り出すと、どこからともなく、いろんな食べ物をもった人たちが現れて、スナック菓子や、チャイ(インドの紅茶)、さらにはカレーまで売り始めました。

私が不思議そうに見ていると、向かいに座っていたインド人の女性が「あなた何か食べたいものある?」と聞いてきてくれました。

私は、「まだインドに来たばかりで、何がどんな食べ物か分からないのですが、何がおススメですか?」と聞くと、「だったらサモサを食べてみたらいいわよ!」と教えてくれました。

サモサ売りのお兄さんが来ると、その女性がそのお兄さんを引き留めてくれたので、私はいくつかサモサを買ってみました。サモサは、インドのコロッケみたいなもので、スパイシーに味付けしたジャガイモをサモサ用の皮で包んで揚げたもの。サクサクの歯ごたえと、ジャガイモの甘さ、スパイスの香りがクセになる味でした。

列車はどんどん進んでいき、夜になると、みんな座席の上に付いているベッドをひろげ、横になりだしました。私も、長旅の疲れもあったので、寝ようと思い、横になってみたものの、「寝ている間にカバンを取られたりしたらどーしよう。」とか、「ちゃんと目的地までたどり着けるかな。」と、いろいろ考えてしまって、なかなか寝付けませんでした。

朝を迎え、体を起こしてみると、足元に何かが当たるのを感じます。バックは抱えて寝ていたので、「何だろう?」と座席の下を見ると、なんと、男の人が一人寝ていたんです!(笑)

「えっ、なんでこんなところで寝てるの??」と驚きながら、周りを見てみると、座席の下や、通路に寝ている人がちらほら。

なぜそんなところに寝ていたのかは謎ですが、私の足元で寝ていた人は、その後、何事もなかったかのように起きて、どこかへ歩いて行ってしまいました。

私の夜行列車旅は、ドキドキの連続でしたが、忘れられない思い出となりました。

あとがき

インド旅行は、毎日が刺激的なコトの連続でした。

出かけるたびに、リキシャのおじさんと値段交渉をしなければならなかったり、日本とは違った文化に驚かされることも多かったのですが、毎日ドキドキワクワクして過ごせた、大満足の旅となりました。

またいつか、あの刺激を求めて、インドに行ける日が来ればいいなと願っています!