中国生活で値切りは必須!現地で学んだ値切り交渉術3つのキホン

中国生活で、日本と大きく違うもののひとつに、「値切り交渉」があります。

デパートや「値切り禁止」などの張り紙があるお店は除き、地元のお店でものを買うときはたいてい値切るのが普通です。

その中でも、地元の人が行く布市場や洋服市場では、日々丁々発止の値切り交渉が行われています。

今回は、その驚愕の値切り交渉術をご紹介します!



怒号飛び交う!?驚きの値切り現場!

ある日、友人に連れられて、ひとつが4畳半ほどのスペースの店がひしめく4階建ての洋服市場を見たときは、「闇市か!?」と驚愕しました。

建物の中は薄暗く、トイレなんて最悪の汚さ!

そこで両親が経営している店があるために、その子供たちがあちこち走り回り、店先の椅子ではご飯を貪る店員たち…。

さて、そこですでに手慣れた様子で服を物色し始めた友人。

店員さんに、

「これ、いくら?」

と聞きました。

「○○元だよ。」(注:中国のお金の単位は人民元(RMB))

すると、友人がおもむろに、

「安くして。」

と言ったのです。

 

日本では、まず洋服を買うときに値切ることは稀ですよね。

店員は当然のごとく、

「ダメだ。」

とのこと。

私は、友人が試しに値切ってみた程度だと思ったので、この値段で買うのだろうと思いました。

しかし、彼女は手に取った服を隅から隅まで観察して、

「なんだかここの縫製が甘いように見えるし、もう少し安くしてよ。」

と粘ったのです。

店員は、縫製については問題ないと言い張り、

「いくらなら買うの?」

と聞いてきました。

 

そこで友人は、なんとその値段の半額を突きつけたのです!

店員は明らかに不愉快そうな顔をして、

「冗談でしょ!?そんな金額で売れるわけがない!」

と怒り始めました。

 

私は、ただでさえ分からない中国語で、さらに怒りをあらわにする店員さんを前にして、とてもこれ以上は値切るのは無理だろうと、友人に小声で、

「やっぱり無理だよ。」

と言いました。

 

友人と店員は、いくらにしろ、それは無理だ、の応酬を大きな声で重ね、ついに友人が

「じゃあ、いらないわ!」

と言って、店を飛び出したのでした。

全ては演技!?手に汗握る交渉の結末とは?

私は心の中でホッとしながら、ツカツカと店を背に歩いて行く友人の後について行きました。

すると、先ほどの店員が店から出てきて

「じゃあ、○○元でどうだ!」

と叫んでいます。

その値段は、友人が言ったものよりも高いものでしたが、元値よりは若干下げたものでした。

しかし、友人は振り向きもせず、首を振るだけです。

私は店員が叫んでいることも、友人がそれを無視して歩く様子のどちらにもハラハラして、手に汗をかいていました。

 

そして、ついに店員が、

「じゃあ、○○元でいいよ!帰ってこい!」

と友人が最初に提示した半額でいい、と叫んだのです!

 

その瞬間、今まで無視していた友人は、ピタッと立ち止まり、クルッと踵を返すと、その店に意気揚々と戻って行くではありませんか。

その後、さっきのけんか腰のやり取りは何だったのかと思うくらい、2人は円満に会計を終えて、最後の友人がひとこと。

「ありがとう。次に来るときには私の友達をたくさんこの店に連れて来るからね。」

と言ったのでした。

 

私は、唖然としました。

たった数百円のものを値切るために友人が披露した演技力と度胸、それに対抗する店員の粘りと、最終的には半額まで落とせるだけの値付け…

今まで言われた値段で買っていた自分が本当にバカらしくなりました。

値切るときの注意点

その後、私も色々な市場で最初はビクビクしながら練習を繰り返し、いつしかこの友人と同じような交渉ができるようになりました。

そこで気付いた、値切り交渉のポイントはこちらです。

 

・その市場の相場を知る。

何も知らずに突拍子もない値段をふっかけても、相手にされません。

まずは、同じようなものを売っている店にいくつか行って、相場を確認します。

それから、目当ての店の値段が妥当か、そこからこのくらいまでなら値切れるだろうというギリギリのところで交渉するのがミソです。

 

・まとめて買う、もしくはおまけを要求する。

ひとつだけでは値切れなくても、まとめて買うから安くして、というのも交渉術のひとつです。

もしくは、これは店員の言う値段で買うから、何かおまけしてくれ、という要求も意外と飲んでくれます。

日本に一時帰国する際にはバラマキ土産を沢山買う必要があったため、この「まとめ値切り」と「おまけ値切り」は多用したものです。

 

・自分が提示した値段になったら必ず買う。

値切っている間に、「やっぱりいらないかな」と思う時もあります。

しかし、先ほど紹介した友人のエピソードのように、時間をかけてついに店員が折れた場合には、「やっぱりいらない。」は重大なルール違反です。

暗黙の了解を破ると、他の店の仲間たちと徒党を組んで責められることもあるので、いったん口にした値段になったら、必ず買いましょう。

あとがき

私は中国で生活するまで、真面目に値切るという行為をしたことがありませんでした。

せいぜい海外旅行の際、露店で遊び感覚で「安くして!」と言うくらいです。

このように時間と労力を使い、相手の出方を見ながら、この製品がどれくらい欲しいかを自分に問う、という値切り交渉術を知って、新しい自分を見つけた気がしました。

ただ、気をつけたいのは、日本でもこれをやってしまうということです。

汚れやほつれを見つけては、つい「安くなりませんか」と言ってしまう自分…。

値切る場所をわきまえて、思いきり交渉を楽しむことが大事ですね!