英語を話すために必要な訓練は?独学でできる3つのトレーニング

私は現在大人向け英会話講師としてネイティブスピーカーと一緒に仕事をしています。そんな私も実は大人になるまで全く英語が話せませんでした。

初めて英語を勉強したのは中学1年生。教科書は”this is a pen”のような「いつ使うの?」という表現のオンパレード。成績も良い訳ではなく、なんとなく読めても全く話せない……そんな普通の英語学習者でした。

しかし英語が話せるようになりたい!という気持ちはずっと持っていました。英語が出来るようになれば世界がもっともっと広がっていくんじゃないかとドキドキ期待していたんです。でも留学するには時間もお金もないし、英会話教室に通うのもなんだか続かなそうだし……と悩んでいるうちに20歳を過ぎてしまった……。

もう後がない!と焦った私は独自の学習法を編み出し、結果的にネイティブスピーカーに「英語かなり上手いね」と言われるまでのレベルに至ったのです!

今回はそんな私のとっておきの英語を話せるようになる訓練法を3つご紹介します。「帰国子女でもないし、大人になっちゃったから発音が良くて英語ペラペラなんて無理だ」と諦めてしまっている方!大人になってからでも遅くないんですよ!



英語を話す能力を付けることだけに集中して訓練する

これは言い換えれば「話すことに重点を置き、読み書きは二の次」ということです。大人の多くは仕事や家事をしながらの学習になるので、読み・書きもやって話す練習をして……というのは時間的に厳しいと思います。

私も当時学習時間として使えるのは最大で1日2時間ぐらいでした。なので思い切って読み・書きは一旦諦めたんです。難しいスペリングを覚えるくらいなら、使える英語表現を3つ覚えた方が良い、そんな風に考えました。

実はネイティブスピーカーにもスペルミスをするひとがたーくさん、たーくさんいます。覚え間違いをしている人もいますし、メールなどで打ち間違えをしている人もいます。私たちが漢字を忘れてしまったり、間違える時があるのと同じです。日本の英語教育が求めているほど英語圏の人はスペリングに関して厳しくないと思いますよ。

なので難しい文法も思い切って捨てました。現在形、過去形、未来形、現在進行形、過去進行形などの基本的な部分だけ押さえたら、それ以上はあまり深追いしなかったんです。それよりも、その文法が持つニュアンスを勉強しました。

例えば I’m going to go there(私はそこへ行く、未来形)とI’ll go there(私はそこへ行く、未来形)はどう違うのかや待ち合わせをした時に「わかった!3時に行くね」というときは ok, I’m going there at 3 o’clock! というのとok, I’ll be there at 3 o’clock! というのではどちらが自然な英語なのか…ということに重点を置きました。

(I’m going to go thereは既に決まっている予定、I’ll go there は行くという自分の意志を表します。「3時に行くね」は自分の意志なので I’ll be there at 3 o’clockが自然な表現です)

使う英語表現のニュアンスを間違えてしまうと、いくら発音が良かったり語彙力があっても台無しになってしまいます。話す力を身に付けたいなら、まずはナチュラルな語感を養うことに集中するのが近道です!

話すための発音とリスニングの訓練は英語のテレビや映画で

独学の場合、誰も私の発音を訂正してくれる人がいません。これは独学の厳しいところですが、逆に言うととっても楽しい方法でナチュラルな英語を取得することが出来るんです!

方法はとっても簡単。インターネットネットやレンタルショップを利用して英語のテレビ番組や映画を観るだけ。その中で自分が英会話で使えそう、使ってみたい表現をピックアップしてノートなどに書き留めていくんです。

例えば「元気だしなよ」(don’t let it get you down)とか「まあ、しょうがないね」(this is what it is)など言いたいけどなかなか言えない表現ってありますよね。テレビ番組や映画はそんな「生きた」英語の宝庫なんです!

正確な表現を学べるよう、映画は必ず英語字幕で、テレビ番組はネット上の英語字幕付きのものを選んで観るようにしてくださいね。どうしてもテレビ番組で英語字幕がないものは、英語のリズムを学習するのに使用する、という手もあります。

例えば you’re gonna hurts yourself! Careful!(怪我しちゃうよ!気をつけて!)という表現。初めのyou’re gonna は「ユー アー ゴナ」ですが、ネイティブがこれを言うときは、言葉が繋がって「ユァゴナ」ぐらいになります。また、全体的なイントネーションも学習することが出来ます。

私は覚えたい言葉を流して、リピートして、また戻して、リピートして、を何度も何度も繰り返したり、覚えたい表現を書いたノートを毎日見返して暗記したりしていました。

ちなみに使ったノートは一般的なB5サイズのノート10冊分ぐらいでした。今は忘れてしまった表現も多いですが、言いたいことが英語で言える楽しさは学習する上で大きな励みになりました!

話す為の口を鍛えるために英語の歌を覚える訓練をしよう

それから私が良くやっていたのは英語の歌を歌うことです。Youtubeには歌詞付きの動画が溢れていますので、それを観て気に入った歌をたくさん歌っていました。

英語の歌が歌えるようになると自信がつきますよね。口語的な表現を学ぶことも出来ますし、歌手や歌などの知識が増えるとテレビ番組を観ていても楽しいです。私が歌の歌詞から学習した英単語や表現は

  • numb (麻痺するという単語ですが、失恋の歌などに「心が辛さを感じなくなれば良いのに、麻痺すれば良いのに」といったニュアンスで良く出ていました)
  • make money (お金を稼ぐ、という意味。お金を稼ぐはearn money という単語が有名ですがmakeの方が圧倒的に使われていました)
  • I like you the way you are (そのままの君が好き、という表現。色んな歌で良く出てきました)

などです。英語の歌でも何度も歌えば覚えることが出来ます。

初めて歌えるようになった洋楽はAvril Lavigne のmy happy ending という曲だったのですが、この一曲だけでもかなりの英語力がついたと思います。シンプルで歌いやすい曲なので、ぜひ練習してみてくださいね!

 

まとめ

大人になってからの独学英会話は、ひたすら「生の英語」に触れることが大切です。独学は孤独な時もあるので、自分なりに楽しい訓練を取り入れて長く続けられるように工夫してみてください。

私は英語が話せるようになって人生が変わりました。外の世界を知ることで、自分の人生がさらにカラフルになったように感じましたし、外の世界にいる流されない「自分の考え」を持つことの大切さも知りました。

あまり肩に力を入れずに楽しんで学習を続けていれば、いつかきっと努力は報われると思いますよ!わたしもまだまだ勉強中です。一緒に頑張っていきましょうね^^