短期留学は英語学習に効果あるの?実際に行ってみた感想を書いてみる

英語が上手くなるには、その国に行くしかない!

私の英語が上手くならないのは、留学したことがないからだ!

その国に住めば、英語は自然と上手くなるはずだ!

英語を勉強している人は誰でも、1度は頭に浮かぶのが「留学」ではないでしょうか?

しかし、留学といっても、現実的にはお金がない、時間がない、勇気がない、その他もろもろで、なかなか何年も外国に住むのは難しい。でも行ってみたい!

私もまさにその状況で、最終的にオーストラリアに2週間、アメリカに2週間の短期留学をしました。

では果たして、短期留学でどれくらい英語能力が向上したのか、その効果をご紹介したいと思います!



どこに住むかで、効果も違う!?

私は2回の短期留学のうち、1回目はホームステイ、2回目は大学のドミトリー(寮)に宿泊しました。

この2回では、住むところごとの、違った効果がありました。

ホームステイの場合

その家庭は、ご両親と私と同い年を含む3人の子供の、5人家族でした。

学校の時間以外は基本的に、家族と一緒に時間を過ごしました。

その、家族団らんに加わることで、私は痛感しました。

それは、英語の中で、最も難しいのは「雑談」だということ。

  1. 皆それぞれ口調が違う上に早いので、英語が聞き取れない。
  2. 家族のみんなが一斉に色々喋るので、ますます混乱。
  3. 話題があちこちに飛んで、展開が早い。
  4. 人の名前や、場所など、固有名詞が多い。
  5. 家族のバックグラウンドを知らないので、何について話しているのか想像がつかない。

最後の、「想像がつかない」というのは、かなりキツいものです。

短期留学を考える英語学習者なら、ある程度の会話はできるレベルだと思います。

が、「ある程度」というところにいる人は、会話の半分は、言葉を正確に聞き取っているというより、「今この話題だから、おそらくこういうことを言っているのだろう。」という想像の上に会話を進めているのではないでしょうか。

私はまさにそれで、それまでは全部分からなくても、なんとなく想像でテストの点が取れたり、簡単な英会話はクリアしていました。

しかし、ホームステイで、家族の「雑談」を前に、全てが崩れたのです。

では、効果はなかったのか?

実は、大いにありました。

簡単に言うと、「リスニング力」が上がった、ということです。

「想像」できないので、なんとか知っている単語を拾って、「とにかく話している人に集中する」という習慣がついたのです。

その人の目や口を見て、発する単語を拾う。その単語が分からなかったら、聞いたり調べたりして、次の日に雑談に備える。その人がどんなことをしていたか、よく見て、思い出して、想像のヒントにする。

毎日この習慣は繰り返され、留学期間の2週間が終わる頃には、家族の口調にも慣れ、単語力も増えて、聞き取りが楽になったと感じました。

毎日一生懸命話を聞いていたので、その人の人となりもわかり、留学期間の2週間が終わる頃には、ファミリーも私も別れるときは涙なみだで、心が通じ合えたと嬉しく思いました。

ドミトリー(寮)の場合

私がこのドミトリーに入居した時期は、現地の大学生が夏休みで出払って、空いている部屋に入居するという形でした。

もう気づいた人もいるかもしれません。

そうです。周りにネイティブがいない!!

ドミトリーに住んでいるのは、同じプログラムに参加した日本人や他国からの留学生だけでした。

昼間の語学学校でも同様の状況なので、ホームステイの時のように、ネイティブと交流する機会が少ないと焦りました。

そこで私がとった行動はこちらです。

  1. ドミトリーのみんなと英語で話すよう努める。
  2. 一人部屋で、語学学校の予習復習をしっかりやる。
  3. 大学内のドミトリーだったので、ネイティブがいる売店や学食に毎日行く。
  4. 仲間数人で、電車を使って遠くのショッピングモールやスーパー、イベント会場に行く。

この効果はいかに?

こちらでは「スピーキング力」が上がったと実感しました。

留学生同士だと、ネイティブと話す時より気持ちが大きくなり、意外と英語で話す時間が増えるものです。

また、同じ語学学校で学んでいる人も多いので、その日に習った内容を使って話す事で一緒に復習ができることも、力になりました。

ホームステイと違って、ネイティブ世界を求めて目が外に向いたこともよかったですね。

お店や、レストラン、イベント、電車の乗り方など、自分で調べて、分からないことはその場で英語で聞かなくては分からない状況が、スピーキング力を上げてくれました。

英語スイッチでもう恥ずかしくない!

英語の短期留学そのものにはどんな効果があったか。

住むところに関わらず、短期留学自体で実感した共通の効果は、英語を使うことに慣れた。

これに尽きます。

留学期間中は、英語を使おうと頭が頑張るので、頭が「英語モード」になります。

頭の中に、英語のスイッチが作られて、切り替えられるようになりました。

英語圏では、英語を話すのが当たり前。

上手い下手関係なく、英語を話すことが求められる世界なので、上手くないから恥ずかしい、などとは言ってられない!

この吹っ切れは、英語学習の上で1番大切かもしれませんね。

まとめ

  1. 短期留学では住むところによって、効果が違う場合がある!
  2. ただし、どこに住んでも効果はある!
  3. 短期留学では、頭に英語スイッチが作られる。
  4. 英語を使うことが恥ずかしくなくなる!

短期留学に行こうかどうか、効果はあるのかどうか、迷う気持ちが痛いほど分かります。

しかし、「あの時行っていれば、今頃もっと英語が上手くなっていたかもしれない…」という後悔や言い訳が、今後の英語学習の足かせになったらもったいない!

だから、これだけは言いたい。

短期留学は、行きたいとき、行ける時に、行くべき!