タイ旅行でゲイに襲われる!?僕が遭遇したカオサン通りの恐怖体験記

突然ですが、「バックパッカー」と聞いて思い浮かぶ国ってありますか?

そう!タイですよね!(無理やり)

バンコクにあるカオサン通りは、「バックパッカーの聖地」なんて呼ばれるほどですからね。

今回は、そんなカオサン通りで僕が経験した少し恐い話を紹介します!



はじめてのカオサン

これは、僕が数年前にはじめてタイのカオサン通りを訪れたときの話です。

生ぬるい空気と鼻に付く独特の臭い、そして祭りのように人々で賑わう通り。

着いて10分で、僕はカオサンが好きになりました。なんていうか、発展しきってない、野蛮な、人間臭い感じにとても魅力を感じたんです。

ゲストハウスを見つけて荷物を置いた後、僕はさっそく外へ繰り出しました。

時刻は午後8時ごろ。ふらふらと通りを歩いていると、年配の女性がやっている小さな屋台を見つけました。近づいてみると、大量の虫の素揚げが。

え?こんなもの食べるの?

僕、ドン引き。しかし、人気なのか、思った以上に買う人が多い。

そして気づけば、僕もバッタと芋虫の素揚げを買っていました。「虫を食べても、死にはしないだろう」と、「虫」と「死」を天秤にかける必殺技を使いました。

そしてバッタをパクリ。もぐもぐ、ん?うまいじゃん!素揚げのパスタのように香ばしく、スナック感覚で食べられました。次に芋虫。パクッ。うん、クリーミー。外はカリッ、中はトロッという感じでした。

そのあと、若い女の子がやってる屋台でセンミーという炒めそばを食べました。日本でいうビーフン。普通に美味しかった。

酒を飲みたくなった僕は、通りにあるオープンテラスのレストランでビールを2杯飲みました。そのあと近くのバーにふらっと立ち寄りました。そこにはビリヤード台があり、男性2人が対戦していました。

壁に寄りかかり、その対戦を見ていたとき、1人の体格のいい男に英語で声をかけられました。

「やぁ、調子どう?」

そんな感じだったと思います。というのも、当時の僕は英語がまったくしゃべれなかったので、何を言っているのかほとんどわかりませんでした。

出身を尋ねられたので、「日本」と答えました。すると、急にその男は嬉しそうに片言の日本語を喋り始めました。

「ボクハ モロッコカラ キマシタ」

「ハジメマシテ」

おぉ!日本語だ!僕は日本語が話せる外国人と会えてかなりテンションが上がりました。しばらく話したあと、男はこう言いました。

「ニホンジンノ オンナノコ スキ」

なるほど、だから日本語が話せるのか。

「オンナノコ ナンパシヨウ」

こうして僕はそのモロッコ人と日本人女性をナンパすることになりました。

モロッコ人に連れられて・・・

30分ほどかけて何軒かのオープンテラスやバーをまわりましたが、残念ながら日本人女性はほとんど見当たりませんでした。時期的に日本人旅行者が少なかったんです。

するとモロッコ人は言いました。日本人じゃなくてもいい、と。(おい)

そして、近くのオープンテラスにいた2人組の韓国人女性に声をかけました。 ここで悲しい誤算が。男と韓国人女性が英語で会話を始めたんです。会話に入れない僕は、ずっと愛想笑いをしながらビールを飲むハメに。

そのあとも、場所を移しながら2組ほど韓国人女性と飲みました。しかし僕は少しも話せず、ぜんぜん楽しめませんでした(笑)

1時間半ほどその男とブラブラしたあと、僕はそろそろ1人でゆっくりしようかと考えていました。

すると、そのモロッコ人が通りの向こう側を差しながら言いました。

「あっちにいい場所があるから、行こう」

僕は気になって聞き返しました。

「何があるの?あっちは大通りから外れてるよ」

「まぁまぁ」

そういって、彼は僕の肩に腕を回してきました。

少し嫌な予感がしましたが、僕も酔っ払っていたので、あまり気にしませんでした。

「ここだよ」

3分ほど歩くと、ある建物に着きました。

「なにここ?」

「ここは俺が泊まってるホステルだよ」

「え?なんで?」

「疲れてるだろ?少し休もうぜ」

ん?ちょっと待て。これ、危ないやつじゃね? いや、でもこいつは女の子が好きって言ってた。心配することない。そんな葛藤の末、僕は彼の部屋に入りました。

「ベッドに座ってて」

そう言ってトイレに入っていく男。

部屋の壁が薄いピンク色一色だったので、ラブホかよ!と1人で突っ込む僕。

さて、このあとどうしようか。しばらく考えていると、男がトイレから出てきました。パンツ一丁で。

は!!??驚いた僕はすぐに聞きました。

「え?服は?服は?」

男は優しい顔で言いました。

「疲れてるだろ?マッサージしてあげるよ」

それを聞いた瞬間、僕はすべてを悟りました。

 こ い つ 、 ゲ イ だ ! ! ! 

僕は首を横に振りながら全力で言いました。

「ノーマッサージ!!ノーマッサージ!!」

笑いながらゆっくりと近づいてくる男。

僕の危険センサー(反応遅め)がようやくここで反応しました。さすがにこれはアウト。僕はスッと立ち上がると、急いでドアへ向かいました。

「なんで?ただのマッサージだよ?」

両手を上げながら、男がそんなことを言ってた気がします。

ドアを開け、振り返って最後に一言言いました。

「ノォォーーマッサァーージ!!」

おわりに

部屋を出た僕は、まっすぐゲストハウスに帰り、そしてすぐに寝床につきました(笑)

はじめてのカオサンはなかなか衝撃的でした。個人的に、タイに限らず海外で「マッサージ」という言葉に出会ったら、少し注意したほうがいいと思います。

いろんなマッサージがあるので(笑)