大人の中学英語やり直し講座⑪『助動詞』で英語に豊かな味付けをしよう!

助動詞——それは字のごとく「動詞を助ける語」のこと。

この助動詞を使いこなせると英会話の表現はぐんと豊かになります。

いつまでも同じパターンの英語表現ではつまらないですよね。

助動詞をマスターしてぜひあなたの英会話を更に表現豊かなものにしてください!



助動詞の役割

She speaks Spanish. 彼女はスペイン語を話す

Sheが主語の時はspeakにsを付けなければいけません。これが助動詞を使うとこうなります。

She can speak Spanish. 彼女はスペイン語を話すことができる

Sheが主語なのに、Speak についていたsが取れましたね。助動詞を使う時は動詞はシンプルな原型になります。

助動詞を使うと動詞はシンプルになるのに意味的には味付けがされる。これが助動詞のイメージです。

助動詞を使うと意味のバリエーションが増えて、事実だけでなく推測や湾曲表現まで表すことが出来るようになるんですね。

助動詞の種類

助動詞の種類は以下の14種類。まずはどんなものがあるのか見ていきましょう。

  • Will 意思
  • Would 謙虚な意
  • Used to かつての習慣
  • Should 〜すべき
  • Shall 神の意思
  • Ought to 〜すべき
  • Must 〜しなければいけない
  • Might 〜かもしれない
  • May 許可を求める
  • Had better 〜の方が良い
  • Have to 〜しなければならない
  • Dare 敢えて〜する
  • Can 理論上の可能性
  • Could 現実的な可能性

それぞれの使い方のイメージを隣に書きました。

助動詞は動詞にバリエーションを与えるものなので、助動詞同士の意味が微妙に違うものも多々ありますね。

それでは次は特に使用頻度の高い8個を見ていきましょう。

頻出助動詞のニュアンス

使用頻度の高い動詞は、can, could, may, must, shall, should, will, would の8つです。

Canとcould はどちらも「〜かも知れない」という意味がありますが、それが理論上違うのか、実際問題として違うのかという使い分けがあります。

It can be true.
(理論的にはそうかも知れない)

It could be true.
(実際はそうかも知れない)

こんな使い分けが出来ますね。

またmay は許可を求める表現ですので生徒が先生に対してよく使う助動詞になります。

May I come in?
(入っても良いですか?)

May I go to the bathroom?
(トイレに行っても良いですか?)

May I borrow your eraser?
(消しゴムを貸してください)

などいろいろなクラスルームイングリッシュがあります。

次はwillとshallを比べましょう。

どちらも「〜する」という意味ですが、Willは自分の意思で〜するというニュアンスで、shallは不可抗力的な大きな力によって〜するというニュアンスがあります。

「運命」と言えばしっくりくるでしょうか?

I will be here.
(自分の意思でここに来ます)

I shall come here.
(私は運命的にここに来ます)

こんな違いがありますね。

なのでプロポーズの言葉はshall you merry me?でなく will you merry me?です。きちんと自分の意思で結婚する必要があるからですね。

有名なshall we dance も「神が決めた運命に従って一緒に踊りませんか?」というロマンチックなニュアンスになります。

Mustもshouldも同じ「〜しなければならない」という意味がありますが、mustの方がキツイ言い方になります。

Mustを友達などに使うのはあまりお勧めできないのですが、「〜にちがいない」という意味でなら使っても問題ありません。

You must be tired.
(疲れたでしょう?)

こんな意味になりますね。

最後はwould。これは一歩引いた控えめで軽い感じの提案と覚えておきましょう。

I will merry to her.
(彼女と結婚するよ)

I would like to merry to her.
(彼女と結婚したいんだけどなあ)

こんな感じですね。

What would you do?も「あなたならどうしますか?」と軽く聞いているニュアンスになります。

助動詞は豊かな英語表現に欠かせない存在

助動詞には多くの慣用表現があります。助動詞をマスターしてそれらのニュアンスまで理解できれば、より会話力が豊かにっていきますね。

例えば couldn’t be better (最高!)という表現がありますが、私は英会話初心者の頃はただ考えることなく丸ごとこの表現を覚えていました。

しかし助動詞のニュアンスまでマスターできるようになったら「can’t be better」だったら理論的にこれ以上良くならない、という意味だけど、couldn’t be better なら現実的にこれ以上良くならないという意味だから、こっちの方がしっくりくるのだな、と根本から納得が出来たんです。

こんな風に助動詞をマスターすることは、丸ごと暗記していた表現をより深く理解できることにつながっていきます。

まとめ

助動詞は動詞に意味を加える調味料のような役割を果たします。

種類がたくさんあるので少しずつコツコツも練習するようにしましょう。

それではまたお会いしましょう^^!