大人の中学英語やり直し講座②『一般動詞・三単現のS』をおさらい!

さて今回は「三単現のS」について詳しく解説していこうかと思います。

「三単現のS」なんて聞いただけで文法嫌いのあなたのため息が聞こえて来そうですが、コツを掴んで練習を積めば誰でもきちんと使いこなせるようになりますよ!



そもそも「三単現」って何?

英語には文法上の約束上、動詞に「S」をつけなければいけない場合が発生します。

「三単現」とはそのSをつけるときの条件を表した言葉なのです。

つまりどんなときにSが必要かというと「三人称」かつ「単数」かつ「現在形」のとき。

三人称というのは「私、私たち、あなた、あなたたち」以外の人称のことです。つまり「彼女、彼、彼ら、それ」のことですね。

「あれ?でも『彼ら』の時はSはつかないんじゃないの?」と思ったそこのあなた。ここが落とし穴ですよ!

Sがつくのは「三・単・現」の3つの条件が全て揃ったとき。つまり「彼ら」は三人称の条件は満たしても「単数」の条件は満たしていませんね。なのでSをつけることが出来ないんです。

さらにSをつけることの出来る動詞は「一般動詞」です。一般動詞とはbe動詞(am, was, are, were, is,)の動詞のこと。

play, study, sit, push, kickなど一般動詞ならどの単語にもSをつけることが出来ます。

英語で三単現Sの説明文を読んでみよう

英語で「三単現のS」と検索するとこんな説明文が出て来ました。

In the simple present, we add “S” to the verbs of the third person of singular; verb plus “s”,“es”,“ies” after he, she, it. It express a habitual action or action that is done often.

(現在形でかつ単数の時にSをつける。動詞につけるSの他にESやIESをつけることもあり、単数とはHe,She,Itの時である。この三単現は習慣的な事柄や何度も行われた事柄を表す)

前半に書かれていることは日本の説明と同じですが、後半の習慣的な事柄や何度も行われた事柄を表す、というのは日本の三単現の説明の際はあまり見かけないですね。

少し話が逸れますが、もともと古代英語では一人称でも二人称でも三人称でも動詞が変化していました。今でも英語と同じ言語的仲間であるフランス語やドイツ語などにはその名残が残っています。

英語の一人称と二人称に対する動詞変化がなくなったのは17世紀前後。その後は今のように三人称のSだけが残りました。

ではそもそもどうして三人称にはSをつけなければいけないのでしょうか?

実はこれは三人称が第三者であることが理由です。

第三者ということは、わたしでもあなたでもない他人になりますよね。つまり私とあなたのようにルールを決めたり話し合いをしたり…という距離を保てない可能性があります。

つまり明確なルールが必要です。そのため17世紀を過ぎても古い正しいルール、文法が残されたと言われています。

一般動詞にSをつけてみよう

〈S型〉

plays,runs,puts,walks,jumps,rounds など

もともとの形にSをつけるタイプ

 

〈es型〉

smashes, crosses, teaches, fixes, does など

o, sh, ch, ss, es, x の後にはesをつけるという決まりがあります。なかなか覚えにくいのでこんな風に覚えましょう。

「oすshとchーssにはesをつけるx」なんだか暗号みたいですね。これは「おすしとチーズにはesをつけるx」と読みます。

Xにもesをつけるので最後のxを忘れないようにしましょう。

またoで終わる単語にはgoやdoがありますね。

もともとdo,doesという変化があった所に「1音節でoで終わる」という共通点を持ったgoが引きずられて、どちらにもesが付けられるようになったという説もあります。

 

〈ies型〉

studies, tidies, allies など

最後のyを取り除いてiesをつけるタイプ

こんな所に注意しよう!

実は英語でSをつけなければいけない場合は2パターンあります。

ひとつは今回紹介した三単現の場合、もうひとつは名詞の複数形の場合。つまり動詞にSをつける場合と名詞にSをつける場合の2種類あります。

名詞にSをつけるタイプは比較的簡単です。

  • ひとつのりんご apple
  • ふたつのりんご apples
  • ひとつのおにぎり rice ball
  • 5つのおにぎり rice balls

こんな感じで2つ以上の複数形にはSをつけましょう。

動詞は動作を表す単語のこと。名詞はものの名前を表す単語のこと。

どの品詞にSが付いているのか最初のうちはごちゃごちゃになってしまうかも知れませんが、Sをつけるパターンは2パターンあることを常に頭の中に入れておくようにしてください!

まとめ

三単現のSとは三人称・単数・現在形のこと。この場合に一般動詞にSをつけます。

この場合S・ES・IESの3パターンがあり、動詞の形によってどれをつけるかが決まります。

三単現のSは英文法上とても大事な部分になりますので、しっかり押さえてくださいね!