せっかく英語を勉強しているのに、ネイティブと話す機会がない。
話す機会があっても、いつも曖昧に相槌を打つばかり。
メールや資料は読めるのに、会話となるとぱったり言葉が出てこない。
外国人を前にすると、気圧されて固まってしまう。
この状態から脱却するためには、どうしたらいいのか?
そうだ、「英会話スクール」に行こう!
このような流れで、英会話スクールに入ろうと考える人は多いのではないでしょうか?
私もこの流れで、思い立ったが吉日!と大手英会話スクールでチケットを買い込み、レッスンにいそしむことになりました。
しかし実は、心の中は半信半疑でした。
「英会話スクールって効果あるの?」
「本当に英語が話せるようになるの?」
そこで、私の驚くべき体験を、みなさんにご紹介したいと思います!
グループレッスンとマンツーマンレッスンそれそれの効果は?
多くの英会話スクールには、「グループレッスン」と「マンツーマンレッスン」があります。
私はどちらも経験してみて、感じた効果は実に興味深いものでした。
グループレッスンの効果
これはネイティブ講師一人に対して、生徒が最大で4人。
その日によって、来られる生徒の数は違いました。
「グループレッスンあるある」として、
- 日本人同士で英語を話したり、聞かれたりするのが恥ずかしい。
- 生徒一人の話す時間が短くなる。
- 生徒同士のレベルが違うと、会話が成り立たずイライラしたり申し訳なく感じたりする。
- 積極的な生徒がずっと喋っている。
- 分からなくなると、つい日本語を話してしまう。
といったように、ちょっとネガティブな印象で、
「効果がない」という意見の方が強いのではないでしょうか。
実際はどうだったのか?
先の1〜5のようなことが全くなかった、とは言い切れません。
しかし私は後々、このグループレッスンの意義を、ひしひしと感じることになりました。
それは、「英語は、日本人の中で話せなければ、外国人の中ではもっと話せない」という現実です。
その現実を目の当たりにしたのは、外国に短期留学に行った時でした。
短期留学中の語学学校は、ひとクラスに色々な国から来た生徒が集められて一緒に勉強する、いわゆる「グループレッスン」が主流です。
日本人に比べて、他国の生徒たちはスピーキングに長けています。
というより、間違えていても気にせず、我先にと話し始めます。
しかも、私たち日本人とはマナーも考え方も違って、人が話している最中にカットインしてきたり(もちろん悪気はない)、とりとめのないことを、ずーーーーっと話し続けたりするのです。
多くの日本人留学生は、この状況にただただ圧倒されます。
そして、「どうしたら英語が上達するか」ではなく、「どうしたらこのグループの中で、英語を話すチャンスがつかめるか」という、謎の目的のために貴重な時間を費やすことになります。
私はこの時、ふと、あの英会話スクールのグループレッスンを思い出したのです。
毎時間、ネガティブなあるある状態をいかに有意義にするか。
私は英会話スクールのグループレッスンで、すでにその方法を実行していました。
それが、こちらです。
- 英語を勉強しているのだから、英語を話さない方が恥ずかしい、と頭を切り替えて恥ずかしさを解消!
- どんなレベルの生徒も、必ず自分が知らない、もしくは忘れていた単語や言い回しを使います。また話題も広がります。だから、自分が話していない時間も相手の内容に集中して、新しいことが出て来たらメモって自分のものにする!
- 自然に、話の主導権を自分に持ってくる!私がやっていたのは、相手の会話に大きく相槌を打ちながら、「実は私も同じようなことがありました!」とかなんとか話し始め、自分の話に持っていく。話につまった時は黙るのではなく「uhhh…」などと、まだ話は続きますよとアピールをする。
- 日本人特有の思考や言い方があるので、時には日本語で確認することも無駄ではない。
このおかげで、留学時の「タジタジ」場面でも、
私は英語を話す機会を逃すことはありませんでした。
これこそが、英会話スクールのグループレッスンの効果だったのです!
マンツーマンレッスンの効果
英会話スクールの効果を求める人は、マンツーマンを選ぶ人が多いのではないでしょうか。
- ネイティブ先生を独占できる。
- 時間いっぱい自分のペースで好きなことを話せる。
- 他の人に聞かれないので、気兼ねなく話せる。
といったように、グループレッスンに対して、マンツーマンレッスンの方が
自由度が高く、「英語を話す」という目的により近いからです。
私もその意見には同感です。
英語が中級に近づくと、自分の英語の知識をアウトプットしたいという欲求が強くなりました。
しかし、実際にマンツーマンレッスンを受けていると、別の壁にぶつかったのです。
それは「話題が続かない、沈黙が気まずい」「自分でどのようなレッスンにしたいのか分からない」「先生以外の人だと、うまく会話にならない」ということでした。
これは、英語云々というより、人間が1対1で会話するときに発生する一般的な問題です。
日本語でも、このような場面に遭遇することは多々ありますよね。
私は、英語に加えて、この「一般的な問題」までレッスン中に抱え込むことになり、とても苦労しました。
しかし、この苦しみはのちに「効果」として現れたのです。
それは、外資系企業に入り、外国からのスタッフやお客様と行動を共にしたときでした。
ほぼ、初めましてという状態の中、仕事以外のランチやアフター5まで一緒にいるというのは、日本人同士でもかなり辛いものがありますよね。
それが外国人だと尚更なのです!
私はかつて、マンツーマンレッスンで壁にぶつかった時、このように対応しました。
- 話題や、相手に聞きたいことを事前に準備しておく。
- このレッスンをどのように進めたいか、プランを考えていく。
- 私はネイティブと会話をすることができると自信を持つ。
これを、仕事のアテンドの時に応用したのです。
事前準備は社会人としては当然のことのようですが、相手が外国人となると英語のもどかしさも手伝って、なかなかスムーズにいきません。
しかし、マンツーマンレッスンの「英語を思い切り話す」という経験はもちろん、あの、なんとか話題を繰り出そうと苦心した思いや気まずさの経験が、想像以上に自分のハートを強くしていたのでした。
それが、私のマンツーマンレッスンの効果です。
結局、英会話スクールに行く効果って何?
これは、「英会話スクールで英語を話している」という自信に他なりません。
何もしていない時の自分と比べたら、ゆっくりでもプラスになっていることには違いありませんよね。
また、「英会話スクールで話すために勉強する」という好循環。
皆さんは、英会話スクールの先に、どんな目標がありますか?
留学、就職、ビジネス、転職、海外移住…このような大きな目標はもちろん立派です。
けれど、誰もが明確な目標を持っているとは限りません。
「いつか、何かの時のために、英語を話せるようになりたい」
こういう人も多いのではないでしょうか。
その、「いつか、何かの時」という漠然とした目標の前に、「英会話スクールで話せるようになる」という目標をおいてもいいと思うのです。
目的なき勉強は、先が見えずに辛くて、意味がありませんからね。
まとめ
- 英会話スクールには「グループレッスン」と「マンツーマンレッスン」がある。
- グループレッスンは、「外国人の中で英語を話すチャンスを掴むことができる」という効果がある!
- マンツーマンレッスンは、「外国人とじっくり時間を過ごすことに慣れる」という効果がある!
- 英会話スクールに行くことは、英語を話いているという自信!ゆっくりでも必ずプラスの効果がある!
- 英会話スクールを、英語学習の具体的な目標にできる!
「会話」は残らない。
だからこそ、「英会話」スクールは効果を感じにくいのかもしれません。
けれど、会話は「話す」と「聞く」のキャッチボールで、頭をフル回転させています。
それを英語でやる1時間に、何も効果がないわけがない、と私は思うのです。
あなたも、いつか時間を経て、私のように、突如として英会話スクールの効果を感じる時があるかもしれません。
その時がくるのを、お楽しみに!