3年ほど勤めた会社を辞めて、留学を決意。
私は「留学に行く前に旅行をしたいな。」と思い、マレーシアに行ってみることにしました!
考えてみたら社会人になってからは、仕事が忙しくて、大好きだった海外旅行からは遠ざかっていました。
久しぶりの海外旅行。ドキドキの私のマレーシア旅行記をご紹介していきます。
シンガポールの空港にて
今回の旅は、留学前ということもあり、できるだけお金を掛けないように飛行機のチケットも一番安いものを購入。シンガポール乗り換えでマレーシアに着く便を予約しました。
旅行の日が近づいてきたある日、ふとチケットを確認してみると、「えっ??シンガポールで10時間待ち……。」
金額ばかりに目を取られて、待ち時間をしっかり確認せずに購入していたのです。(涙)しかも夜中に到着なので、シンガポール観光をすることもできない。
「ホテルを予約して空港を一回出ようかな」とも考えたのですが、「空港でゆっくりしていれば、10時間なんてあっという間に過ぎるだろう!」と考え、空港で過ごすことに。
シンガポール空港に着くと、私のような人が結構いて、ベンチや床に寝袋を敷いて寝ている人がたくさん。「私だけじゃなかった。良かった~。」と思いながら、私も静かそうなロビーで少し横になりました。
クアラルンプールに着いていきなりトラブル発生!
無事にマレーシアに到着し、電車を使ってホテルまで向かいました。クアラルンプールは、マレーシアの首都ということもあって、思っていたよりも近代的で、高層ビルや、モダンな建物もあったりして、「結構都会的な感じなんだなぁ。」とビックリ。
私が予約していたホテルも、とってもおしゃれで旅行気分がぐーんとアップしていきます。部屋に着いて、まずは携帯電話を充電しようと思い、スーツケースを見てみると、「あれ、ない…..。」持ってきていたはずの変圧器が見当たりません。変換プラグはあったので、変圧器がなくても充電できるかなぁと思いながら、プラグを差し込むと….、
「バチバチバチ!!!」という音を立てて、火花が飛び散りました。一瞬何が起こっているのか分からなくなりながらも、すぐに携帯を見てみると、画面に何も表示されなくなっています。
「やってしまった。」と後悔するも、後の祭り。買ったばかりの携帯電話だったこともあり、かなり落胆しました。
でも、落ち込んではいられない。「とりあえず、家族に連絡しなきゃ!」と思い、ホテルにあるインターネットカフェに向かったのでした。
優しいモスクのガイドさんとの出会い
携帯電話のことが気になりながらも、「せっかくの旅行!楽しまなきゃ。」ということで、ナショナルモスクを訪れました。とっても広い敷地内に、荘厳なモスク。「わぁ、きれいだなぁ。」と声が出てしまうほど。
モスクに入るには女性は髪や肌を露出してはいけないということで、観光客用の、マントのようなものを無料で貸し出していました。着てみると、「なんだかテルテル坊主になった気分。(笑)」と思いながらも、中へ進んでいきました。
モスクの中も息を飲むような美しい装飾と、ステンドグラスから漏れる光がとっても神秘的。そんなモスクに見とれている私に、モスクのガイドさんが話しかけて来てくれました。
ガイドさん「どちらから?」
私「日本からです。」
ガイドさん「あら、珍しい。大体日本人の人はツアーで来るのに、あなた一人で来たの?」
私「はい。とってもきれいなモスクですね~。ずーっとここで時間を過ごしたくなるくらい。」
という話をきっかけに、ガイドさんはマレーシアのこと、モスクのことなどをいろいろ教えてくれて、気付いたら1時間ほど経っていました。(笑)
私が、「次に行きたいところがあるので、そろそろ行きますね。」と言うと、彼女は、「せっかくだから、ランチに一緒に行かない?」と誘ってくれました。私はもうお昼ごはんを済ませていたので、お断りしたのですが、会ったばかりの私にこんなに親切にしてくれたガイドさんに心が温まりました。
モスクを後にし、次の目的地に向かっていると、後ろからクラクションの音。「何だろう?」と思い振り返ると、さっきのガイドさん。「どこまで行くの?乗っていきなさい。」と言ってくれて、次の目的地であった美術館まで乗せて行ってくれました。
別れ際に、「いつでも連絡してね。」と言って、メールアドレスと電話番号をくれました。こんなに優しい人がいるんだなぁと、とっても感動。私も日本で困った観光客に会ったらこんな風に親切にしてあげようと心に誓ったのでした。
朝起きて外に出るとビックリ!
翌日、出かけようと思い、ホテルを出ようとすると、「何これ??」と思うものがホテルのロビーに…..。なんと、真っ赤な提灯や大きな竜の飾りなど、とっても派手なデコレーションが天井に施されているのです。
ホテルの人に、「今日はなんかのお祭りですか?」と聞くと、「えっ?君知らないの??今日は中国のお正月だよ!」と言われました。
マレーシアは、シンガポール同様、マレー系、インド系、中国系などいろんな文化の混ざった国なので、中国の旧正月を祝う習慣があるそう。そんなことは全然知らずに来た私は、「中国のお祭りが見られるなんてラッキー!」と思い、街に繰り出しました。
街中の中華系のお店には、私が宿泊していたホテルと同様、たくさんの飾りが施されていたり、大音量の音楽が流れていて、お祭りムード全開。思いがけず、地元のお祭りを見ることができ、大満足でした。
あとがき
マレーシア滞在は3日間だけの短いものでしたが、おいしい食べ物、人々の温かさ、マレーシアの文化に触れることができ、忙しい仕事から離れて、とってもリラックスすることのできた旅となりました。
ハプニングはあったものの、久しぶりの海外旅行をたっぷり楽しめました!