「Can I~」と「May I~」の違いとは?ニュアンスで分かる使い分け方

CanとMayというと、「〜してもいいですか?」と言いたい時によく使う単語ですよね。

でも、みなさん、本当の意味知っていますか?

また「Can I〜」 と「May I〜」とちゃんと使い分けられていますか?

ということで、今回は「can」と「may」の意味と「Can I〜」と「May I〜」の使い分け方について説明していきます!



Canってどういう意味?

このブログを読んでいる方であれば「Can」の意味を知らないという方はいないとは思いますが念のため。

辞書で「can」を調べると「〜をすることができる」「〜ができる」と書かれています。

おそらく海外に初めて行く時などに最初に覚える単語かもしれません。

例えば

「I can speak English」とか「I cannot speak English」というフレーズはとても重要ですよね。

私の場合初めての海外がアメリカへの引越しだったのですが、当時、私は中学1年生でした。

まず、アメリカに入国するに入国審査の係員から

Can you speak English?

と聞かれました。

また、アメリカの現地の中学校に通うことになったのですが、その時も会う人、会う人まず言うことは

Can you speak English?

でした。

その時、私は英語を全く理解していなかったので、唯一知っているフレーズ

I don’t know

と答えていました。

そこで、いつも大爆笑が起こるわけですが・・・。

だって、英語話せる?という問いに対して回答は「わかりません」ですからね・・・。

さて、余談は置いておいて次はMayです。

意外と知らない、意外と答えられない「May」の意味

一番多く使われる「May」を使ったフレーズは、なんだと思われますか?

もしかしたら、無意識に使っているかもしれません。

私も、なんだろうと考えたものの、このフレーズが出てくるまでにはちょっと時間がかかりました。

わかりましたか?

答えは

May be,

です。

ご存知の通り、「May be」は「多分」という意味でよく使われますよね。

つまり、「may」とは、可能性を表す単語というわけです。

例えば、

I may go to the party tonight.

(多分、私は今夜パーティに行くでしょう)

He may know where she is now.

(おそらく、彼だったら彼女の居場所を知っているでしょう)

このように「may」の意味は、確実に「できる(can)」わけではなく、「多分、できる」と捉えておいたらいいでしょう。

「May I〜」と「Can I〜」を使い分ける

それでは、「May I〜」と「Can I〜」の違いはなんでしょう?

アメリカで中学・高校に通っていた頃、授業中に生徒と先生のこんな会話をよく聞きました。

生徒:Can I go to the bathroom?

(トイレに行ってもいいですか?)

先生:No. Say “May I.”

(いけません。May Iと言いなさい。)

生徒:May I go to the bathroom please

(トイレに行ってもよろしいでしょうか?)

先生:Yes. You may go to the bathroom.

(よろしい。トイレに行っても良いですよ。)

アメリカの学校では、先生に何かお願いする際に「Can I〜」を使うと、必ず「May I〜」を使いなさい、と注意されたものです。

つまり、「Can I〜」よりは「May I〜」を使う方がていねいな言葉になるということです。

先ほど

  • can=できる
  • may=多分、できる

と説明をしました。

つまり「may」の場合は、「can」よりも実現の可能性が低いのです。

何かをお願いするという時も、「can」はより現実性のあるもの、「may」はより現実性の低いものについて、お願いをしているということになります。

ニュアンス的に「Can」の場合は「許してくれることはわかってるけど、一応、トイレに行ってもいいですか?」。

「May」の場合は、「許しいただくことは難しいとは思いますが、トイレに行ってきてもいいですか?」という感じになります。

まとめ

  • Can = できる(現実性が高い)
  • May = 多分、できる(現実性が低い)
  • May I = Can Iよりもていねいな言い回しとして伝わる。

「Can I」と「May I」の違いを意識してぜひ日常会話で使ってみてください。