あまり日本人には知られていないバングラデシュ。
私も行くまでは「どんな国なんだろう」と思っていましたが、活気がありつつも、なんとなく落ち着く、そんな国でした。
私がバングラデシュを訪れることになったのは、大学生の時に国際協力を学んでいた為、その研修旅行という形での滞在となりました。
今回はそんなバングラデシュに滞在した私の体験をご紹介していきます。
バングラデシュに向かうフライトで….
今回の研修旅行は、現地集合ということで、バングラデシュまでは一人旅。シンガポール乗り換えで、バングラデシュに向かうことに。
私が乗る予定の飛行機がゲートに入ってくるとビックリ。「えっ?こんな小さな飛行機で行くの?大丈夫かな??」と思うくらい小さな飛行機に乗り込みました。シートもとっても狭くて、身動きが取れない。(笑)
「まあ、数時間のフライトだから、何とかなるだろう。」と思いながら離陸を待ちました。
私は、いつも飛行機に乗ると、離陸時の音やスピードに緊張してしまう方なのですが、今回は小さな飛行機ともあって、緊張はマックス。(汗)
「ごぉー!!」という音とともに離陸すると、「ガシャン!」という音がして、頭上の荷物を入れるケースがいくつか開きました。(笑)
「こんな感じで無事にバングラデシュに着くのかな~。」と思いながらも、狭いシートで休むことにしました。
フィッシュカレーにビックリ!!
無事にバングラデシュに着き、研修初日を迎えました。午前中に現地のスタッフとのミーティングを終え、みんなお待ちかねのランチタイム!食堂に向かうと、数種類のカレーが用意されていました。
バングラデシュという国は、インドの隣にあるので、食文化もカレーが中心。ですが、インドではあまり見かけなかったカレーを発見!
「これってお魚ですか?」とコーディネーターさんに聞いてみる。
「そうよ。バングラデシュでは、魚やエビなんかのシーフードもカレーに入れるのよ。おいしいから食べてみて!」と。
初のフィッシュカレーをお皿に盛り、みんなでテーブルを囲みました。
さっそくフィッシュカレーにトライ!
「魚をカレーに入れるなんて発想なかったけど、めっちゃおいしい!!」
バングラデシュのカレーはインドほどスパイスもきつくなく、お魚も唐揚げのようになっているものがカレーに入っている感じなので、魚臭くもなく、カリッと揚がったお魚がとってもおいしかったです。
後から聞いたら、日本人はお魚が好きだろうということで、コーディネーターさんが私たちのために特別にオーダーしてくれたそう。バングラデシュ初日からバングラ人の優しさを感じたのでした。
チャイスタンドにて
翌朝、早い時間だというのに、友人が「チャイを飲みに行こうよ!」と私をたたき起こしました。
「せっかくだし、ローカルなチャイ飲みたいかも。」と、2人でホテルを抜け出し、近くのチャイスタンドに向かいました。
通勤前のバングラデシュ人に囲まれながら、チャイを一口。
「あ~。やっぱり早朝のチャイは体に染みるね~。」と話しながらチャイを飲んでいると、私たちの周りに人だかりが……。
私たちからちょっと離れたところで、ニュースのレポートをしているお姉さんとテレビカメラがあるにも関わらず、そんなことそっちのけで私たち日本人に興味津々なバングラの人々。(笑)
バングラデシュには、あまり外国人が来ることがないので、日本人の私たちがとっても珍しかったようです。
「なんか有名人になった気分だね。」と言いながら、バングラデシュのチャイを楽しみました。
長老からのココナッツ
数日間、首都のダッカからちょっと離れた村に、どのような国際協力がされているのかを見学に行くことに。「たくさん学ぶぞ!」と気合十分の私たち。
村に着くと、村の人々が集まってきて私たちを歓迎してくれました。
そして長老らしき人が、取れたてのココナッツをいくつか持ってきてくれました。
「リアルなココナッツ初めて見た!!」と感動。
男の人が大きなナイフで、「カーンッ」とココナッツを割って、差し出してくれました。
「どんな味だろう??」と初ココナッツジュースにワクワクしながら飲んでみると、「わぁ、とっても優しい味。」
もっと強いココナッツの味がするのかと思っていたけれど、とっても飲みやすくて、みんなで少しずつシェアしていただきました。
あとがき
私は最初、バングラデシュはインドと比べてしまうとあまり観光地もなく、貧しい国とか、危険な国と勝手にイメージしていました。
しかし実際は、バングラデシュの人々はとっても穏やかで、親切な人が多い国でした。
バングラデシュの「こんにちは」は、「アッサラームアライクム」というのですが、日本語に訳すと、「あなたの上に平穏がありますように。」という意味。
そんな言葉を交わすとってもピースフルな国だったなと感じました。
豊かな自然や、ビーチなど、観光地もたくさんあるので、次回は研修旅行という形ではなく、バングラデシュを楽しみに行ってみたいなぁと思っています。