海外の介護職はこんなかんじ!3年間働いてみて分かった5つのこと

留学後に、海外に移住したり、海外で働いてみたいと思う方も多いのではないでしょうか。

私もその中の一人。オーストラリアでの留学後、オーストラリア、ニュージーランドで介護の仕事を3年ほど経験しました。

そこで、今回は、働いてみて知った実際の海外の介護のお仕事事情についてお話したいと思います。



海外の介護の仕事はどんな感じ?

介護職と聞くと、ツライ、大変なんて言葉を連想する方も少なくありませんよね。ですが、実際は、とってもやりがいのある仕事ですし、毎日笑顔の絶えない仕事なんです。

海外の介護の仕事も、日本と同様、お年寄りのシャワーを手伝ったり、食事のお世話をしたりするのがメインの仕事。スタッフは、フィリピンやアフリカ、インドなど様々な国のバックグラウンドを持つ方々がいるので、お互いの文化や、習慣を尊重しながら働いていました。

日本と違うなと感じたのは、介護スタッフの待遇の良さ。お給料も日本より多くもらえますし、休日出勤の場合は時給が倍になったりします。

また、介護スタッフの健康、安全を第一にしているので、体重の思い方を自力で持ち上げたりすることは、禁止されていて、マシンを使うのが義務付けられていたりします。なので、日本で介護の仕事をするよりは、体力的な負担は少ないんです。

英語力はどれくらいいるの?

介護の仕事につくためには、Aged care workerや、 Health care assistantと呼ばれる資格を取っていた方が、仕事は探しやすくなります。このコースを受講するためには、IELTS6.0から6.5ほどの英語力が必要となります。中級から中上級ぐらいの英語力ですね。

医療現場でもあるので、お年寄りはもちろん、ナースやドクターに状況を説明できる程度の英語力は必要ですし、家族とも上手にコミュニケーションが取れなければなりません。

私も、介護の仕事を始めたときは、家族に何か聞かれたらどうしようとか、他のスタッフとコミュニケーションが取れなかったらどうしようと心配に思うこともありましたが、職場に慣れ、スタッフとも仲良く仕事ができるようになってからは、そんな不安はいつの間にかなくなっていました。

現場でコミュニケーション力も英語力も磨くことができるので、とびぬけた英語力がなくても、介護の仕事につくことはできますよ。

海外で介護職につくメリットとは?

介護の仕事をしていると、自然とナチュラルな英語が話せるようになっていきます。お年寄りは話好きな方が多いんです。

みなさん私が日本から来ているんですと言うと、「日本はステキな国よねー」とか、「私の孫は日本語を勉強してるのよ」なんて感じで話しが盛り上がることも。

それに私が間違った発音をしていたりしても、「あなた、それはこう発音するのよ。」と教えてくれたりもします。

お年寄りは人生の先輩。介護職を通じてたくさんのことを学べるのが、介護の現場で働くメリットなんです。

海外で介護職で働くデメリットとは?

海外で介護の仕事をするデメリットもあります。それは、時に人種差別と闘わなければならないということ。

私も、働き始めのころに「自分の国に帰ったら?」とか、「なんで英語が分からないんだ。」などと言われて落ち込んだこともあります。こういう事は、頻繁にあるわけではないですし、優しい方もいるのでそこまで心配することはありません。

私のフィリピン人の同僚は、「私たちは英語を100%理解できないから、どれだけひどいことを言われているのか分からない時もあるでしょ?だからこの仕事を続けられているのかもね。」と、とってもポジティブにとらえていました。

彼女の言葉から、海外で働くには、それぐらいおおらかな気持ちで、あまり気にし過ぎないことも大切なんだなと実感しました。      

海外で働くための心得

介護職だけに限らず、海外で働く際に一番重要なのは、「分からないことはすぐに聞く」ということ。聞くのが恥ずかしいとか、英語ができないと思われてしまうんじゃないかと考えてしまうこともありますが、自分のプライドよりも、仕事でミスをしないようにする方が大切。

特に、介護の現場は命を預かる職場。少しの間違いでも、命にかかわることになってしまいます。なので、私は、聞き取れなかった場合はいつも聞き返すようにしていました。

同僚にとっては面倒くさいスタッフだったかもしれませんが、海外で仕事をするには、慎重に、丁寧に、確実に、仕事をするということが大事なんじゃないかなと私は思います。

まとめ

  1. 海外での介護の仕事は、体力的な負担が少なく、待遇もいいんです!
  2. 中級程度の英語力と資格があれば仕事は見つかる
  3. 海外で介護の仕事をすれば英語力アップにも繋がる!
  4. 海外で働くためにはEasy Goingな気持ちが大切
  5. 海外で働く際には、何でも聞く勇気を持とう!

海外で働くなんて夢のまた夢なんて思ってる方もいるかもしれませんが、職種や自分が持っているスキルを生かせる仕事はいろいろあります。

自分が持っている資格やスキルを使って海外移住なんてことも可能なんです。(国によって条件は異なりますが。。)

海外で働いてみたいという思いがある方は、是非チャレンジしてみてください。海外で働くことは、自分が思うよりも簡単なことかもしれませんよ。