英検準1級って英語の学習者にとって一つの到達目標ですよね。
英語を学んでいくと「準1級に合格出来たらいいな」なんてあこがれている気持ちから、いつしか「英検準1級に合格したい。いや絶対合格してやる!」なんていう英語熱みたいなものが高まってくる時期がやってきます。
はっきり言ってチャンスです。この熱い思いがこみ上げてきたら、迷うことはありません。さっそく勉強しましょう。
ただ、どうやって?
「確かに本屋にはそれなりに問題集がそろっているし、過去問題集だってある。でもほんとにこれだけで大丈夫だろうか?」
「そもそももっと根本的に、合格できるような英語力をつけなければ安心できない!」
こんな風に感じている人も多いのでは。
私もその一人でした。
問題集だけでなく、自分なりに「やりきった感」が持てるような勉強法が知りたい。そのように感じている人たちにぜひお話したい勉強法があります。
今からお話する内容は私が実際に実践した内容です。参考になれば嬉しいですね。
目次
幅広い分野を網羅した会話型単語集で語彙力をつける
英検準1級を取得するのに避けて通れないのが語彙。いざ勉強を始めようと思って語彙を問う最初の25問を見たら、いきなり面食らってしまった人も多いのでは。
正しい選択肢を選べるレベル以前に、そもそも全ての選択肢の意味が分からないなんてこともあったのでは?
そうなんです。準1級の語彙をなめたらいけません。
これからは、かなりの語彙を増やすことは覚悟しなければいけませんね。
ただ、今から新たに語彙を増やしていくとなると、気が遠くなるような気持になりませんか? 普通に生活していると時間もあまりないですしね。
私も途方に暮れた時期がありました。笑
ちょうどそんな時期です。運命的な教材と出会ったのは。
その名も
別名「英単語・熟語ダイアローグ1800」。
これは超×3ぐらいおすすめです。
準1級の最初の25問で問われる単語は政治、経済、ビジネス、文化、一般生活など、それこそなんでもありの世界。
そうなってくるとかなりの範囲を網羅した単語集が必要なんですね。しかもあまり固い内容ではなく、一般的に話されているようなトピックで、内容と一緒に単語を覚えていく方法がベストです。
そんな都合のいい単語教材があるのかと思うかもしれませんが、あるんですね。
それがこの「Daialog1800」。それなりの大きな本屋であれば売っていると思います。
108の話題が医療、政治、法律、ビジネス、社会問題から日常生活、娯楽にいたるまでバランスよく会話形式で出てきます。
ポイントはそれぞれのトピックで単語に触れること。
例えば医療ではどんなフレーズが出て、そのフレーズでよく使われる単語がどれか知りながら覚えることです。
単語だけの単体で覚えていくのではなく、生きた会話の中から覚えましょう。
そしてこればかりはやるしかありませんが、本がボロボロになるまで何度も読み込むことです。これは次にお話するリスニングでも生きてきますよ。
リスニングは語彙学習と並行でやるのがおすすめ
語彙の問題と同じぐらい受検者を悩ますのはリスニングの問題です。私はこれには何度も泣かされました。筆記は合格点だったのに、リスニングでボロボロだった時のショックは今でも忘れません。
とにかくリスニングの問題は速い。後でスクリプトを読めば分かるような内容も、どんどん放送が進んでいくと追いつけなくなり、パニックになっちゃいます。
合格レベルとしては、聞いた瞬間に答えが見つけられるぐらいのスピードが要求されるんですよね。
そこで私は対策として「Daialog1800」をリスニングでも活用しました。語彙を増やすには、耳からだって立派な勉強です。耳で単語を聞いて意味を確認しながら、トピックそのものを全部聞き取れるようにしました。
私はリスニング勉強の際、内容をしっかり読み込んでその後に聞くという方法を実践しました。
「意味が分かっていないものを聞いても意味がない」
という強い信念? みたいなものがあったんですね。
語彙を増やすために何度も108のトピックに触れてきたわけですから、その内容を聞いていても何となく初めから言っていることは分かったんですね。だからストレスフリーで何度も聞けました。
語彙の確認もかねて108のトピックに触れる。1つのトピックの長さも準1級で出題される内容と変わらなかったり、それ以上あったりしますので、まとまった内容を聞く練習にもなります。これでリスニングで出題される内容の多くは網羅されるのではないでしょうか。
私はこれでかなり自信がつきました。とにかく聞きまくりましたからね。トイレの中でも。笑
とにかく頭の中にフレーズ浮かんでくるくらい聞ければかなりの対策になると思いますよ。
もちろん気長に楽しみながらやることが第一です。内容は面白いですから後は続けることですね。
英字新聞をじゃんじゃん読もう
みなさんの中には英字新聞をネットで読んだりする人もいるんではないでしょうか。
それ正解です。
「Mainichi Weekly」とか「The Japan Times」などネット上にいろいろありますよね。これらは嬉しいことに無料で読めます。さらに翻訳機能を使えば和訳も確認できるという使い勝手の良さ。これらを利用しない手は無いです。
このような英字新聞は実は準一級の語彙や読解レベルに近いものも多いんですよね。だから内容を読み進めていくうちに自然と語彙や、文章を読み進めるスピードが養われていくわけです。
もちろん準1級の問題集で長文を読んだり、過去問を確認したりすることはやった方がいいですが、毎日のホットな話題を、英語で読むことで新鮮な気持ちで学習ができます。これがポイントなんです。
そしてさらに、その中で自分が勉強してきた単語に出会うと無性にテンションがあがったりします。リアルな英語を覚えたての単語で読むことができたっていうのは、かなり嬉しいものなんですね。
もう1つのポイントはあえて日本の話題を扱っているものを英語で読むということです。バックグラウンドをもって文章が読めると内容の理解度が全然違います。何を言ってるのか推測しながら読めることで、英文を訳していくことに集中できます。
英文はなんとか訳してみたけれど、結局何の話題だかよくわからなかったという空しさってみなさん味わったことないですか?
私はよくありましたよ。それって文章を読み進めていく気持ちが萎えてしまうんですよね。
準1級レベルの内容を毎日読み進めていくわけですから、一面トップに掲載されるような日本の内容にふれていきましょう。毎日飽きませんよ。
ちなみに読む量は人それぞれでいいと思います。1つのトピックだけでもいいし、内容が面白ければそれに関連した内容をさがしてもいいです。ぜひ毎日取り組みましょう。
英作文は過去問の例題をそのまま覚えるのが効果的
準1級の試験内容のなかで、一番取り組みづらいのが英作文ではないでしょうか。
内容もかなり突っ込んだものを書けなければいけないし、第一、与えられるテーマもけっこう深いです。
最近の問題では、例えば「Agree or disagree:The Japanese government should do more to protect the environment」なんていうのが出ていますが、こんなお題だと日本語で答えるのも内容を考えてしまいますよね。
この場合もちろんどちらの立場で答えてもいいのですが、大切なことはその理由をしっかり述べていかねばなりません。
そこで私がやった対策ですが・・・。
実はできるだけ多くの模範解答を全部覚えました。笑
本当です。
もちろん同じ問題は出てこないでしょう。
でも似たような問題は出てきます。例えば「Agree or disagree:The Japanese government should do more to protect the foreigners who live in Japan」
のような感じで。
そうすると答え方のパターンも似てくるんですね。私は模範解答の英文のいくつかを本番で実際に応用させてもらいました。けっこう使えます。そして作文でよく使われるフレーズのパターンを覚えこんだら、そこに必要な単語や英文をはめ込んでいくようにしました。その際、英文はできるだけ複雑にせずに意味が伝わるように心がけました。
英作文であまりしゃれた表現ができなくても大丈夫です。自分の主張が英語で伝わればいいのですから。
英作文は満点を狙ってはいけません。合格点を狙えばいいのです。
英検準1級の勉強法まとめ
- 幅広い分野を網羅した会話型単語集で語彙を増やそう
- リスニングは語彙学習と並行でやってみよう
- 無料英字新聞をどんどん利用しよう
- 英作文は過去問の例題をそのまま覚えるのが効果的
以上を参考に英検準1級取得に向けて頑張ってください!