英語エッセイの書き方のコツは?帰国子女の私が教える3つの基本ルール

私は帰国子女なので、大学の授業などで「英語のエッセイを書いてきなさい」という課題が出てもあんまり驚かずに書くことができました。

ただ、日本でずっと暮らしてきた日本人の友人にとって「英語のエッセイ」は、文字数が少なかったとしても、とてつもない負担だったようです。

大学生の頃「英語のエッセイ」の課題が出ると、自分の分を1本と友人のものを2、3本書いていた記憶があります。バイト先でも他大学の友人から書いて、と言われて書いたこともありました。

私は、それなりにエッセイを楽しく書いていました。コツさせ覚えてしまえば、英語のエッセイはそれほど難しいものではないからです。

ちなみに、英語で言うEssay(エッセイ)は小論文であって、決して日本語の「エッセイ(=随筆)」ではありませんので、ご注意を。

私の場合はアメリカから帰国した際に、日本語での小論文の書き方を学ぶために小論文集と思い、「エッセイ集」を買い込み読んだところ、「あれ、これEssay(小論文)じゃない」と驚いた経験があるので、念のため。

今回は英語エッセイの書き方のコツをお教えします!



英語エッセイ書き方の基本は「結論が先」

私がアメリカで高校に通っている時、私が書いたエッセイに対して社会科の先生から「結論が先」とくどくどと言われました。

例えば、「ニューヨーク市内における教育の格差を解決するためには何をするべきか述べなさい」という課題が出された時に、私は

現在、ニューヨーク市内における教育の格差が問題となっているようです。1995年の統計によると・・・。カリフォルニア州と比較すると・・・。このような問題を解決するために、私は税制を変える必要があると思います。

というように書いていました(大げさに言うとですが・・・)。

社会科の先生は、最初の一文に

ニューヨーク市内における教育の格差を解決するためには税制を変える必要がある

と書きなさい、と赤を入れていました。

つまりは、最初の一文を読んだだけで、書き手の立場、主張がはっきりとわかるようにしなさい、というアドバイスでした。そして、その一文の後になぜ、そう思うのかを書く、というのが英文エッセイの基本であるということを学びました。

英語でエッセイを書くときは曖昧な表現を避ける

日本人でよくありがちなのは、自己主張ができず、「だから私は〜だと思います」という表現を連発する事です。

アメリカでは「『私は〜と思う(I think〜)』という表現はエッセイで使わないこと」と教えられました。「〜と思います」と書きたくなったら、その部分は「〜である」にしなさいと言われました。

例えば、「核兵器は廃絶するべきだと思います(I think nuclear weapon should be abolished)」と書きたくなったら、

核兵器は廃絶するべきです(Nuclear weapon should be abolished)

と書くほうが自分の主張がわかりやすいのです。

英語のエッセイの書き方の基本はパラグラフ・ライティング

パラグラフ・ライティングとは、トピックセンテンス(パラグラフの最初の一文で、そのパラグラフには何が書かれているのかをまとめるための文)があり、トピックセンテンスの主張を証明する、サポートする内容が後に続くという書き方です。

私が高校生の時にESL(English as a Second Language:英語が母国語ではない生徒のための英語のクラス)で褒められたエッセイは以下のような内容でした。

課題:あなたが体験したくないことについて述べなさい。

私は、北欧の国で冬を過ごしたくありません。1つ目の理由は、冬の北欧は非常に寒く、私は寒いよりも暑い方が好きだからです。2つ目の理由は、北欧では冬になると子供たちはソリやスキーで遊ぶそうですが、私はスキーやソリで遊ぶよりも友達とサッカーや野球をやっている方が楽しいからです。3つ目の理由は、北欧の冬は白夜の反対となり、日照時間がとてつもなく短くなり、太陽を見る機会が極端に少なくなるからです。最後に、私は人と会話をすることが好きなのですが、北欧で冬を過ごす人々の多くは、あまり家から出ることがなくなるようで、人とのコミュニケーションも極端に少なくなると言われているからです。従って、私が体験したくないことは、北欧の国で冬を過ごすことです。

嘘か本当かは別として、最初に自分の主張である「私は、北欧の国で冬を過ごしたくありません。」という一文が書かれていて、そのあとにその主張をサポートする理由が続いています。これで、エッセイはほぼ完成です。

もうちょっと長くエッセイを書きたい場合は、それぞれの理由の部分を膨らましたらいいだけのことなのです。

まとめ

  1. 自分の主張を最初に書く。
  2. 主張をする際に「I think〜(私は〜思う)」というような曖昧な表現は使わない。
  3. パラグラフ・ライティングでエッセイを書く。

以上を意識して英語のエッセイを書いてみてくださいね。