みなさんこんにちは!突然ですがあなたはラクダに乗ったことがありますか?
実は私はあります。
あまり知られていないかもしれませんが、実はモンゴルでは馬だけでなくラクダにも乗ることができます。
モンゴルには中国北部からモンゴル南部にかけて広がる「ゴビ砂漠」という砂漠があるんです。
今回は私がそのゴビ砂漠を訪れた時の体験談についてお話ししようと思います!
いざゴビ砂漠へ!
私がモンゴルへ行った時のこと。その時はもう3回目のモンゴル旅行で
「馬にも乗ったし、モンゴル料理もいっぱい食べたし、ウランバートル市内の観光地も行ったし、色々やり尽くしちゃったなあ〜」
というマンネリ気味な気分でした。そんな私に現地ガイドさんがゴビ砂漠観光を勧めてくれたのです。
ゴビ砂漠はウムヌゴビ県ダランザドガドにあるモンゴルの大きな砂漠。首都のウランバートルから飛行機で1時間半ほどの場所にあります。
モンゴルといえば「草原」というイメージが強かったので、私はもう大興奮。
「行く行く!行きましょう!」
と二つ返事で答えたのでした。
ガイドさんも根っからのウランバートルっ子でゴビ砂漠には行ったことがないとのこと。そこでガイドさんと彼氏と私の3人でゴビ砂漠に行くことになったのです。
(余談ですが、モンゴルはヨーロッパのようなカップル社会なので、基本的にどんな場所でもパートナーと一緒に行動します。モンゴル人の友達とモンゴルで遊んでいると必ずと言って良いほどパートナーも後から合流して一緒に遊びます)
ついにラクダに乗る!
ウランバートルからゴビ砂漠まではちょっとした小旅行。私たちはゴビ砂漠の中でも最も美しいと言われているホルゴル砂丘にやってきました。
「わあー!!スゴイ!!」
私の目の前に広がっていたのは、どこまでも続く広大な砂漠。見渡す限り砂が広がっていて砂のサラサラという音が微かに聞こえてきました。あまりに何もなくて
「なんだか怖いな…」
と感じたのを覚えています。ものに囲まれた生活になれていると、ものがない場所が恐怖のように感じるんですね。こんな風に思ったのはこの時が初めてでした。
私たちはラクダのトレッキングに挑戦することに。ラクダは想像するよりも大きく迫力がありました。
「本当にこんなものに乗れるのか!?」
と思いラクダ体験の係りの人に聞いてみると
「馬に乗れる?」
と係りの人。
「乗れます」
「それなら大丈夫!問題ない!」
と思いっきり笑顔で言われました。
恐る恐るラクダに乗ってみると…ラクダは意外と硬くて暖かかったです。ラクダにかけられた綱を持ってゆっくりゆっくり進んで行くと…
「ギャーー!!!」
いきなり私の乗ったラクダが暴走。私は必死にラクダから落ちないように踏ん張りました。係りの人がモンゴル語で何やら話しかけるとラクダも落ち着いた様子。
「怖かったー…」
ラクダは大人しそうに見えて意外と乱暴な生き物だそうです。私と一緒にいたガイドさんとその彼氏は私の様子を見てラクダに乗るのを諦めました。
さらに犬にも…
ゴビ砂漠で楽しんだあと、私たちはその日に泊まる近くの町へ。街と言ってもモンゴルの田舎で、何もない草原にポツンポツンとゲル(モンゴルのテント)があるような場所。私はなんとなく散歩に出かけたくなって
「ちょっと歩いてくるね〜」
と外へ。周りを見渡しながら散歩をしていると…
「ワンワンワンワン!ガウガウガウガウ!」
とものすごい勢いで犬が私に吠えています。不幸なことに辺りには家もなく誰もいませんでした。その時私の野生の勘が働いたのです。
「ここで負けたら噛まれる」
と。人間ってすごいですね。私は犬を飼ったこともなく動物に慣れていたわけでもないのに、瞬時に
「人間の方が強いのだと見せつけないと危険だ!」
と感じたのです。そこで私は吠えながら追いかけてくる犬を無視しながら逆方向へUターン。それでも吠えながら犬は追いかけてきますが、走ったりはしませんでした。早歩きで淡々と。
犬が視界に入ったら怖気付くことなく思いっきり睨んで無視しました。そうして歩くこと5分…犬は諦めて元の方へ戻っていきました。
テントに戻ってガイドさんたちにその話をすると、どうやら私は知らず知らずのうちにその犬の縄張りに入ってしまった様子。もし私が撫でようとしたりヘラヘラしたりしようものなら、確実に噛まれていた。危険だった、と教えてくれました。
「良かった…怖かった…」
と安心し、その時にやっと怖いという思いが生まれました。
モンゴルにいると自分の日本では眠っている野生の勘のようなものが働く気がしましたね。
あとがき
以上が私のモンゴルゴビ砂漠、ラクダ体験になります。
私の冴えた野生の勘は日本に来ると元どおり。ものすごーく鈍くなってしまいました。
ゴビ砂漠、もし機会があれば行ってみてはいかがでしょうか?