英語学習の中で不定詞という言葉を聞いたことがありますか?
「不定」とは決まっていない=何にでもなれる、ということ。つまり不定詞の形になれば、動詞が名詞や形容詞や副詞の役割を果たすことができるようになるのです。
不定詞の形は「to+base verb」(to+動詞の原型)。この形をしっかり頭に入れたら準備体操はバッチリです。
では、不定詞のディープな世界をご紹介していきます。
不定詞って?
不定詞はもともとの文章に赤ペンで情報を足したり、付箋を貼って情報を付け加えたり出来るイメージです。
例えば
(彼女は適切な人物だ)
という文章があっても一体なんのことだか分かりませんよね。そこで「あ!いけない!もっと詳しいこと言わないと!」と不定詞をくっつけるのです。
(彼女はCEOになるのに相応しい人物だ)
こんな風に意味を付け加えるのが不定詞です。
「あ!いけない!」と後から付け加えているので、不定詞がなくてもshe is a appropriate person. と文章は完全で意味は通じます。
完全文につけることが出来るというのも不定詞の大きな特徴です。
動詞(肉)にtoをつけることで3つの調理法がある(焼く、煮る、蒸す)というイメージが不定詞のイメージです。
不定詞の種類
日本の参考書では不定詞は「名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法」の3つに分けられます。
これらは英語ではそれぞぞれ「subjects(主語)•adjectives(形容詞)•adverbs(副詞)」と表現されています。
名詞は主語になれますので、名詞的用法と言っても主語用法と言っても意味は同じですね。
それでは、それぞれの用法の例文を見ていきましょう。
■名詞的用法
(正しいことをするのは簡単ではない)
(卓球をするのは身体に良い)
■形容詞的用法
(何か食べるものが欲しい)
(私には話ができる親友がいる)
■副詞的用法
(メッセージを残すためにノートを買った)
(この鉛筆は使うには短すぎる)
見分け方としては「こと」と訳せたら名詞的用法、「ための」と訳せたら形容詞的用法、「ために」と訳せたら副詞的用法です。
似ている使い方との区別
To feel is to receive.(感じることは受け取ること)
この2つの違いはなんでしょうか?
実はingを使うと個人的なニュアンスになり、toを使うと一般的なニュアンスが強くなります。
つまり、上のfeeling is receiving.は敢えて訳すなら「私にとっている感じることは受け取ること」と訳すことができ、下のto feel is to receiveは「一般的に感じることは受け取ることである」と少し格言めいた印象があります。
また前置詞のtoと不定詞のtoはどうやって見分けたら良いのでしょうか?
(私はかつて大阪に住んでいた)
I told you to wait.
(待ってって言いましたよね?)
こちらの2つの文章の違い、それはtoの後ろが名詞(形)か動詞かという違いです。
To living のように名詞(形)が付いて入れば前置詞、to waitのように動詞がついていたら不定詞です。
これも後ろがカナダという名詞なので前置詞のtoですね。
また不定詞しか使ってはいけない動詞もいくつかあります。
例えば『want, hope, choose』など未来のニュアンスを含む動詞はing型にすることが出来ず、必ずto不定詞型にしなければいけません。
〇To hope peace of the world is important.
(世界の平和を願うことは大切だ)
不定詞しか使えない動詞は覚えるのが大変ですが、語呂合わせなど覚え方の工夫のアイデアもたくさんあります。
まとめ
不定詞は既に述べた事に対して情報の付け加えが出来るとても便利な用法です。
私も不定詞がマスターできてから、さらに長く詳しい情報の英文を英会話で使えるようになりました。
今まで「where did you go on the weekend?」と聞かれて「I went shopping.」としか言えなかったのが 、「I went shopping to buy some cloths.」も言えるようになったのです。
あなたもぜひ不定詞をマスターしてより豊かな英会話表現に活用してくださいね!