大人の中学英語やり直し講座㉒『仮定法』はワープのイメージで攻略できる!

仮定法ってIFがつく、あれのことだっけ?現在なのに過去形で、過去は過去分詞で…未来は現在っていうややこしいのだよね…

仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法未来??

使い方と動詞の時制、文法用語の時制がずれているのもややこしすぎ!!

No Problem!仮定法も英語のイメージを使えば、すぐにマスターできますよ♪



IF=ありえないことを望む=時空間のズレ

仮定法という名称はさておき、IF=もし、について少し考えてみましょう。もし~と日本語で言う時、その内容はどういった状態でしょう?

  • もし雨がふったら(まだ降っていない。今は晴れか曇り)
  • もし医者だったら(実際は医者以外の職業)
  • もし事故に遭わなかったら(過去に事故に遭った)

とどれも事実と違うことを言っています。

そうです、IFがくっつくと、事実と反対の状態のことを表します。

例えば、

あの時勉強していたら試験に受かってたのに

If I had had studied hard, I might have passed the exam 過去完了肯定形

事実は

勉強しなかったので試験に受からなかった

I didn’t study hard, I didn’t pass the exam 過去 否定形

ですね!同じ内容なのに、IFのあるもの、ないものだと、過去完了と過去が肯定形と否定形に変化していますね。

事実が起こっている時空と~だったらと期待した時空は別の時空にあるということですね!

ですから、実際に話している時空間と、内容の時空間はずれているんです!

日本語のもし=思考を過去に飛ばす!

ということで、英語の時空間のズレを知る前に、まずは日本語でちょっと考えてみましょう。

IF=もしなので、

もし…で始まる文を5つ日本語で作ってみてください。





どうでしょうか?

  • もしお金持をたくさんもってたら…
  • もしあの時彼に出会っていなかったら…
  • もし明日雨だったら…
  • もし将来医者になれるとしたら…
  • もし私があなただったら…

さて、この5つの文の共通点は何でしょう?

もし…で始まっている、はい正解です!それから?

たら…で終わっている、大正解!!

もしも、ということは、”今ここにはない”ということなので、思考は今こことは違う別の時空にワープしているんですね~

ちなみに、日本語の場合は「過去」にワープです。

英語のIF=思考を1つ前の過去に飛ばす!

さて、では英語ではどうでしょうか?そうなんです、日本語と同じように、思考を過去にワープさせればいいのです!簡単!

ただし、英語は時制がきっちり決まっているので、それぞれの時制に合わせてひとつ前の過去にワープさせる必要があります。

では練習してみましょう♪

現在のIF→過去へワープ

現在のひとつ前の過去だから過去形で表現します。超基本。超簡単。拍手!

もしお金があったら、この時計買えるのに…

IF + I have money + I can buy this watch 文のどちらもひとつ過去に

If I had enough money, I could buy this watch!

IFがついているので、過去形ですが、過去の話ではありませんね。

今、お金がない、ということですから、

×私は十分なお金があった この時計を買うことが出来た

と過去の出来事ではありません。形は過去形ですが、今現在の願望を言っていますよ~

では練習問題です。

IF + I know his Phone No + I can call him

If I knew his pnohe No., I could call him.

問題なしです!

現在のIF→Be動詞はwere!

さて、思考が過去にワープするのがIFの形ですが、am,are,isはどれもwereになります!

もともとIFは現実と違うことを願っている状態ですから、単純に過去形になるとういうわけでない形からも、IFがくっつく時は、過去ではないですよ~非現実ですよ~と言われているようでちょっと面白いです。

もし私が鳥だったら、あなたの所に飛んでいけるのに

IF + I am a bird + I can fly to you

If I were a bird, I could fly to you.

有名な文ですね。

If I were you, I would accept his propose.

なんてのも素敵ですね!親友のおせっかいながらもの愛溢れるアドバイス、でしょうか?

ちなみに、HeもSheもWe もぜ~んぶWereで表現なんですよ~

If he were rich, life would be a lot easier.

過去のIF→過去の過去へワープ!

さて、では今度は過去に、あの時~だったらなあ、と言いたい時。過去のひとつ前の過去にワープです。過去の過去=過去完了形ですね。

もしあの時お金があったら、この時計買えのに…

IF + I had enough money + I could buy this watch をさらに過去にしてみましょう。

If I had had enough money then, I could have bought that watch!

と過去に完了した出来事ではありません。

形は過去完了形ですが、過去の願望を言っていますよ~

未来のIF→未来の過去へワープ!

現在、過去、ときたら未来ですね♪

もし晴れたらピクニックに行こう

If + it will be fine+ Let’s go picnic. 未来のひとつ過去=現在ですから、

If it is fine tomorrow, let’s go picnic!

ですね。

まとめ

  • IFは現実にないことを望んでいる時の表現
  • IFの表現と実際の事実には時空のズレが生じている
  • 時空のズレは英語ではひとつ前の過去に思考をワープさせることで表現する
  • 現在の願望If=現在のひとつ過去=過去形にワープ
  • 過去の願望If=過去のひとつ過去=過去完了形にワープ
  • 未来の願望If=未来の過去=現在にワープ

事実と違う状態を望む時は、英語では思考がひとつ過去にワープした形で表現されます。

過去にこうしとけばよかった~なんて後悔の時も同じですね。

もう一つの過去があったかも、といったようなパラレルワールドを思い起こさせるちょっと不思議な表現方法のIF。

「ひとつ過去にワープする」ことさえ覚えておけば、どの時制でも使いこなせますよ♪

是非表現の幅を広げてくださいね♪