大人の中学英語やり直し講座④『品詞』をここで総ざらい!

中学英語をおさらい中のあなた!品詞の理解はバッチリですか?

品詞を理解することは文構造を理解する上で欠かせないステップです。

品詞問題はTOEICにも多く出題されているので理解できていないとテストでも点数を落としてしまいます。

でも安心してください!品詞は整理して理解すると誰でも簡単にマスター出来るんですよ。

今回は英語の品詞について一緒に見ていきましょう!



品詞とは?

品詞は英語で part of speech といいます。つまり会話などで使われる英語を意味ごとに分けたパート、ということですね。

日本語ではこんな風に定義されています。

「英単語の持つ意味を特定の種類に分けたもの」

その「特定の意味」を理解することが「品詞を理解すること」になります。

では続いては、品詞にはどんなものがあるのかをご紹介します。

品詞の種類

品詞の種類は以下の通りです。ひとつずつ説明していきますね。

〈名詞〉

「もの」や「こと」。ものの名前や人の名前、「〜なこと」にあたる成分を指す。-tion, -sion, -th などが最後につく言葉には名詞が多いです。(position, conclusion, length など) she is a great teacher. だったらteacher が名詞にあたります。

 

〈代名詞〉

名詞の代わりになることば。I,we,you,he,she,it,they の7種類。文の主語のポジションに立てることばです。

 

〈形容詞〉

名詞を修飾することば。名詞の前に置くパターンと、BE動詞の後ろに置くパターンの2種類がある。-y, -ousが後ろにつく言葉には形容詞が多い。

She is a great teacher. (great が形容詞・名詞の前に置くパターン)

He is happy. (happy が形容詞・BE動詞の後ろに置くパターン)

 

〈副詞〉

形容詞と動詞を修飾することば。動詞の前にも後ろにも置け、どちらに置いても意味がだいたい同じパターンが多い。

She swims slowly. (動詞の後ろに置くパターン)

She slowly swims. (動詞の前に置くパターン)

ただし、動詞の前に置くと、なんとなく言い切りの形にならず続きがあるような印象があります。

 

〈動詞〉

動作を表すことば。am, is, was, are, were, を指すBE動詞とrun, push, take などそれ以外の一般動詞に分けられます。

 

〈冠詞〉

a, an, the など名詞の前について名詞の種類を特定することば。

 

〈助動詞〉

文字の通り動詞を助けることば。

I can play the piano. May I come in? など動詞とともに使い、動詞の意味を支える役割をします。Can, must, might, could, may, should, ought  が助動詞にあたります。

ちなみに良く中学英語で「楽器の前には必ずthe をつけましょう」と教えていますが、楽器のtheは既にネイティヴスピーカーの間ではあまり使われていません。I can play piano. で充分正しい英語です。

 

〈前置詞〉

In, on, under, など。名詞の前について場所や所属を表す。

On the table, in our country など

 

〈疑問詞〉

5W1Hと呼ばれる疑問を表す言葉です。5Wはwhat, where, when, who, whyで1Hはhow です。

 

〈接続詞〉

and, but など文章をつなぐ役割をすることば。

 

以上が英語の品詞になります。また、動詞が名詞の役割を果たす「名詞化」という現象もありますね。これは動詞にtoをつけて動詞を名詞化にする方法と、動詞にingをつけて名詞化する方法の2つがあります。

例えば

to hope is to believe (願うことは信じること)

hoping is believing (願うことは信じること)

などは動詞が名詞化した現象です。基本的にtoは個人的なことに、ingは抽象的なことに使います。

 

品詞にまつわる私のおもしろエピソード

頭をたくさん使って疲れたと思うので私の品詞にまつわるエピソードをひとつご紹介します。

英語を勉強したての頃アメリカのとある幼稚園でのボランティアに参加しました。その頃私は全く英語が理解できず、子どもの英語もとても難しく感じたのを覚えています。

そこで私は5歳児のクラスを担当したのですが、一人の男の子が牛乳をこぼしてしまったんです。

なんと言っているのかよく聞き取れませんが、周りの子どもたちはその男の子を「あー!」「いけないんだー!」と責めている様子。男の子は今にも泣き出しそうでした。

そこである子がhe is Gregory! と言ったんです。先程紹介したように、当時私の頭の中には –y で終わる言葉は形容詞であるという知識がありました。

つまり、あまりよく意味はわからないけど、gregoryは形容詞で、しかも子どもたちの様子からあまり良い意味の言葉ではない…と脳内変換して、今にも泣き出しそうな男の子のためを思い no, he is not Gregory. と言ったんです。

すると周りの子どもたちは、ポカーン。男の子はもうすでに泣いています。

私は「え?!なにか間違ったこと言った?」とオロオロ。

この理由が分かりますか?

そう、gregory は形容詞でなく彼の名前だったのです。

子どもがなぜあのタイミングで彼の名前を私に紹介したのかは謎ですが、私は悲しみに暮れるグレゴリーくんの前で「あなたはグレゴリーではありません」と名前まで全否定してしまったのです。

グレゴリーくんも「え?俺グレゴリーだけど?」とかなり戸惑ったに違いありません。

みなさん、-yで終わる言葉は形容詞のことが多いですが、名前など名詞の場合もありますので気をつけてください!

まとめ

品詞とは英語の文章をつくる文成分のことです。

それぞれの役割があり、定義を覚えておくと文構造を分析することができます。

それでは今回はこのへんで!またお会いしましょう^^!