始めるの英語”begin”と”start”の違いを理解して英会話上級者になろう!

“begin”と“start”の違いは何でしょうか?

言われてみればどちらも「始める」って意味だったな…なんて思う人もいるかも知れません。

私自身もあまりきちんと比較したことがなかったのですが、じっくりとまとめてみると色々な違いに気づくことができました。

今回はあなたと“begin”と“start”の違いをシェアしてみたいと思います。



beginは敬語的、startは日常会話で

まずは基本的な情報から。

begin(動詞)
語源はドイツ語のbiginnan
反対語は“end”でビジネスなどで使える敬語的ニュアンスがある
start(動詞・名詞)
語源はドイツ語のsturzen
反対語は“stop”で日常会話で主に使われている

では以上を踏まえて少し一緒に考えてみましょう。

「会議を始めましょう」 を英語にするには“lets begin the meeting”と“let’s start the meeting”のどちらが正しいでしょうか…?

答えは簡単。“lets begin the meeting”ですね。

会議というビジネスライクな状況なのでフォーマルな“begin”を使った方がしっくりきます。

2つの『始める』のもつイメージをつかもう

・begin

もともと動いていたものが止まって、また動き出すイメージ。「彼女は話し始めた」と言いたい場合唐突に話し始めたのでないならば“she began to talk”の方が自然。“she started to talk”だと突然話し始めたようなニュアンスになります。

また、0%~30%ぐらいの「なんとなく始まる」イメージを持ちます。「彼は彼女を嫌いになり始めた」と言いたい場合は“he began to hate her”の方が少しずつ嫌いになるニュアンスが表せるので自然。「初心者(=始めたばかりの人)」を表す時も“starter”でなく“beginner”です。

最後に過去形になった時。“began”という過去形には継続性のニュアンスがありません。例えばshe began to cry(彼女は泣き始めた)は彼女が今も泣いているかどうかは定かではありません。

 

・start

止まっていたものが突然動き出すイメージ。 “ready set go!” をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。「始めましょう」は“let’s get began”ではなく“let’s get started”。「さて、始めましょう」と手をパンッと叩く感じですね。もうひとつ、機械が起動する場合と事業やビジネスを始める場合はstartしか使えない、というルールもあります。

そのため0%~100%に一気に始まるというニュアンス。「雨が降ってきた」は“it began to rain”も“it started to rain”もどちらも言うことが出来ますが、“it started to rain”だと…もう分かりますね。そう!「突然雨が降ってきた」というニュアンスになります。

その他の違い

少しずつ違いが分かってきましたか?実はもう少しだけ違いがあります。

“begin”には「出発する」という意味がありませんが、“start”には「出発する」という意味があるんです。

“the bus starts at ten every morning”という風に使います。

まとめ

beginとstartは基本的には同じ意味で使われることが多いですが、細かいニュアンスまで突き詰めていくと様々な違いがあります。海外の英語サイトを見ても「あまり違わないと思う」などの回答も多かったです。

このテーマに関する動画があったので貼っておきます。2つの言葉の違いがよく説明されていますし、英語で英語を勉強するのはかなりおすすめの勉強法なのでぜひ観てみてくたさいね。

私は独学時代このサイトを使って勉強していました。とても内容が整理されていて役に立ちますし、英語で英語を理解するというのはリスニング力や語彙力の強化にも役立ちました。

違いが分かったら今度は正しく使えるように練習を重ねてみましょう!

「始める」に関して自分の言いたいことをピックアップして、その文章にはbeginとstartのどちらが適切なのかを考えてみる「逆アプローチ法」もおすすめですよ。

この違いが使いこなせたらもうあなたは英会話上級者です!レベルアップの為にぜひ今回の内容をマスターしましょう!私ももう一度確認して練習します^^!