「紛らわしい」、早口で言うとちょっと舌が絡んでしまいそうなこの言葉。
意味は「よく似ていて間違えやすい、紛れやすい」です。
この言葉を使うのは、どんな場面が多いでしょうか?
例えばよく似た表紙の本が棚にあり、間違った方を手に取ってしまった時。よく似たパッケージのお菓子の、欲しかった方でないやつを買ってしまった時。
後ろ姿がそっくりだったので、声をかけたら友人ではなく見知らぬ人だった時…。
そんな時、「紛らわしいなあ!」となりますよね。
なんとなくちょっと怒って使う場面が多いような。
そんなこの「紛らわしい」、英語ではどんな表現があるのか、早速見ていきましょう!
まず覚えたいのは「Confusing」
先ほど述べた「紛らわしい」の意味、「よく似ていて間違えやすい、紛れやすい」=「混同させる」は、「confusing」という単語で表すことができます。
この「confusing」はまさに混同させる、また混乱させるなどの意味を持ちます。
例文を挙げてみます。
この例文からわかるように、「confusing A with B」で、「AとBを混同する」という使い方になります。
名詞の前につけることで、「ややこしい〜」という意味になります。
例をいくつか挙げると、「confusing explanation(ややこしい説明)」、「confusing situation(ややこしい状況)」、「confusing question(ややこしい質問)」などです。
日常で使えるフレーズとしては、「That’s confusing!」で「紛らわしいな!」ですね。
例えば何かの説明書を読んだら結構難しかった時や、友人の話がやたら長くて何を話してるのかもうわからなくなってきた時など…そんな「紛らわしい、ややこしい」状況で使えます。
「Misleading」も紛らわしいに使える
そしてもう一つ。「misleading」という単語は、「誤解させる、人を誤らせる、惑わせる」という意味なので、「紛らわしい」に使えますね。
他にもよく使われるのは、「misleading advertising」で「誇大広告」という言葉です。
このように、この「misleading」という言葉は、人を間違ったほうへ誘導させる、惑わすという意味合いが強いです。
上の例文を詳しく見ていきましょう。
まずは「The scale of the subway map was very misleading.」。
「地下鉄の地図のスケール」が「とても紛らわしい」となっていますね。
路線図によくあるのが、デザインのために実際の距離のスケールが変えられていることです。
本当はこの駅とこの駅の間はもっと距離があるのに、地図デザインのためにとても近距離なように配置されている、などです。
それは「紛らわしい」=「誤解を招く、惑わせられる」ですよね。
そして「This picture is misleading. 」。
どんな写真なのでしょうか。何か誤解を受けるような写真なのでしょうね。
「この写真は紛らわしい」=「誤解を受ける」=「誤ったふうに受け取られる」というニュアンスですね。
「leading(案内する、引っ張っていく)」に「誤った」の意味である接頭辞の「mis」が付いて「misleading」ですから、まさにその通り、「誤ったほうへ引っ張っていく」というニュアンスなのです。
「紛らわしい」というよりも、「惑わされる」といった感じでしょうかね。
まとめ
今回は「紛らわしい」を表す単語を二つご紹介しました。
「confusing」と「misleading」でしたね。例文をもう一度おさらいしてみましょう。
・I think you are confusing me with somebody. (多分誰かと私を間違えてると思うよ。) ・That’s confusing!(ややこしいわ!) ・The scale of the subway map was very misleading.(地下鉄の地図のスケールは、すごく紛らわしい。) ・This picture is misleading. (この写真は誤解を受けるぞ。) 「confusing」は、「ややこしい、混同しやすい」などのニュアンスで、「misleading」は「誤解を招く、惑わせられる」のニュアンスでしたね。 どちらも「紛らわしい」を表しますが、場面によってこの微妙なニュアンスの違いを使い分けられるとなおいいですね!