「Whatever」意味は「〜する物(事)はなんでも」「どんな物(事)が〜しようとも」と辞書では出てきます。
英語に接することが少なければ、あまり聞きなれない単語ではないでしょうか。
「What」という疑問詞に「Ever」という単語がついたものですが、他にも「Whoever」「Whenever」がありますね。
「Whatever」には色々な意味があり、先ほどの辞書にある意味を見ると難しく感じますが、簡単に言うと「なんでも」という意味になります。
ただし要注意!何かを聞かれて、「なんでもいいよ」と答えるときには「Whatever」はNGなんです。
今回はそんなちょっと複雑な「Whatever」の使い方について紹介します。
目次
「なんでも〜していいよ」と言いたいときの「Whatever」
先ほど、「なんでもいいよ」と答えるときに「Whatever」はNGとお伝えしましたが、訳すと「なんでもいいよ」になる「Whatever」の使い方はいくつかあります。
具体的に「なんでも〜していいよ」「なんでも〜できるよ」と言いたいときには「Whatever」を使います。
「You can have whatever you want.」
「You may do whatever you want.」
最初の例文で「〜できる」という意味の「Can」を使いましたが、これは相手にごちそうする時に使います。
直訳すると「あなたはほしいものをなんでも食べることができる」となり、「なんでも頼んでいいよ」という意味になります。
「Have」を「Eat」にしてももちろん大丈夫です。
2番目では「May」を使いましたが、この「May」には許可の意味があり、「Can」に変えても意味は同じです。
「なんでもいいよ」に「Whatever」を使わない!答える時の注意
今日何食べたい?どんな映画が見たい?どこに行きたい?自分の希望を聞かれることってよくありますよね。
でもそういうときに限って特にいいアイデアが思いつかない、ついつい「なんでもいいよ」と答えてしまうこともあるでしょう。
「なんでも食べていいよ」に「Whatever」を使うなら「Whatever」って答えればいいよね!
私もそう思っていました。しかし、その質問に「Whatever」を使ってしまうとこうなります。
「What movie do you want to watch tomorrow?」
―知らない。興味ないよ。
「Whatever.」
直接言うなら、言い方によってはここまで酷いことにはなりません。しかし文で返すとこうなります。
相手の話をこれ以上聴きたくないときにも「Whatever」は使われます。
場合によってはそのまま喧嘩になりかねません。
もちろん言ってしまった後できちんと相手に説明をすれば問題はありませんが、これを読んだ皆さんは気をつけましょう。
「何でもいいよ」と言いたいときは、
「Anything is good(OK).」
「I’m good with everything.」
本当に何もアイデアがない場合はこの回答で大丈夫ですが、せめて何か選択肢を絞ることができるような答え方をするのがいいと思います。
「なんでもいいってどういうこと?」って聞いた相手も困ってしまいます。
相手がどうしたいかを先に聞きたい気持ちがあっても、一度はっきりと自分の意見を言うのをおすすめします。
または「I’m not sure. Do you have any recommendations? (わからないや。おすすめある?)」と聞いてみてもいいでしょう。
「なんであれ〜」の「Whatever」
学校で習う「Whatever」を使ったもので多いのがこの「なんであれ〜」という意味で使っている文です。
「Whatever happens, keep calm and do what you can.」
「Whatever they say, I do what I want.」
文頭に置いてあるのが多いですね。
色々な意味があって混乱するかもしれませんが、使ううちに感覚的にも慣れていくものです。
使いどころが違ったら違うでそのときに教えて貰えばいいので、知らない単語、覚えにくい単語ほど積極的に使っていくといいと思います。
「そんな感じのなにか」の「Whatever」
とても曖昧で抽象的な表現ですが、本当にそのまま「そんな感じのなにか」と言いたいときは「Whatever」を使います。
「そんな」に当たる例を出した後で、「それに近い分類のもの」という意味になります。
言葉ではわかりにくいですが例を出すと、
「Can you get some chocolates, cookies, chips or whatever for me? 」
「I would like to eat Fish & Chips, Meat pie, fried chicken or whatever.」
こう見るとすごく便利な言葉ですよね。
「Something like that(それみたいな何か)」で言い換えることもできます。
ざっくりとしたものを伝えたいときにはよく使われます。
ジャンルは決まっているけどそのあとはなんでもいいかな、そういう提案をするときにも使えます。
まとめ
今回は「Whatever」の色々な意味、使い方について紹介しました。
- 「なんでも〜していいよ」という意味
- 「なんでもいいよ!」と答えるのには使わない
- 「なんであれ〜」という意味
- 「そんな感じのなにか」という意味
個人的に、ホームステイ生活でなにかを答える時「Whatever」を多用していたときがありました。
そのときのホストファミリーは私が「なんでも好きだからなんでもいいよ!」という悪気のない意図を汲んでくれていたので、問題なく事が進んでいましたが今では反省しています。
伝え方、言う時の表情はとても大切ですね。
テキストでのやりとりは言い手のボディランゲージが伝わりません。
対面以上にテキストでの英語のやりとりには気をつけてくださいね。