オーストラリアでは、オーストラリア全土共通の祭日から、州ごとに異なる祭日なんかもあります。
なかには、「なんでこの日が祭日なの?」と思うような不思議な祭日もあるんです。(笑)
この記事では、私がオーストラリアで体験したユニークな祭日をご紹介していきます。
競馬を楽しむ日 メルボルンカップデー
私が留学していた町、メルボルンに来てビックリしたのが、このメルボルンカップデー。なんと、競馬を楽しむ日が州の祭日になっているんです!
ただ、オーストラリアでは、競馬はとっても高貴なスポーツと位置付けられているので、観戦する際もドレスコードがあるくらい。なので、日本の競馬のイメージとはかなり違うんです。
女性はドレスに帽子、男性はスーツや襟付きシャツが定番。メルボルンカップデー近くになると、多くのショップには、色鮮やかなドレスや帽子を買い求める人でにぎわうくらい、メルボルンではとっても大切な行事となっています。
メルボルンカップデーの前日には、メルボルンの大通りでパレードが開かれます。私がオーストラリアに渡航し、学校のオリエンテーションの日がなんとそのパレードの日だったんです。(笑)
学校の周りを先生が案内してくれたのですが、パレードの為に人でごった返していて、「メルボルンはイベントシティだな~。」と感じました。
パレードでは、ダンスや鼓笛隊、ピエロたちのショーなんかもあって、とっても楽しかったですよ♪
メルボルンカップデー当日の会場ではドレスアップした人たちが集まり、ファッションショーが行われたり、多くの番組で競馬中継が行われます。
また、会場に行けなかった人たちもドレスアップして、スポーツバーなどに集まり、あちこちで、「キャー。」とか、「ワー!!」という歓声が聞こえるほど大盛り上がり。(笑)
昼間から酔っ払っている人たちがたくさんいて、1日中競馬を楽しむ日となっているようです。
なぜか6月にあるクイーンバースデー
オーストラリアは、カナダやニュージーランド同様、イギリス連邦の国。なのでイギリスの女王の誕生日をお祝いする習慣があるんです。
オーストラリアのクイーンバースデーは6月の第2月曜日、そして、なんとニュージーランドでは6月の第1月曜日。
「えっ、どういゆこと?お誕生日はいつなの?」と思いますよね。私も気になって調べてみたところ、実際の女王の誕生日は4月。(笑)余計に頭が混乱してしまいました。
実は、この祭日が4月ではなく6月になったのは、6月のほうがお天気が良いからだそう。(笑)
そして、オーストラリアで第2月曜日になったのは、そうしたほうが3連休にできるから。「そんな祭日の決め方ある?」と、かなり驚きでした。
町中が緑色に包まれるセント・パトリックズデー
あまり日本では知られていないのが、このセント・パトリックズデー。私もオーストラリアに行くまで聞いたことがなかったのですが、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの功績をお祝いする日なんだそう。
祝日にはなっていないものの、毎年テーマカラーのグリーン色の洋服を着た人や、カフェやバーなども緑のデコレーションをしてこの祭日を楽しみます。
この祭日は、もともとは現地、アイルランドから始まったものなのですが、今ではカナダ、アメリカ、ヨーロッパやオーストラリアなど、世界各地で祝われるようになっています。
日本だと宗教行事は厳かにというイメージですが、海外ではド派手にお祝いするのがおもしろいところですよね。セント・パトリックズデーもメルボルンカップデーと同様、多くのバーで大音量の音楽をかけ、お酒を楽しんでいる人たちを見かけます。
オーストラリアでは、楽しむことがとっても大事なようです。(笑)
祝祭日にお店が閉まる?
祝祭日には、多くのレストランやショップなどのお店が閉まります。それは、みんな祭日を楽しみたいから。(笑)
日本だったら、祭日は稼ぎ時で、レストランやお店が閉まってしまうなんて考えられないのですが、オーストラリアでは休むのは当たり前。
利益よりも自分が楽しむこと、家族との時間をを優先するほうが大事という、そんな文化も素敵だなぁと感じました。
まとめ
オーストラリア留学中に発見した不思議な祭日をご紹介してきました。
州によって祭日の日が違ったり、競馬をする日が祝日だったりと、日本では考えられないような祭日があってビックリでした。
ですが、それもオーストラリアならでは。オーストラリアの人々はおおらかな人が多いからこそ、楽しめる祝日が多いようです。