英語で思いのままにやり取りができたらどんなに素敵なことでしょう?
でも、英語が母国語ではない私たちにとって、「相手の英語がまったく聞き取れない!!」なんて場面にでくわしてしまうのは避けては通れない道!!
アメリカ生活9年目になる私ですが、相手が何を話しているか全くわからずに、脇にいやーな汗をかいたり、思い切って発言してみたはいいけど、完全に外してその場を凍りつかせてしまったりなど、数々のピンチに直面してきました。
そんな私が、英語が全然聞き取れないという状況に陥ってしまった時の上手な切り抜け方を状況別に紹介します。
王道といえば
日本人同士で会話をしていてもありますよね?相手が何を言ったか分からないけど、適当な返事をして受け流すなんてこと。
あなたがグループの中で会話をしているのであれば、スピーカーの流れに合わせて、”Oh yeah” ”Yeah”などと適当に相槌を打っていけば、なんとかしのげます。
他のリスナーのリアクションも見ながら、”Oh yeah?” “Wow”(驚き)、”I know” “right”(共感)、などのバリエーションと表情も取り入れていけば、さらにそれっぽくなります。
「この状況をはたからみたら、完全に英語での会話を楽しんでる感じだろうなぁ」なんて想像しながら、いかにそれっぽい合いの手が打てるかに集中すると、分からない会話もまた違った角度から楽しめたり!!
ただ、調子の乗りすぎには要注意。常にメインリスナーの脇役ポジションをキープして。でないと意図せずして話の中心に躍り出てしまうなんてことになりかねません。
会話の影の主導者になる!
相手との1対1での会話においても、先に紹介したテクニックは使えます。ただ、当然ながら、スピーカーの意識はあなただけに集中しています。適当な相槌でやり過ごすには限界がありますよね。
そんな時は、先手必勝で会話の主導権を握るという手もあります。
相手が何を言ってるか分からないのにどうやって主導権を握るの?と思われる方もたくさんいらっしゃることと思います。
でも、方法はいたって簡単。相手の話が一区切りついたところで、”by the way…” と話題を変えてしまうのです。
私がよく使う手は、”by the way….” の後に、相手がよく知っていそうなことに関する質問を投げかけること。あえて質問にするのは、自分が会話を乗っ取ってスピーカーになるよりも、相手に引き続きスピーカーになり続けてもらったほうが楽だからです。
例えば「そういえばこの間映画を見に行くって言ってたけどどうだった?」などと質問すれば、相手はその映画についての話を始めます。何について話をしているのかが分かっている場合、相手の英語がぐんと聞き取りやすくなります。
電波が悪いんです
電話でのコミュニケーションは、直接顔を見ながらのコミュニケーションよりも難しいです。
私も、電話でのやり取りには本当に苦労しました。
病院の予約にはじまり、業者とのやり取りなど、今でこそなんとかこなせるようになりましたが、以前は電話をかける決心がつくまで半日かかるなんてこともざらでした。
電話口の相手が何を言ってるのか全然分からない。何度も繰り返してもらったのにそれでも分からない。もうこれ以上は無理!!という時におすすめの方法がこれ。
”You are breaking up”(電波が悪くて声がよく聞き取れない)
電波が悪いのであれば仕方がないですよね。電波が悪いことを理由に1度電話を切って、後日かけなおすのもあり。同じ英語でも話し手によってかなりの違いがあるもの。違う受付やエージェントであれば、意外にすんなりと聞き取れるなんてこともありますよ。
でもやっぱり正直が一番
渡米して間もない頃、旦那に頼まれて銀行にお金を入れに行きました。受付の銀行員が何を言っているかほとんど分かりません。適当に相槌を打っていたところ、後日、別の銀行口座を開いたという通知が届いてびっくりしたことがありました。
先に紹介した3つの方法は、その場を切り抜けるための小手先のテクニック。
本当に大切な場面では「ごめんなさい。英語が得意ではないので何を言っているか分かりません」と正直に伝えて、遅く喋ってもらうなり、簡単な言葉で説明してもらうのがやっぱりベストです。
予期せず銀行口座を開いてしまってからは、銀行であれこれ勧められても、「ごめんなさい、英語がよく分からないので、あなたが今話していることに関する資料はありますか?家で目を通して考えたいから」と言うようにしました。
病院の診察なども、専門用語が多くて分かりにくいので、医者に説明して、キーワードを紙にメモしてもらうようにしました。そうすれば、後でゆっくりとそのことについて調べられるからです。
まとめ
- 適当な相槌できりぬける
- 話題を変える
- 後日仕切り直す
- でもやっぱり正直が一番
以上が、数々のピンチを潜り抜けてきた私がおすすめする、英語が全然聞き取れない時の切り抜け方です。
ぜひ、状況別で使い分けてみてください。
ピンチを何度も乗り越えていくうちに、いつか「英語が全然聞き取れないなんてことがなくなったなぁ」と感じる日がきますよ!!