「rather」という英単語あなたは使いこなせていますか?
「rather」は日本語にすると色々な訳し方ができるので、意味は分かっていても英会話の中で自分で使いこなすのはかなり難しいですよね。
実を言うと私も「rather」を使いこなすにはかなりの時間がかかりました。
そこで今回は「rather」の意味と使い方をスッキリとまとめてみたいと思います。
ratherの意味①「少し」
「rather」は形容詞の前につけて「少し」を表すことができます。
rather cold(少し寒い)
rather muggy weather(少し蒸し暑い)
というわけですね。
しかしこの「rather」には落とし穴がありまして、訳では「少し」となっていますが言っている本人は少しだと思っていない場合もあります。
どういうことかというと、この「rather」は「言いにくい(悪い)ことを控えめに表現する言葉」だからです。
例えば、
(私の絵どう?)
It’s rather good.
(少し良いよ=普通)
Hey, you should be flattering me!
(ちょっとは褒めてよ)
「rather」はもともとイギリスの貴族が使っていた単語。そう考えればこの「rather」が持つニュアンスも納得できるでしょう。
またこの「rather」は「少し」だけでなく「結構」「思ったより」「随分」など色々な日本語に訳すことができます。
どんなニュアンスで言っているかはその時の状況によりますが、例えば
(最近、彼女とどう?)
We’re doing rather great.
(それが結構うまくいってるんだよ)
というのは、「We are doing great!」と素直に言えないニュアンスが込められていることだけは覚えておきましょう。
ratherの意味②「〜よりもむしろ…」
「rather」は「A rather than B」「rather A than B」の形で使うとき、「BよりむしろA」という意味になります。
(彼は講師というよりアシスタントだ)
(彼女は残業せずにまっすぐ家に帰りました)
(今日は自炊よりむしろ外で食べたい)
また「would rather・・・than〜」で「〜するよりは・・・したい」という比較を表すこともできます。
(イタリア語を勉強するならスペイン語をやりたい)
(ここにいるより行ってみたい)
もちろん次のように動詞を否定してもOKです。
(彼女が来るならむしろ行きたくない)
「I would rather not go」はネイティブが良く使う慣用句ですのでまとめて覚えてしまいましょう。
ratherの意味③「それどころか」
「rather」の後ろに文章が来ると「それどころか〜」という意味になります。
(彼は彼女がいなかった。それどころか友達もいなかった)
(私は「ノー」とは言わない。それどころかむしろ喜んで「イエス」と言うだろう)
(私がいなくて大丈夫だった?)
Rather, everything went perfectly well.
(いやむしろ何もかも順調だったよ)
(彼女は全然手伝ってくれなかった。むしろ邪魔してきた)
まとめ
今回は「rather」の意味と使い方についてご紹介して行きました。
「rather」は意味がたくさんありますが、イメージを掴んでおくといろんなシチュエーションで使うことができますね。
ぜひ使いやすいものから選んでどんどん練習してみてください!