ShallとWillの違いを説明できますか?
誰でも知っている単語ではありますが、突っ込んでこの言葉の意味は?違いは?と言われると、知らないことって多いですよね。
でも会話の中で、いちいち言葉の細かい意味や違いなどを気にしていると全く会話が進みません。
それでも、単語の根本的な意味合いを知っていると、それが自信に繋がって英会話も上達します。
それでは早速「Shall」と「Will」の違いを見ていきましょう。
「Shall」ってこんなニュアンス
ではまずは「Shall」から見ていきましょう。
まず辞書で「Shall」を調べてみます。すると、「〜だろう」「〜でしょう」「〜することになっている」などと出てきます。
この、「〜することになっている」が「Shall」の肝です。
この言葉の根底には、「義務・当然」という意味があるのですね。
なにやらちょっと予言めいているような、そんな感じです。
まるで、神様があなたに何か話しかけているかのような。
そうなんです、キリスト教のバックボーンがこの言葉にはあり、聖書などでよく見られます。
いわゆる神様言葉と言われるものですね。
実際に「Shall」を日常会話ではあまり聞かないのは、そういうわけなのです。
日本語で言ったら古語のようなニュアンスがあると思います。
これらは聖書からの言葉です。実際、こんな感じで喋っている人いませんよね(笑)。
とにかく「Will」と似ているイメージのある「Shall」ですが、置き換えて使えることはできないのですね。
Shall~?疑問形で使われると・・
では、「Shall we dance?」という日本映画がありますが、このように疑問形で「Shall」を使う場合を見ていきましょう。
「Shall」を疑問形で使うと、「〜しましょうか」という意味になります。
誰かを誘ったりするときに、「〜しましょうか」、「〜しませんか?」となるんですね。
ですので、「Shall we dance?」は、「踊りましょうか」と訳すことができます。
などですね。
やっぱり、あまり使われない言葉のような感じがしませんか。
友人同士で言うには改まりすぎているし、好きな相手をデートに誘うときに使うのも、何か固すぎる感じで好感が持たれなさそうな…。
執事とか、ホテルマンとかが使ってそうですよね。
というわけで、「Shall」は、現代の日常会話ではあまり多用されない言葉だと言っていいでしょう。
「Will」を知ろう
それでは次に、「Will」を掘り下げてみましょう。
まず辞書で「Will」を引いてみると、「〜でしょう」「〜だろう」「〜するつもりだ」などでてきます。
この「〜するつもりだ」が「Will」の大切な肝です。
「Will」は、意思を示す言葉です。
先ほどの「Shall」が神によって決められた絶対的な未来を指すとしたら、「Will」は私たち自身、人の意思を表すのです。
「私がこうしたい」という意思を含んだ「〜だろう」なんですね。
これは、「私」が今週末、美術館に行きたいな、行くだろう、行くつもりだということです。
・I shall go to the museum this weekend.
となると、私は今週末美術館に行く天命である、みたいななんか大げさな感じになりますので、この言い方はまずしませんね。
やはり、「Shall」と「Will」は決して置き換え可能な単語ではないわけです。
友人に週末の予定を聞いて、こんな風に返されたらびっくりしますよ。「Will」を使って返しましょうね。
他にも幾つか例文もあげておきます。
それから、
など、天気などにも使えます。
また名詞としても、「意思」の意味で使われます。例を挙げると、
となります。
まとめ
「Shall」と「Will」の違い、わかりましたよね。
こうしてみると、全然ニュアンスの違う言葉なので、もう使うときに迷うこともないでしょう。
「Shall」は神によって決められたことを示すような、予言めいた未来。
「Will」はあることに対して意思を示す、でしたね。
また、「Shall」は日常会話ではあまりポピュラーに使われる言葉ではないということも、頭に入れておくといいでしょう。
ぼんやり知っていたような違いも、こうしてクリアにしておくと普段の英会話にもさらに自信がつきます。