話題を原点に戻す時に、日本語では「そもそも」という表現をよく使いますよね。
英語にも、「そもそも」を意味する表現がいくつかあって、なかには英語独特なニュアンスの表現もあります。
アメリカ生活10年目になる私ですが、そういった微妙なニュアンスがつかめるようになるにつれて、もっと英会話が楽しめるようになったと感じています。
今回は、そんな興味深い「そもそも」という英語での表現方法について、紹介していきたいと思います。
In the first place
直訳すると「最初の場所で」となりますが、「最初の段階で」すなわち「そもそも」という意味を表現できるフレーズです。
例文
To begin with
In the first place が使い安いので、個人的にはあまり使ったことのない表現なんですが、日常会話の中でよく耳にするもうひとつの表現が、この To begin with です。
直訳すると「始めるにあたって」といったような感じでしょうか。
最後にくっついている “with” が何なのかはっきりしないのが気になって、ネイティブの友人し質問したところ、彼女にもうまく説明ができなかったので、あんまり細かいところは気にしなくてもいいみたいです。
例文
Original
Original には「最初の」「起源の」といった意味があるので、「もともと」というニュアンスを含めることができる単語です。
さきに紹介した In the first place や To begin with とあわせて、この Original も使いこなせるようにしておくと、表現できる「そもそも」の幅がさらに広がると思います。
使い方としては、
と形容詞のまま使うこともできるし、
というように副詞として使うこともできます。
Anyway
Anywayは日常会話の中に本当によく登場するカジュアルな表現で、「とにかく」「どっちみち」という意味がありますが、使い方によっては「そもそも」というニュアンスを表現することもできます。
例文
2013年に「アナと雪の女王」というディズニー映画が大ヒットしましたよね。
同じく大ヒットした主題歌のラスト部分、英語では “Cold doesn’t bother me anyway.” (そもそも、寒さなんて気にならないし) なのですが、日本語では「少しも寒くないわ」と訳されていて、この “anyway” というニュアンスが訳に反映されていなかったのが少し残念でした。
まとめ
- In the first place
- To begin with
- Original
- Anyway
In the first place や To begin with は、もともとが「そもそも」という意味を表現するフレーズですが、Original や Anyway のように、使い方によって「そもそも」という意味をこめることがができる表現を身につけることで、もっとネイティブっぽい自然な会話ができるようになると思います。