「渡す」を英語で言うと?シチュエーション別に分かる5つの表現

日本語には一つの言葉でいくつかの違う意味として使う言葉があります。

「渡す」という言葉も違ったいくつかの意味がありますよね。

今回は、この「渡す」という日本語の意味別に英語で表現するとどんな表現になるのかを解説していきますね。

「渡す」という言葉をどんな意味で使いたいのかを理解しないと英語での表現が間違った意味の言葉を選んでしまうことになるので、気をつけなければならないポイントです。

自分の伝えたいことを正しく相手に伝えるために必要なことなので、自分の伝えたい「渡す」の意味の英語表現を覚えて使い分けてくださいね。



物などを渡す、手渡す場合

物などを渡す、手渡すの意味で使われる単語には、give、hand、passがあります。

この3つの単語にも状況で使い分けられます。

Give me the chocolate.

そのチョコレートちょうだい!

giveは命令形やフランクな意味を含んでいます。

give より丁寧な意味で使われるのがhandやpassです。

Please hand this newspaper to my father.

この新聞をお父さんに手渡してください。

handは名詞で「手」という意味なので、手渡すという意味で使うのはイメージしやすいと思います。

hand over で手渡す、引き渡す、(仕事など)引き継ぐという意味で使うこともよくあります。

食事の時などには、passをよく使います。

Could you pass me the pepper?

その胡椒を渡してくれませんか?

このようにpassはテーブルを囲んでいてテーブルにある何かを自分が欲しい場合によく使う単語なので覚えておくと便利ですよ。

お金を渡す、お金を支払う意味で使うのはpayを使います。

船などで渡す場合

渡し船のような感じで船などの乗り物で渡すと意味で使う場合は、pass、carry across、take over で表現します。

This boat carries across my bag.

このボートは私のバッグを渡す(運ぶ)

「渡す」という日本語の中に「運ぶ、運搬」の意味が含まれていることを理解して英作するようにしましょう。

橋を渡す場合

橋を渡す、橋を架けるという意味を英語で表現する場合は、build を使うことが多いです。

build a bridge across a river

川に橋を渡す、川に橋をかける。

「渡す」という言葉が他にどんな日本語に言い換えられるか考えてみるのも英作する時には作りやすくなる方法の一つです。

自分の普段よく使っている日本語でイメージした方がいい場合もあることを覚えておいてくださいね。

場所から場所へ渡す場合

ある場所からある場所へ渡す、移動する、移行する などの意味ではmove、transferを使います。

PCやモバイルを使っていてデータを渡す、移行することがありますよね。

そんな場合は

I transfer this date from this PC to the cell phone.

私はこのデータをこのPCからその携帯電話に渡します。(移行します)

となります。

move は動かすという意味が強いです。

他には、送るという意味でsend、メッセージなどを送信するという意味でtransmit などの単語も使うことができます。

譲り渡す場合

例えば何かの権利や所有物、不動産であったり家だったりを譲り渡すという意味では、present を使います。

My grand father presented my father his house.

私の祖父は父に祖父の家を譲り渡した。

「渡す」の中にプレゼント、贈り物というような意味を持つ場合には、present が適しています。

日本語の語彙力が英語のボキャブラリーに繋がる

英語の勉強や英会話をスキルアップさせるトレーニングをしていて気づいたことがあります。

それは、日本語の語彙力が英語の勉強には必要だということです。

日常英会話は中学英語レベルが身についていると会話ができます。

ただ、私の場合日常英会話はシンプルな日本語訳の英語で会話が成立するのでどんなことを伝えたいのか、それがどんな英語表現で伝わるのかを勉強しないといけませんでした。

今回の「渡す」という言葉にはいろいろな意味がありますよね。

「渡す」を他の日本語で言い換えるとどんな言葉が当てはまるのかを考えて、その言い換えた日本語から近い意味の英語を調べる感じで勉強をしています。

日本語と英語のニュアンスの違いを掴むためには、日本語の語彙を豊富にして英語の表現をたくさん知る必要があると感じています。

英語の勉強をして、日本語ももう一度勉強しようと思いました。言語の違いを知るのも語学の楽しいところですよね。

あなたも言語の違いを楽しみながら勉強してくださいね。