英作文を書いている時や、外人と話している時、ちょっとしたフレーズを「この日本語って英語でなんていうんだっけ?」と思うことはないですか?
私はアメリカに住んでもう10年になるのですが、未だに、ちょっとした日本語の単語を英訳する時に、「あれ?なんていうんだっけ?」と思うことがあります。
そして辞書で引いて見ると、「な〜んだ。こう言えばよかったのか〜」と簡単な単語が出てきてびっくりすることがあります。
「とっくに」もその一つ。
「とっくに」という単語は、アメリカに住み始めた頃、英語でネイティブと話している時に「なんていうんだろう?」と、すぐに出てこなかった単語です。
あとで辞書を引いてみると、「なんだ、こう言えばよかったのかー」と思った覚えがある思い出深い単語なんです。
ここでは、そんな「とっくに」の表現の仕方をご紹介したいと思います。
「とっくに」を表す「already」
「already」という単語を知っていますか?
「already」というと、日本で英語を勉強した人は「すでに」と訳してしまうと思います。
でも、「already」は、「とっくに」を英訳する時に、とても簡単で便利な英語なんです。
よく考えてみると、言葉は違うけど、意味るすことは同じだと思いませんか?
「とっくに」と言いたい時は、この「already」を使えばいいのです。
(マイケルはとっくに宿題を終わらせてるよ)
(ジャニスはとっくに手紙を受け取っている)
(私はとっくに彼女と会ったことあるよ)
「already」は、そのままでも「とっくに」と言う意味に使えますが、現在完了形の「have」や「has」をつけると、ネイティブっぽい表現になりますね。
「とっくに」を表す「a long time ago」
「とっくに」を辞書で引くと「a long time ago」という簡単な表現も出てくると思います。
これもそのまま使えますね。
この「a long time ago」は、どれも中学生の時に習った単語の組み合わせ。
「とっくに」を難しく考えないで、「ずいぶん前に」と考えれば、この「a long time ago」でいいことはお分かりになるでしょう。
(とっくにその映画を観てるよ)
(マイケルはとっくに帰ってるよ)
この「a long time ago」の time を whileに置き換え当て「a long while ago」でも同じような意味になるので、使ってみてくださいね。
「long ago」だけでも「とっくに」と辞書には載っていますが、ネイティブの方はあまりこちらは使わないようです。
余談ですが、「a long time ago」に一つlongを加えて「a long, long time ago」となれば、物語のはじめなどに出てくる「むか〜し、昔」という言い方になりますので、覚えておくといいかもしれませんね。
それ以外の「とっくに」の表現方法
上記に挙げた「already」や「a long time ago」の他にもいくつか表現はあります。
例えば、「long gone」を使って表現すると
(マイケルはいなくなってしばらく経つ→マイケルはとっくに行ったよ)
「Michael is gone.」+「long」
(マイケルが行ってしまってから)+ (長い) → (マイケルはとっくに行ったよ)
となります。
「well past」も「とっくに」の意味で使えます。
例えば
(十分に、夜中を過ぎている → とっくに夜中を過ぎている)
「It’s past midnight.」+「well」
(夜中を過ぎています)+(十分に) → (とっくに夜中を過ぎている)
となります。
まとめ
「とっくに」は「already」(すでに)で表現できる
「とっくに」は「a long time ago」(随分前に)で表現できる
「long gone」や「well past」でも、「とっくに」を表現できる
一言で「とっくに」と言われると、難しく考えて、英語でなんというのかがわからなくなってしまいますが、単純に意味を考えれば、中学生で習った英語で表現できるんですね。
英語には、このように、とても簡単に表現できる言葉がたくさんあります。
是非、どんどん覚えて使ってみてくださいね。