驚きの連続!カナダ・カルガリーで経験した氷点下20度の私の短期留学記

私の初の海外経験は19歳の夏。ニュージーランドのクライストチャーチに夏休みを使って短期留学に行きました。

2度目の短期留学は同じく19歳の冬。今度は冬休みを使ってカナダのカルガリーに2週間の短期留学をしました。

私はこの短期留学で初の海外クリスマスと海外のお正月を経験しました!

今回ご紹介するのはこのカナダでの日々です。どうぞお楽しみください!



寒〜いカルガリーの街へ

私が訪れたカルガリーという街は冬は氷点下20度ほどになる極寒の街です。

私も日本からこの街へ行く時に、旅行会社と「外では絶対に手や足など肌を露出しない。最悪の場合臓器が凍る場合があり、その責任は全て旅行者(私)が負うものとする」という契約書を交わしました。

「そんな寒いところに行って生きていられるかな…」とビクビクしていましたが、日本で集められる防寒グッズという防寒グッズを全てトランクに詰め込んで日本を旅立ちました!

英語が聞き取れずホストファミリーに怒られた話

当時の私のホームステイ先は街の中心街からやや離れた所に住む50代のご夫婦の家でした。

気さくな方たちで、熱烈歓迎してもらい気さくに話しかけてもらえるのですが私は残念ながら「ま、全く聞き取れない…!!」状態。

さらに雪は高く降り積もり、外は体感したことのないような突き刺さるような寒さでした。

ホームステイ先の自宅に到着後、荷物をまとめていると何やらご夫婦が私に、登山用の靴のようなものを手渡して来ました。なにやら「履いてみて!」と言っている様子。

私が試しに履いてみるとピッタリでご両親も喜んでいました。おしゃべりな夫婦の言っていることを頑張って10%ぐらい聞き取ってみると、「今日からこれを履いて!君の靴じゃこの街を歩けないよ!」と言っていることが分かりました。

当時私は初のカナダ、英語まみれの環境、なんだかよく分からないけど寒い、と色んなことが重なり「ありがとうございます。助かります。」と言ってその靴を受け取ってしまったんです。

次の日私が語学学校へ行こうとその靴を履こうとしていると、ご夫婦がやって来て、ものすごく怒られてしまいました。

「ぽかーん」としている私に更にご夫婦は言います。「その靴は誰のものなの!?」

――もう私の頭は大混乱。

「え…?昨日履いて良いって言わなかったっけ?それでも遠慮した方が良かったってこと?そんな日本風の考えがカナダ人にもあるのかな…!?」何かを言い返す英語力がない私にご夫婦はゆっくり言いました。

「お隣さんに、お礼の手紙も書かないの!?」

つまり私に「履いて」と言ってくれた靴は、お隣さんが準備不十分でやってきた異国の留学生(私)のためにくれた靴だったのです。まさか私はそんか人がいるとは微塵も思わず。さらに手紙を書くなんてことは夢にも思わず。

ようやく状況を理解した私は拙い英語でお隣さんに靴のお礼の手紙を書いたのでした。

カナダのクリスマスとお正月

カナダ人のクリスマスはかなり本格的!私のホームステイ先のご夫婦は家中のドアをネジで取り外していました。そして家中にして張り巡らされるクリスマスの装飾。

ご夫婦が工具を取り出して家の中をクリスマスのために改造している姿に私は「さすがクリスマスにかける情熱が違うなあ〜!」と感心してしまいました。

もちろん私もお手伝い。近所の人に配るクリスマスクッキーを作ったり、クリスマスカードをラッピングしたりしました。私はクリスマスの5日前くらいにカナダに着いたのですが、私が到着してすぐ家の改造を始めていたので、丸5日間かけてクリスマスの準備をしていたことになりますね。

この時期になると街を歩く人から急に「メリークリスマス!」と言われることもしばしば。特に近所の人となると、ほとんどの人が「メリークリスマス!」と笑顔で言ってくれました。

人々はすっかりクリスマスモード。ショッピングセンターや駅などは豪快なクリスマスデコレーションをこれでもか!と飾っていて「日本のクリスマスは小ぶりで可愛いけど、カナダのクリスマスはとにかく豪快だな〜」と思いました。

クリスマス当日は七面鳥と豪華ケーキでお祝いしました。家の中はデコレーションでキラキラしていて、ご夫婦はお気に入りの音楽をかけて、外はしんしんと雪が降り積もり、暖炉を囲んだ忘れられないクリスマスとなりました。

近所の人たちがクリスマスのお祝いを言いに来るので、その度玄関まで行って近所の人たちとお祝いしたことも良い思い出です。靴をくれたお隣さんも来て「私があげた靴どう?」と聞かれた時は「ははは…」と恥ずかしかったですが…!笑

あとがき

クリスマスと打って変わってお正月はかなり地味でした。朝起きてご夫婦と「ハッピーニューイヤー」と言っただけです。「お正月は祝わないんですか?」と聞いた所、「うーん…祝う人もいるけど、クリスマスで疲れちゃったからね」という答え。「確かに家中のドアを外せば疲れるな」と妙に納得してしまいました。

英語については1秒も無駄にしないように、何でもノートに書き込んで勉強しました。ご夫婦が街の動物園に連れて行ってくれたことがあったのですが、そこでも動物の名前と解説を必死に読んでご夫婦に質問しまくる私を見て「今まで60人ぐらいの留学生を受け入れてきたけれど、みんな大学生ぐらいの歳で動物園なんて…と退屈そうだった。こんなに一生懸命勉強しているのはリコが初めてだよ」と言ってくれました。

その時は「これからも例え直接役に立たないことでも、必死に英語を勉強しよう。どこかで何かのヒントになることもあるし、英語力としては決して無駄にならないんだ!」と誓いました。

私のカナダ体験は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました!