インドで光のフェスティバルとも言われているディワリ。
私はなぜかオーストラリア留学中にこのお祭りをお祝いすることになりました。(笑)
「オーストラリアでインドのお祭り?」と思ってしまいましたが、とっても楽しいお祭りでした。
今回は、私がオーストラリアで体験したインドのお祭り、ディワリの体験談をご紹介していきます!
ディワリのための猛特訓
オーストラリアで介護の学校に通っていた時、学校の先生から、「もうすぐインドのディワリというお祭りがあるんだけど、うちのクラスでインドダンスを披露しようと思っているんだ。参加したい人はいるかな?」という提案がありました。
私の通っていた学校はとってもインターナショナルな学校で、私のクラスメイトの国籍もフィリピン、インド、フランスやメキシコなど、いろんな国からの学生がいました。
その為、学校でもオーストラリアの祭日だけでなく、他の国の祭日を祝うことが結構あって、「海外にはこんなお祭りがあるんだ~。」と、いつも刺激をもらっていました。
そして今回はインドのお祭り。「インドのダンスか~。興味あるけど人前で踊るのはちょっと恥ずかしいな~。」と考えていると、インド人の友人が、「せっかくだから参加しようよ!絶対楽しいよ!」と言ってきました。
そう言われても簡単に「オッケー」とは言えないでいる私の腕を勝手に上げ、「私たち参加します!」と言う友人。
「えっ??」と、いきなりの展開に何も言えず、強引に参加が決定しました。(笑)
私たち以外にも、参加者が決まり、様々な国の留学生で作られた15人ほどのチームができました。
私たちのダンスの先生は隣のクラスで同じく介護を教えるインド人の先生。
この先生、長身で、頭にはいつもカラフルなターバンを巻いていて、普段はとっても静かな人なんです。
ですが、ダンスのレッスンが始まると、釘付けになるほど、キレッキレのダンスを披露!
まるでインド映画を目の前で見ているような感じでした。
「人は見かけによらないなぁ。」とかなりビックリでしたよ。(笑)
今回私たちが挑戦したのは、「バングラ」と呼ばれるインドダンス。ハイテンポな音楽に合わせ、独特なインドのステップや手の動きを覚えます。
ほぼ毎日学校終わりにみんなで集まりダンスを練習していたのですが、もともと運動神経の良くない私は、ついていくのが精いっぱい。
家に帰ってからも音楽を流しながら、ステップを体に覚えさせていきました。
ドキドキの本番!!
ディワリ当日。最終ダンスの打ち合わせを終え、みんなで先生に頭にターバンを巻いてもらうことに。
さすが毎日自分でターバンを巻いている先生は、慣れた手つきでみんなの頭にスカーフを巻いていきます。
これで準備万端!会場に入ると、光のお祭りということもあり、天井には色とりどりの電飾がつけられ、インドの伝統衣装を着た学生や先生方、そしてテーブルにはインドのスナックやサンドイッチなどの軽食が並べられていました。
そんなインドな雰囲気に包まれ、「はぁ、緊張して、心臓が飛び出そう。」と話していると、私たちの出番がやってきました。
ドキドキしながら会場の真ん中に進み、みんなで輪になると曲がスタート。
会場からは手拍子が聞こえてきます。
頭が真っ白になりながらも、みんなとダンスを合わせ、踊ります。
曲が進んでいくと、「結構楽しいかも!」とテンションが上がりました。(笑)
最後には会場みんなで一緒に踊り、私たちのダンスは終了。
いろんな人から「上手だったよ!!」とか、「ステキなパフォーマンスだったよ!」と声をかけてもらって、なんだかインドのスターになった気分でした。(笑)
学校以外でもこのお祭りは行われていて、いろんなところで、「ハッピーディワリ!」と言う声が聞かれました。
また、その日の夜は、花火が上がったり、町の中のインドレストランには、きれいな伝統衣装を着た人たちが集まっていて、とってもカラフルな日となっていました。
あとがき
オーストラリアに来て、インドのお祭りをお祝いすることになるなんて、想像していなかったので、とっても良い思い出ができました。
ダンスレッスンを通じて、クラスメイトとの絆も深まりましたし、いろんな国の文化をもっと知りたいなと思えるようになりました。
オーストラリアにはいろんな国からの留学生や移民の人たちがいます。
だからこそ、自国の文化だけでなく、他国の文化も大切にし、尊重しているオーストラリアという国はとってもステキだなぁと感じることができた1日となりました。