みなさんこんにちは!
「farther」という単語、聞いたことはありますか?
「確か”further”という単語もあったような・・・」と思っている人もいるかもしれません。
そうです。「farther」と「further」は非常によく似ており、よく混同されてしまいます。
そこで今回は「farther」の意味と使い方、そして「farther」と「further」の違いについても整理していきたいと思います。
「farther」とは
「farther」は「far」(遠い)の比較級です。
具体的には、距離・空間・時間がさらに遠い、ということですね。
(もっと(距離的に)遠いところに行きたい)
(彼女はどんどん離れて歩いて行った)
(学校の申込書はこれ以上延長できない)
(韓国は沖縄よりさらに遠い)
「further」とは
実は「further」も「far」(遠い)の比較級です。
「farther」と何が違うかと言うと、「farther」が距離や空間など具体的な遠さを表すのに対し、「further」は比喩的な距離を表します。
少し分かりづらいので例をいくつかみてみましょう。
(彼女はどんどん鬱状態に陥っていった)
(私はその問題を解決しようとしたが、解決には至らなかった)
(もう質問はありません。ありがとうございます。)
ここで一つ確認です。例えば
- She sinks further and further.
- She sinks farther and farther.
この2つは何が違うのでしょうか?
一つ目の例文でみたように「further」を使っている場合は、比喩的な距離ですので、鬱状態になっていった、気分が落ち込んでいった、など実際の距離でなく心理的にある地点から離れていった、という意味になります。
一方「farther」を使うと、具体的な距離になりますので、例えば海の底に沈んでいった、プールの底に沈んでいった、など具体的な距離が離れていったことを表しています。
「farther」と「further」の共通の使い方
これまでにみてきたように、「farther」と「further」は同じ「far」の比較級でも、具体的な遠さなのか、比喩的な遠さなのか、という違いがありました。
しかし、実はネイティブスピーカーの間でもこの2つの違いは非常に曖昧です。「違いはなに?」と聞かれても答えられないネイティブスピーカーもいると思います。
特に距離に関していうときは、「farther」でも「further」でもどちらでもOKという見解も。ぜひ覚えておきましょう。
- Go farther away!
- Go further away!
(もっと遠くに行って!)
- The wind was pushing the swim ring farther and farther.
- The wind was pushing the swim ring further and further.
(風は浮き輪をどんどん遠くに飛ばして行った)
「further」の使える表現
比喩的な距離を表す「further」は色々な表現に使えます。
(疲れてこれ以上頑張れない)
(話し合っても無駄だよ。もうやめよう)
(英語力をもっと極めたいです)