みなさん、「インド」と聞くと何を思い浮かべますか?
カレー?タージマハル?
確かにこの2つはインドの象徴ですよね。
でも、実際にインドを訪れてみると、それらが薄れるくらい驚くことがいくつかありました。
今日は僕がインドを旅して驚いた文化を紹介したいと思います。
SIMカード、買ってみたはいいが・・・
まずは、首都デリーでSIMカードを購入したときの話。
インドに降り立った初日、僕が最初にしたことはSIMカードの入手でした。
旅ではインターネットが命綱ですからね。
通行人に携帯ショップの場所を聞きまくり、少し迷いながらも、デリーの小汚い商店街の一角にあるショップにたどり着きました。
書類を書き、パスポートのコピーを提出し、支払いを済ませ無事にカードを購入。
よし、これでインターネットは確保っと。
と安心していると、店主のおっさんがこう言いました。
「カードがアクティベート(活動)するまで7時間くらいかかるから」
ん??どゆこと?僕は聞き直しました。
「今からだと、午後4時ごろからしか使えないだろうな。今日は日曜日だから特に遅いんだよ」
えぇ!?今から7時間も待たないといけないの!?
僕はかなり焦りました。
その日の午前中にインド人の友人に連絡を取らなければならなかったからです。
連絡取れないじゃん!!
どうしよう・・・
困っていると、店主の友人が来て言いました。
「ほんとに困ってるなら、おれの携帯からメール送ってもいいぜ」
救世主、現る!!!
インドでの初っ端の問題は、ぽっちゃりインド人のおかげで無事解決しました。
ということで、インドではSIMカードを購入してから実際に使用できるまでに7時間ほどかかるということを知っておいてください!
王様は牛!?
インドといえば、ヒンドゥー教。
そして、ヒンドゥー教といえば「牛」が神聖な動物とされています。
インドを訪れるまで、「あぁ、牛を食べないんでしょ?」という安易な理解をしていた僕。
しかし、旅行中に「これが大事にしてるってことか」と思う場面に出くわしました。
それは、タージマハルで有名なアーグラという街を訪れたときのことです。
中心街から少し離れた比較的大きな道路の横を歩いていると、急に車の渋滞が起きました。
さっきまでスイスイ通ってたのに、いきなり混むんだなぁ。なんて思いながら、さらに少し歩みを進めると、衝撃的な場面に遭遇しました。
4、5頭の牛が道路のど真ん中をゆーっくりと横断していたんです。
ほんとゆーっくり。のっそり。
でも叩いて追う払おうとする人は1人もいませんでした。
車の運転手はクラクションを鳴らしながら、彼らが通り過ぎるのをじっと待っていました。
牛がゆっくり歩き、その両端を車や人が止まって見守る様子を見ていると、牛の参勤交代かよ!とツッコミたくなりました。
インド人の友人はこう言ってました。
「インドでは牛が王様なんだよ」
別の日、そんな牛たちがもっと王様してる場所に訪れました。
それが、インド北部にあるリシケシという町。
ここはヨガの聖地として有名で、世界中からヨギーが集まってきます。
小さい町ですが、その規模の割に牛の数がとても多い。
あらゆる道で牛を見かけることができます。
僕が1番衝撃を受けたのは、彼らがフン垂れ流しで歩いていたことです(笑)
道のあらゆるところに彼らの巨大なフンが落ちてます。
なので、町全体が少し臭い(笑)
そのせいで、ハエが大量に飛んでます。
それでもみんな牛を敬っています。
牛にとっては、ほんとに過ごしやすい国だと思います。
ゴミ箱なんていらない!?
最後に紹介するのは、インドの人々のゴミに対する考え方です。
僕が北インドのハリドワールという街で散歩していたとき、道路の脇に、大量のゴミが捨てられていることに気づきました。
道路はアスファルトで舗装されたものではなく、土で固められて作られた道です。
その道沿いに、バナナの皮や、ジュースの紙パック、ボロボロになった服などが無造作に捨てられていたんです。
これはひどい。クサいし、ハエもブンブン飛んでる。
僕は一緒にいたインド人の友人に、なんでゴミ箱に捨てないのか聞きました。
すると彼はこう答えました。
「自然に土に還っていくから問題無いよ」
なるほどなぁ〜ってなるか!!
確かに分解されて自然に還っていくけど、時間もかかるし、衛生的にぜんぜんよくない。
それを友人にいうと、困った顔をしていました。
おそらく、子どものころからずっとそういう環境で育ってきている彼らにとっては、なにも問題がないことなんですよね。
自然に処理されるのに、なんでわざわざ自分たちの手で処理しないといけないの?っていう考え方があるんです。おもしろい。
ちなみにこれは地方での状況です。
デリーなどの都市部では、もう少しキチンと処理してるはずです。
といっても、結構ゴミが散らかってましたが・・・。
さいごに
インドは、色んな面で日本と逆だと思います。
だからこそ、面白い発見や、驚き、日本の生活を改めて考えさせてくれるものがたくさんあると思います。
是非一度インドを訪れてみてください!