倒置?なんか学校で習ったけど難しくてさっぱりだった…なんて人は多いと思います。
文法が逆さになって疑問文なのに疑問文じゃない??
あるいは、ネイティブの話している言葉、文法ぐちゃぐちゃ!!ちゃんと話してよ!と心の中で叫んでしまったことはないですか?
それは、英語は語順が大事、と刷り込まれてきた弊害かもしれません。英語も言葉。そしてそれを話しているのは同じ人間。
このことを基本に考えれば、全然難しくないどころか、日本語よりも自分の感情を豊かに表現できるかもしれない技なのです!
一緒に練習してみましょう!
溢れる気持ちが先走る!副詞の場合
まずは、英語のことは少し忘れて、日本語で考えてください。
あなたは、憧れのアイドルのコンサートに行きました。運良く席はアイドルが登場してくる通路の横です!今アイドルがどんどん近づいてきてすぐ側に来ています!
「マイケルはここに来ています。」…そういうクールな方もいるかもしれませんが、大抵は自分の溢れる感情を抑えきれずに隣の友人とこんな感じではないでしょうか?
「キャー!ここ、ここ、ほら、ここにマイケルが来てる~!」
そうなんです。人間は強い感情を伝えたい時は、言語文化にかかわらず、一番伝えたいことを一番最初に口に出す生き物なのです。
頭の中で、言いたいことが溢れ出して、飛び出して来ちゃうのです。
倒置=最初に言いたい人~!
ということで、頭の中では上の絵のような状況になっていると考えてみてください。
英語も同じですので、さっきの状況で練習してみましょう。
Michel comes here.
一番言いたいことは「ここ~!」、
Michel comes here.
ですから最初は
Here
ですね!
で、残りの文は倒置。動詞を先、主語を後にしてくっつけるだけ!
Here comes Michel!
素晴らしいです!
では、練習です。
あなたはハイキングをしています。目的地は有名なお城のはずです。しかし、なかなか見えてきません。通りがかりの人に聞くと、ああ、ここさ、と指差してくれました。この丘を超えたところにそびえているようです!やったー!
The castle stands over the hill.
感動を最初に表現して言ってみてください。
Over the hill stands the castle!
その調子!
ありえない!否定の副詞の場合
同じように、感動ではなく、あり得ない時も同じように気持ちが飛び出てきて、倒置になります。
あなたは大親友が結婚することを全く知らなくて、別の友人からそのことを聞きました。
「その話は聞いていません。」…ある意味冷静な怒り、なのかもしれませんが、まあ普通は「聞いてないよ!!そんな話!」って感じになるんじゃないでしょうか?
では英語で
I have never heard that.
一番強い感情はどこでしょうか?
きっと「そんなことありえない」ではないでしょうか?
I have never heard that.
よって、一番飛び出してくる感情の単語は
Never
でしょうか。
I have heard that.
さて、これもひっくり返しましょう。否定の副詞の場合は疑問文の形にしてくっつけます。
Never have I heard that!
いい感じです!
では練習問題です。
あなたの誕生日ですが、彼は忘れています。プレゼントをくれないなんて…お友達に愚痴ってしまいます。
He gave me no present for my birthday.
はい、ありえない気持ち吐き出しましょう!
No present
残りは疑問文の形にして
No present did he give me for my birthday!!!
臨場感たっぷりですね!!
倒置=わたしも~!
感動、否定、の気持ちが溢れ出る時を見てきましたが、共感したときも人間は感情が高ぶるようです。応用編として覚えて置いてくださいね。
例えば、クラス替えの後なかなか馴染むきっかけが掴めなかった時、ふと目にした文房具に自分と同じサッカーチームのロゴが!
お前、あのサッカーチームのファンかよ?俺もなんだ!!っていう感じの時。
You are a XXX fan? So am I!!
決勝見に行くのか?俺もだよ!!
Do you go to see the Final? So do I!!
おまえ、監督好きになれないのかよ?俺もだよ!!
You do not like the Head Coach? Neither do I!!
同じ気持ちのときはSo+疑問文
否定の同調の時はNeither +疑問文
でずっと熱い会話ができそうです!
GOOD LUCK!
まとめ
- 英語では感情が先走ると、いいたいことが一番最初に口から出てきて倒置になる
- 副詞がメインの感情の時の語順は副詞+動詞+主語
- 否定がメインの感情の時の語順は否定+疑問文の形
- 同じ気持ちのときはSo+疑問文
- 否定の同調の時はNeither +疑問文
自分の気持を抑えることなく前面に押し出し、生き生きとした血の通った表現のコニュニケーションを楽しんでみてくださいね。