日本では、「ディズニーランド」や「サンリオピューロランド」など、「Land(ランド)」とつくテーマパークも多いですね。
こういう場合の「Land(ランド)」は、「場所」といった意味合いで使われていそうですね。
「ディズニーの場所」という感じでしょうか?ディズニー園?
こういった、あまりにも自然に馴染んで使われている単語を掘り下げて考えることは、あまりないかもしれません。
ディズニーランドはディズニーランドであり、その意味を考えることはないですからね。
今回はあまりにも自然に使われている、この「Land(ランド)」について少し掘り下げて見ていきましょう。
「陸、陸地」のLand
「Land」を辞書で引くと、「陸、土地、地面、土地」と出てくると先述しましたね。
少し細かく見ていきます。
まず、はっきりさせておきたいのが「ground(土地)」との違いです。
groundは基本的に地表のみを指します。他にも「earth」も土地を意味することがありますが、この場合は植物の生える土地を指す場合が主です。
「Land」は土地を意味することもありますが、他にも多くの意味を持ちます。
土地を意味している場合、大抵修飾語が先に付きます。
「arable land(耕地)」や「barren land(不毛地)」などです。
その他にも「private land」で「私有地」ですね。これは良く聞く使われ方です。
また、「homeland」で「自国、祖国、母国」という意味です。
これはライティングの際には、「home land」ではなく、「homeland」となり、「home」と「 land」の間にスペースがないのを覚えておいてください。
「ユートピア」の別の言い方で、「The land of dream」というのもありますね。ここでは「夢の世界、理想郷」というニュアンスになるでしょう。
このように、前に付く装飾語によって「陸、土地、地面、土地」の意味の持つニュアンスが微妙に違ってきます。
「land」は特に決まった狭い意味合いの「陸、土地、地面、土地」ではなく、割とフレキシブルに使われる単語であることがわかりましたね。
動詞としての「 land」
また、この「 land」は動詞としても使われるんですね。
まずは例文を挙げてみます。
このように、「 land」で「着陸」を表すことができます。
飛行機だけでなく、例えば車でもこの「 land」は使えますよ。
さらに自動詞としては「上陸」を意味します。
また、「〜の状態になる」「〜を得る」といった意味で使われることもあります
これも例文を挙げてみます。
「land」が動詞として使われるときのニュアンスが、なんとなくわかったでしょうか。
プールを長距離泳いで、なんとか泳ぎ切り、やっと手をプールサイド(land)にかけるという状況を想像してみてください。
しっかりと「地を掴む、地に足をつける」のイメージなんです。
何かを「上陸」させたり、どこかに「着陸」したり、何かを「得」たり。
このイメージを「 land」に定着させてみてください。
そうすると、割とすんなりこの単語の持つ幅広い意味やニュアンスが頭に入るかもしれません。
まとめ
前に装飾後をつけて「陸、土地、地面、土地」を意味する「 land」。
もう一度例を並べてみましょう。
「arable land(耕地)」「barren land(不毛地)」「private land(私有地)」
「homeland(自国、祖国、母国)」「The land of dream(理想郷)」
そして、「着陸、上陸、得る」を表す動詞としての「 land」。
動詞としての「 land」は、「地を掴む、地に足をつける」のイメージで頭に入れておきましょう。
なかなか深く考えることのない、簡単で馴染みのある単語。でもこうして改めて意味を確かめていくことで、知らなかった発見があったりするものです。
そして、しっかりと知ることで普段の会話やライティングにも、さらに自信がつくことでしょう。