「Child」と「Kid」の違いとは?それぞれの使い分けを詳しく解説!

「Child」と「Kid」どちらも日本人にとって馴染みのある言葉であり、日本語の生活の中でも見かけることが多い単語ですね。

「チャイルドシート」や「キッズゾーン」など「Child」・「Kid」はカタカナ言葉となって様々な場所でたくさん使われています。

改めて言う必要もないかもしれませんが、「Child」と「Kid」は両方とも「子ども」という意味があります。

ではなぜ「子供」を表現するときに2通りの言い方があるのでしょう。

理由は、それぞれ微妙に意味の違いがあるからです。

どちらで言っても大丈夫な場合の時もたくさんありますが、使い分けたほうがいいときもあります。

そんなときのために、今回は「Child」と「Kid」の違いとそれぞれの使い方について、単語ごとに例文をいくつか出しながら説明していきます。

似たような意味でも使い分けなければいけない単語はこれらの他にもたくさんありますので、使い方に自信のない英単語が出てきたらすぐに類語ごと確認しましょう。



「Child」の意味と使い方は?例文で紹介!

「Child」は「子ども」や「児童」の他に、「赤ん坊」「経験の浅い人」「子供じみた人」といった意味があります。

年齢層としては基本的に14歳より下の子供を表現するときに「Child」を使い、18歳以下の子供には「Boy」や「Girl」が使われます。

普通の日常会話ではもちろん、フォーマルな場でも使うことができる単語ですので、使用する際には特に場を気にする必要はありません。

「Child」を使った例文をいくつか紹介します。

・子どもは甘いものが好きだ。

「Children like sweets.」

・私は一人っ子です。

「I’m an only child」

・私は子どもの時アメリカに住んでいました。

「I lived in U.S. when I was a child.」

・彼女は私を子供ども扱いした。

「She treated me as if I was a child.」

・私はメアリーの子どもです。

「I’m a Mary’s child.」

「Child」は複数形が「Children」になります。

「〜チルドレン」という言葉は日本でもよく聞くので大丈夫だとは思いますが、一般的な複数形には「s」がついても「Child」は「Childs」とはなりませんので注意が必要です。

また親と子という関係を表すときや、「〜の産物」というときにも「Child」を使うことができます。

「Kid」の意味と使い方は?例文で紹介!

本来「Kid」とは、「子ヤギ」を意味する単語です。

アメリカの日常会話では「Child」より一般的に使われています。

口語として「子ども」を表す単語なので、フォーマルな場では使うことができません。

また以上の理由から、目上の人の子どもを「Kid」と表現するのは避けましょう。

また同じく口語ですが、「冗談を言う」「からかう」といった動詞としての意味もありますが、そちらは後半で紹介します。

「子ども」の意味で「Kid」を見ていきましょう。

・彼はその子どもたちを博物館に連れて行った。

「He took the kids to the museum.」

・学校にはたくさんの子どもたちがいる。

「The school has a lot of kids.」

・ちょっと子どもたちを見ていてくれますか?

「Would you watch my kids, please?」

・私の妹はピアノを上手に弾くことができます。

「My kid (younger) sister can play the piano well.」

「Kid」の複数形は「Kids」です。

上の文の「Kid」を「Child」に変えてももちろん大丈夫です。

またフォーマルな場では使うことができませんが、自分の子供を表現する際や、漠然と「子ども」と言いたいときなら「Kid」を使っても問題ありません。

最後の文のように、「Kid」は「年下の」という意味も持っていますが、フォーマルな場では「Younger(より若い)」を使いましょう。

「Child」や「Kid」が含まれる他の英単語

英単語には、「アンナチュラル」の「アン」やワイヤレスの「レス」などの単語の頭や最後に付いて意味を加える接頭語や接尾語があります。

「Child」が接頭語となっている単語3つと、先ほど紹介した「冗談を言う」「からかう」といった動詞としての意味をもつ「Kid」を使った例文をここでは紹介します。

・私は楽しい子ども時代を過ごした。

「I had a happy childhood.」

・大人気ないことをしてはいけない。

「Don’t be childish.」

・彼の笑いは子どものようだ(子どものように純真だ)

「His laugh is childlike.」

・嘘でしょ!? / 冗談だよ!

「You are kidding!」「I’m kidding!」

「Childhood」は「子ども時代」 を意味する単語です。

「Childish」は「子どもらしい」と同時に「幼稚な」という意味も持っています。

また「Childlike」も「子どもらしい」という意味を持っていますが、こちらは他に「(子どものように)素直な」という意味も持っています。

最後の「Kidding」は例文のように冗談を言う時や、「信じられない!」というときに使います。

日常会話ではかなりよく聞くフレーズですね。

まとめ

今回は「Child」と「Kid」の違い、使い方について紹介しました。

  1. 「Child」はフォーマルな場でも使える「子ども」
  2. 「Kid」はフォーマルな場では使えないけどよく使う「子ども」
  3. 「Child」「Kid」がつく他の英単語

最後のパートで紹介したように、英単語にはたくさんのつながりがあります。

出会った単語の繋がりをたどって語彙を増やしていくのも一つの手です。

また今回のように、フォーマルの場での使用可否など使い分けが必要な類語は、できるだけまとめて覚えていきましょう。