「Dude」という言葉、ハリウッド映画などで若者たちが使っているのを耳にした事がある方も多いのではないでしょうか。
これってどういう意味なのでしょう?
どんな時に、どんな人が使っているのでしょうか。
そしてその言葉のルーツとは?
今回はこの良く耳にする「Dude」について見ていきましょう。
「Dude」はどんな意味?
「Dude」とは、辞書で引いてみれば「男」という意味です。
そしてその通りなのですが、ネイティブの人が使う「Dude」は、それだけではないようです。
ですが、まずはその「男」という意味で使われる場合の用例を見てみましょう。
という感じで、これらはとってもカジュアルなニュアンスです。
「男」というより、「あいつ」みたいな感じでしょうか。
試しにこれらの例文を「man(男)」に変えてみましょう。
こうすると、ちょっと雰囲気が変わりませんか?
「あの男性、見てよ!」や「昨夜会ったあの方、覚えてる?」、それに「あの人、とっても素敵。」みたいな訳が合いそうです。
「Dude」というと、仲間内で話している雰囲気の、とてもカジュアルなニュアンスになるんですね。
ちなみに「Dude」は、近頃では男性だけでなく、女性にも使われていますね。
特にフェミニストな人たちは、積極的に女性にもこの「Dude」を使っている感じです。
例えばコーヒーショップで、店員さんがコーヒーを待つ女性客に、「Hey dude, Here is your coffee! 」と使ったりしていますね。
普通のレストランなどでは、一応お客さんに「Dude」は使われないと思いますが、コーヒーショップやアパレルショップなどのフレンドリーさを示したい接客などではあえて使われるのをよく見かけます。
それに、小さい子にも使ったりしていますね。「This dude loves this song!(この子、この曲大好きなのよ!)」という感じです。
これは、わざと子供に大人に使うような「Dude」を使って、「生意気なのよ〜」というニュアンスで、有り余る愛情を表現している感じでしょうかね。若いママたちによく見られますね。
こういう例からもわかるように、やはりカジュアルで、友達同士、親しい仲で使うような感じなのです。
他にはどんな時に使われる?
では「Dude」は、人のことを指すだけの意味で使われているのかというと、違います。
特に意味はないけれど、語尾につけたり、話しかける時に使ったりもします。
例を挙げてみましょう。
などです。
ちなみに、ここで使われている「特に意味のないdude」も、「man」に置き換えられることができます。
または、「brother」の略である「bro」も置き換えられます。
これらの表現は日本語にはない感じなので、訳す事も難しい感じですね。
でも、ただ「What’s up? 」と言うより、「What’s up, dude? 」と「dude」を付け足した方がなんとなく親しみが増しますね。
つまり、そういうニュアンスなんだと思います。
普通のフレーズに付け足して、親近感を持たせるというか。フレンドリーな感じですね。
などです。
特に意味はなく言っている感じですが、やはり「呼びかけ」に近い感じでしょうね。
また、「おい!」「おお〜!」「わっ」など、感嘆詞のように使うことも多いです。
といった感じです。
そしてこれらもまた、「man」「bro」にも置き換えられます。
「dude」のルーツは?
ではこの「dude」、元々はどんな風に使われていたのでしょうか?
「dude」は19世紀後半では、「都会のお洒落な男性」という意味だったようです。
カウボーイたちが、都会の見た目に気を使っている男性のことをこう呼んでいたようです。
ちなみに女性は「dudette」でした。
そして70年代になると、カリフォルニアのサーファー達がお互いを「dude」と呼び合うようになったそうです。
「dude」という言葉には、このイメージが強い人も多いのではないでしょうか。
そして80年代頃からは「クールな奴」というような意味で使われ始め、現在のような感じに変化してきたようですね。
日本語でも、若者言葉は色々と変わっていくように、英語にも似たような感じのものがあるのですね。
まとめ
- Look at that dude over there! 「男」という意味で使われる「dude」。
- See you later, dude. 特に意味のない「dude」。
- Dude! Are you kidding me?! 感嘆詞的に使われる「dude」。
でしたね。
特に気を使わずにカジュアルに使う言葉です。
普段の友人との会話にさりげなく付けてみましょう。ぐっと親しさが増しますよ!