「free time」(フリータイム)「free ticket」(フリーチケット)など、「free」を使った英単語の多くは、そのまま日本語としても使われています。
でも、なんとなく分かるからと言ってそのままにするのは良くありません。
何故ならば「free」には複数の品詞で、さまざまな意味を持っているからです。
そこで今回は「free」の意味と使い方をまとめて整理してみたいと思います。
「free」の語源
「free」はもともと古期英語で、「smog-free」(スモッグのない)など、何か言葉にくっついて意味を表す「連結語」でした。
現在日本でも「stress-free」(ストレスフリー=ストレスのない)という風に使われていますが、この使い方は実は「free」の語源の意味からきているのですね。
しかし実はこの使い方は、現在英語ではされません。
ストレスのない生活でしたら「stress-free」ではなく「non-stress (life)」という表現になります。覚えておきましょう。
「free」の意味 形容詞
・自由な、暇な、空いている、気前の良い
(フリータイムにいつも何をしていますか?)
(今夜ひま?)
など「自由な、暇な」という意味は一般的によく知られていますね。
あまり馴染みがないのが「空いている、気前の良い」という意味。
(一台の空車のタクシーが私の方に近づいてきた)
(彼女は大金持ちなので、お金を惜しまない)
という感じで使います。
ちなみに「She is rich」と「She is very rich」では、どちらが「彼女」はお金持ちだと思いますか?
「She is very rich」の方だと思う人が多いですが、実はネイティブスピーカーの感覚だと「She is rich」の方がお金持ちの度合いは高いです。
「She is very rich」は「very」(とても)という形容詞をつけられるくらいの「お金持ち」、「She is rich」はどんな形容詞でも表現できないほどの「お金持ち」という感覚なのですね。
このように言葉の意味をそのまま訳してしまうと、細かい意味が違ってきてしまう言葉もあります。
「free」の意味 副詞
「free」の副詞には「自由に、無料で」という意味があります。
(インターネットは自由に使うことができる)
(彼は無料で食べ物をあげた)
「free」の意味 動詞
・自由にする、脱する、片付ける、振り払う、できるようにする
「free」を動詞として使うのはなかなか慣れていないかもしれません。使い方をみてみましょう。
(私はペットの鳥を自由にした)
(彼女のアドバイスにより、私は困難から脱した)
(部屋から本を片付けないといけない)
(彼は悩みを振り払おうとした)
※hang-up 悩み
「free」を使ったイディオム
・I’m free to be whatever I.(自分は何からも自由になれる)
イギリスのロックバンドoasisの「whatever」という曲の歌詞にもなっていますね。この一文で慣用句となっており、歌詞などで使われます。
・Smoke-free
これはイディオムではありませんが、よく使われるのでそのまま覚えてしまいましょう。
実はこれは「禁煙」という意味です。
間違えやすいのは、もしこれが「free smoking」だったら「自由にタバコを吸って良い場所」という意味になります。
順番が違うだけで逆の意味になりますので、間違えないようにしましょう。
まとめ
今回は「free」の意味と使い方について解説していきました。
「自由、無料」という意味は使いやすいと思いますが、他の意味は馴染みがない人も多いかもしれませんね。
「free」には色々な使い方がありますので、ぜひこの機会に覚えてみてくださいね。