「カナダ人と結婚している」と言うと、どんなイメージを持たれるでしょうか?
金髪で、ブルーの目で長身で….。
なんて人を想像する方も多いですよね。
ですが、カナダは移民大国なので、カナダ人と言ってもアジア系や、中東系、ヨーロッパ系など様々な人がいるんです。
私の旦那さんも南アジア系のカナダ人。見た目はインド人に似ています。
なので、「カナダ人と結婚しています。」と言って彼を紹介するとビックリされることも良くあります。(笑)
この記事では、私の南アジア系カナダ人の夫との国際結婚についてご紹介いたします。
国際結婚には家族の理解がとっても大切
私たちは「日本が好きな南アジア人」と、「南アジアが大好きな日本人」という不思議なカップル。(笑)
なので、お互い結婚する前から相手の文化をなんとなく理解し合っていたので、文化の違いでケンカになるということはあまりありませんでした。
ですが、家族の理解を得るとなるとまたそれは別の話。
私の両親は彼との結婚に対し、「あなたが選んだ道なら、好きなようにしなさい。」と理解してくれたのですが、私のおばあちゃんは少し難色を示していました。
それは、彼の肌の色が茶色だったから。家族に彼を紹介する前に、写真を見せた時には、「なんだか色黒な人を選んだね。」と言われてしまいました。
実際、私の友人にも国際結婚をしたカップルがたくさんいるのですが、みんな最初から家族に受け入れてもらえるというケースは少ないよう。
特におじいちゃん、おばあちゃん世代は戦争を体験しているので、敵国だった国や、肌の色の違う人を好まないという話をよく聞きます。
私たちの場合も、同じく、写真を見せたときはちょっと嫌そうな顔をしていたおばあちゃん。
ですが、彼に実際に会ってからは、彼の人柄を気に入ってくれて、最終的には彼がカナダに帰る際にハグをするほど仲良くなっていました。(笑)
国際結婚は文化の違いを楽しめて毎日が刺激的
結婚するまでは気にならなかった小さなことが、結婚してからケンカの原因になることもありました。
今振り返ってみると、私が家事をする割合が多く、「自分の食器くらい片付けてよ。」とか、「家事をもっと手伝ってほしいな。」という思いが募り、ある日、我慢の限界が来て、「少し家事を手伝ってくれないかな?」と言ってしまいました。
彼は、「そんなことで怒ってたの?言ってくれればやったのに。」となぜ私が怒っているのか分からなかったよう。
日本人の私としては、「言わなくたって分かってよ。気持ちを察してくれてもいいのに。」と思っていたのですが、それが文化の違いだったんです。
以心伝心と日本ではよく言われていますが、以心伝心は英語に訳すとテレパシー。(笑)
それぐらい相手の気持ちを察するという事は、マジックみたいなものなんだなと気づかされました。
それに気づいてからは、お互いに「それは直してほしいな。」と言うようになり、ケンカも少なくなりました。
また、ちょっとしたことでも、「なるほど。そういう考え方もあるのね。」と考えさせられることも多いんです。
例えば、南アジアの人は家族をとっても大事にするので、彼はほぼ毎日のように家族に電話をします。
ですが、私は月に1度家族に電話をするくらい。
「毎日そんなに話すことあるの?」と聞く私に、「毎日元気?と聞くだけでも家族のつながりを感じられるんだよ。」と言っていました。
そう言われるまで、家族のつながりの大切さなんて考えたこともなかったので、彼の言葉にビックリでした。
また、いきなり「よし出かけよう。」と言われ、「どこ行くの?」と言うと、「いいから着替えて。」と目的地も知らされずに出かけるという事がよくあります。
最初のころは、「行く場所によって洋服も決めたいし、どこに行くか分からないなんて不安。」と思ったりもしていたのですが、それが彼なりのサプライズとのこと。
「どこに行くか分からずに出かけたほうが、ウキウキするでしょ。」と言っていました。(笑)
そういった考え方も、日本ではあまり経験したことがなかったので、おもしろいなぁと感じています。
あとがき
日本人と結婚する場合でも、結婚というのは2人の関係だけではなく、家族と家族のつながりでもありますよね。
私は国際結婚をして、彼の文化を知ることで、今まで以上に自分の家族も、彼の家族も大切にすることの大切さを学びました。
また、様々なバックグラウンドを持つ彼の友人たちからも良い刺激を受けています。海外に来ても、日本人は日本人など、自分の文化のコミュニティの中だけでまとまってしまうことも多いんです。
ですが、彼は自分のコミュニティの中に納まらず、どんな国籍、文化を持った人とでも仲良くなる人。そんな彼の柔軟な考え方から、移民大国のカナダで、いろんな文化を尊重して暮らすことの大切さを学ぶことができ、毎日がとっても刺激的です。
国際結婚を機に、自分の文化を改めて知ることができましたし、夫を通して南アジアの文化、そしてカナダの文化も同時に知ることができています。
これからも、カナダならではのいろんな文化を学んでいきたいなぁと思っています♪