「term」という英単語は、意味が多く範囲も広いので覚えづらく使いづらい単語の一つです。
私も基本的には「学期」という意味で使っていたのですが、実はそれ以外にも「term」には色々な意味や使えるイディオムがあります。
というわけで今回は、「term」の意味と使い方をシェアしてみたいと思います!
「term」の語源
「term」の語源はラテン語の「terminus」です。
これはラテン語で「終わり」という意味。駅のターミナル(terminal)は終点の駅のことですね。
また「terminus」という「末端」を意味する英単語もあります。
「term」には色々な意味がありますが、どの意味も「終わり」のニュアンスがあるのを覚えておきましょう。
「term」の意味と使い方
「term」の名詞には「学期、期間、用語、表現、間柄、条件、賃金、同意」という意味があります。
一見バラバラの意味に見えますが、学期というのは「ここからここまで」と期間を区切った終わりの決められている時期のことですし、同意という意味も双方がこれと決めた最終的な案に対するものですので、終わりのイメージが含まれています。
また「term」には名詞だけでなく形容詞と動詞もあり、形容詞は「学期末の、期間の、定期の」という意味があり動詞には「〜を・・・と名付ける」という意味があります。
(新学期が始まりました)
という風に使うこともできますし、
term of office(任期期間)
term of contract(契約期間)
term of validity(有効期間)
など言葉を入れ替えると色々な表現ができます。
また、「term of art」は「専門用語」のことです。
「term」には「期間」という意味と「用語」という意味の2つがありますので、「term of art」も「芸術期間」と訳してしまいそうですが、実は「art」には「専門」という意味もあります。
「art」の不可算名詞は、皆さんも良く知っている「芸術」、可算名詞には「専門」という意味もあるのです。これはかなり難しいですね。
ちなみに「terms paper」は「学期末テスト」のことです。
「間柄」という意味では次のように使うことができます。
(同僚とは良い間柄である)
※teammatesは「同僚」という意味で使われることもあります。
(私たちは別れたけど、あなたとは良い関係でいたい)
(彼と元妻は離婚してから犬猿の仲だ)
(彼とは話すような仲ではない)
「間柄」という意味で「term」を使う時の注意点は、
・「term」でなく「terms」という複数形で使う
・「be good/bad terms with〜」(〜と良い/悪い間柄である)の場合「be動詞」は「stay」や「keep」に置き換えられる
です。使い方を覚えてしまえば、日常英会話で使えそうな表現ですね。
「term」を使ったイディオム
最後に「term」を使ったイディオムについてご紹介します。
・「come to terms」〜と折り合う
(予算のことでは彼とは話がついた)
・「in no uncertain terms」単刀直入に
(単刀直入に言わせてください)
※「はっきり言う」には「frankly say」という表現もありますが、「in no uncertain terms」の方が「ズケズケと言う」というニュアンスが混ざっています。
・「in terms of」〜の点から
(質の点に着目してこの問題を話し合ってみませんか?)
まとめ
今回は使いこなすのが難しい「term」という単語について紹介しました。
意味が多いのでイディオムの数も多いですが、自分が使ってみたいものを選んで使えそうな英文をまとめて覚えてみると良いですね。
それではまたお会いしましょう!See you next time!