「Thank you」と「Thanks」の違いとは?正しい使い分けを教えます

子供でも知っている「Thank you」という言葉。では、「Thanks」との違いは?

まずはこの「thank」という単語を辞書で引いてみましょう。

すると、「感謝する、謝意を表する」と出てきます。

これも、皆さん知っての通りですよね。

つまり、よく使われている「Thank you」は、「I thank you(私はあなたに感謝する)」なんです。

どんな時には「Thank you」で、どんな場面で「Thanks」なのか。

この簡単なフレーズのちょっとした違いを見ていきましょう。



「Thank you」のおさらい

では先ほどの続きです。「thank」を動詞として使い、「thank+(人)」とすると、「〜に感謝する」となるのでしたね。

ここで基本的な例文を見ていきましょう。

・I thanked you for lunch. (ランチ奢ってくれてありがとう。)
・She thanked me for my help. (彼女は私に助けてもらったお礼を言った。)

となります。

基本的に、「Thank you」は「Thanks」より丁寧な言い方となります。

つまり、友人同士とのくだけた言い方だけではなく、上司など目上の人にも使えるフレーズなわけです。

「very much」をつければ、さらに丁寧な表現になりますね。

 

そしてもう一つ丁寧に感謝を表すことができるフレーズがあります。

「appreciate」という単語を使いますよ。

辞書で引くと、「良さがわかる、真価を認める」の他に、「感謝する、ありがたく思う」と出てきます。

・I appreciate it.

で、「私はそれに感謝します」=「ありがとうございます」になるわけです。

ここで気をつけるのは、thanksは「thank+(人)」で表しましたが、appreciateは(人)ではなく、物や事柄が後につきます。

・I appreciate your help. (助けてくれてありがとうございます。)
・We appreciate your understanding. (ご理解ありがとうございます。)

などです。

口語では、「Thank you so much. I really appreciate it.」と言うのがセットになっている感じがあります。

心からの感謝を伝えたい時は、このフレーズを使うといいですよ。

この「appreciate」という単語を、もう少し掘り下げてみましょう。

先ほど、辞書には「良さがわかる、真価を認める」と出てくるといいましたね。

ではこの意味での例文をあげてみましょう。

・She appreciate music. (彼女は音楽を楽しむ。)
・The ability to appreciate art.(芸術の趣を解する心)

となりますが、でもこれはそのまま「感謝する」に訳を変えても十分伝わりますよね。

・She appreciate music. (彼女は音楽に感謝する。)
・The ability to appreciate art.(芸術の趣に感謝する心)

「appreciate」は人や出来事だけでなく、音楽や芸術、スポーツなどにも使うことができるんですね。

「Thanks」は?

「Thanks」は「Thank you」よりくだけた表現になります。

「Thank」を名詞として使うんです。動詞として「Thank」を使った時にはつかなかった「s」がありますね。

つまりこの「s」は複数形の「s」なんです。

・Thanks a lot! (ありがとね!)
・Thanks for texting me!(メールありがとう!)

のように使用されますね。

「Thank you」よりずっとカジュアルなので、上司などには使わないほうがいい感じでしょう。

友人同士のメールなどでは「thx」と略して書かれることも多いですよ。

まとめ

普段あまりに良く使われるフレーズですので、違いを気にしたことはなかった、という人も多いのではないでしょうか?

今回ご紹介した「Thank you」「Thanks」の違いを意識しながら、ぜひ日常会話で使ってみてください!

このようなちょっとした違いでも使い分けられると、英語への理解もぐっと深まります。