よく英語圏の男性が「sup?」と言っているのを聞いたことがありませんか?
この「sup」という単語、単語帳に出てきたこともないし意味もよく分からないですよね。
今回は「sup」の意味と、使うシチュエーション、同じように使える挨拶の表現などを一気に紹介していきます。
「sup」の意味
「sup」は実は正式な言葉ではありません。
「sup」は「what’s up?」(元気?調子はどう?)が「what up?」→「wassup?」→「sup」と短く砕けた表現です。
「what’s up?」は「元気?」「やあ」という挨拶の意味や「どうしたの?」という意味があり男性も女性も使えます。
「sup」になるとだんだんカジュアルさが増してきて「よっ」とか「うぃーす」という感じになり主に若い男性が使う言葉になります。
本当に元気かどうかを聞きたいというよりは、挨拶程度の軽い表現ですので答えもそんなに悩まずに答えて大丈夫です。
(よっ、元気?)
Not much. Just chilling.
(別に。だらけてる)
(オス、ぼちぼちやってっか?)
Hey, there man.
(おーお前かよ)
「sup」の他の使い方
実は「sup」には辞書に載っている動詞としての意味もあります。
動詞の「sup」には「夕食を食べる」「少しずつ食べる」という意味もあるんです。
また地域によっては「ビールを飲む」という意味で使われることもあります。
(彼女はお茶をすすってから言った。「わかりました」)
(昨日の晩飯なんスか?)
ちなみに「夕食」という意味の単語の「supper」も「sup」が語源ですね。どちらも食に関係した英単語です。
挨拶に使う表現を覚えよう!
ここではHow are you?以外の相手の調子を訪ねる表現を学習していきます。
・What’s going on?
「元気?調子はどう?」という意味で使うことができます。
答え方は「good」や「alright」と言えばOKです。
またWhat’s going on?には「どうしたの?どうなってるの?」という意味もあります。
時と場合によって使い分けが必要です。
・What’s new?
同じく「調子はどう?」という表現です。
「Not much」「I’m fine」と答えれば大丈夫です。
かなりブロークンな英語ですが実はネイティブの間では「こんにちは」ぐらいの意味しかなく「what’s up?」(やあ)に対して「what’s up?」(こんちは!)という「what’s up?」返しも行われています。
・How are you doing?
How are you?と同じくらい丁寧な表現です。ビジネスの場でも使うことができます。
sup?のように調子を尋ねている表現ですが、How are you doing?の場合「相手の近況を聞きたい」という意味が込められています。
How are you doing?と聞かれたら簡単で良いのでI went to Osaka last week.(先週大阪に行ったんです)やI feel great because of nice weather thesedays.(最近天気が良いので気分が良いです)など答えてあげると場が和むでしょう。
さいごに
以前私が英語を勉強していたら「How are you?」の答え方として「Just getting by」という表現がありました。
そこには「ぼちぼちやっています」という日本語訳が。
「この表現は使える!」と思い、次の日ネイティブスピーカーの同僚にHow are you?と聞かれた際に「Just getting by」と答えてみたんです。
そしたらネイティブスピーカーはどんな反応をしたと思いますか?
ーー「どうしたの!?何かあった!?」とものすごく心配されたのです。
実は「Just getting by」には確かに「ぼちぼちやっている」という意味があるのですが、それは「困難な状況の中でもなんとかやっている」というニュアンスなのです。
日本人的には深い意味なく使ってしまう表現でも細かいニュアンスまで覚えていないと違う意図で伝わってしまうことがあるのだと反省した出来事でした。
さて、今回は「sup」の意味をご紹介し、関連語について解説しました。
若い男性は比較的使いやすい表現だと思います。機会があればぜひ使ってみてください。