「勤勉」という日本語を英語に訳したい時、あなただったらどんな訳を当てますか?
「勤勉」という言葉は良い意味で使われることもありますし、マイナスのニュアンスで使われることもありますよね。
そこで今回は「勤勉」を英語にするには、どんな言葉を使ったら良いのか考えてみました。
皆さんの英語学習の役にも立つと思うので、今回はこのトピックを共有したいと思います。
そもそも「勤勉」とは?
「勤勉」を国語辞典で引いてみるとこんな風に書いてあります。
一生懸命に精を出して励むこと(さま)。「勤勉な人」「勤勉な家」など。
(『三省堂 大辞林』より引用)
つまり、勉強でも仕事でも、物事に一生懸命取り組んでいる人やその様子は「勤勉」という言葉で表現することができますね。
勤勉の英語表現①「hardworking」
「hardworking」は「勤勉な、働き者の、勉強家の」という意味を表す単語です。「勤勉」を表す時に最も基本的な単語だと言えるでしょう。
「hardworking」は形容詞、「hardworkingness」という名詞の派生語もあります。
(彼女は勤勉な学生だったので奨学金をもらった)
(「過労死」は日本語だよ。日本人って世界の中でも勤勉だから)
(あなたの強みはその勤勉さです)
「hardworking」は、「真面目くさっている」というマイナスな使い方よりも、どちらかと言うとプラスのニュアンスで使われることが多いです。
勤勉の英語表現②「sober」
「sober」は「しらふの、色などが地味な、事実などに誇張がなくありのままの」という意味を持つ単語で、「しらふで真面目な」というイメージから「冷静な、勤勉な」という意味もあります。
(彼はこれから勤勉に生きていこうと決めた)
※lead a life 人生を生きる、過去形は led a life
「sober」はいろいろな意味があり、意外と使えそうな意味も多いですね。例えば
(酔っ払ってるの?)
No, I’m sober.
(別に酔ってないよ)
や「sober color」は「crimson(赤茶色)」や「magenta(赤紫)」、「pale orange(肌色)」など落ち着いた色のこと。
(藍色みたいな落ち着いた色が好きです)
などいろいろなシチュエーションで使えますね。
勤勉の英語表現③「diligent」
「diligent」は「hardworking」と同じように「勤勉な」という意味の単語です。
意味はほとんど同じですが、「hardworking」の方がよく使われますね。
「diligent」は「根気よく何かに取り組んでいる、机に座って熱心に何かをやっている」というイメージがあります。
(彼は仕事熱心だ)
(授業サボったことないよ。基本的に真面目なタイプだから)
「日本人はマメだ」と言いたい時はこの「diligent」が一番ニュアンスが近い気がします。
というのも「diligent」には「目的や目標のためにコツコツと努力する」というニュアンスがあるのです。
難しいですが、ぜひ「hardworking」と使い分けてみてくださいね。
勤勉の英語表現④「painstaking」
「painstaking」は「苦労を惜しまない、勤勉な」という単語。
形容詞で「hardworking」が人に対して使われるのに対し、「painstaking」は「painstaking research」(入念な調査)や「painstaking work」(渾身の作品)などものに対しても使うことができます。
(彼はこの学校で最も勤勉な学生だ)
(私は子どもの教育には苦労を惜しまない)