「各々」を英語でいうと?3つの表現を覚えよう!

「各々」と言う日本語は分かるようで分からない、そんな日本語ではないでしょうか。

日本語でも意味や使い方が曖昧なのに、英語ではさらに難しいですよね。

そこで今回は「各々」という言葉の定義をはっきりさせて、英語でも言えるようにしてしまいましょう。

それでは早速はじめていきましょう。



そもそも「各々」とは?

「各々」とは「おのおの」と読み「一人一人の」「一つ一つの」という意味。

また「みなさん」という不特定多数の大勢の人に向かって呼びかける場合にも使われます。

・各々が努力して成功させましょう

・J POPと洋楽には各々の良さがある

のように使いますね。

各々の英語表現①「each」

「each」には形容詞、代名詞、副詞としての用法があります。どの用法でも「各々」という同じ意味になっています。

He pointed each person  and said.

(彼は各自を指さして言った)形容詞的用法

We each have our smart phones.

(私たちは各々自分のスマホを持っている)代名詞的用法

I study 3 languages everyday, 30 min each.

(私は毎日30分ずつ3ヶ国語を勉強している)副詞的用法

また「each」を使った有名な表現に「each other(お互い)」がありますが、この言葉の使い方には注意点があります。

「each other」は代名詞なので、「her, him」などと同じように使わなければいけません。

例えば

I gazed her.

というのが文法的に正しくなく

I gazed with her.(私は彼女と見つめ合った)

と言わなければいけないのと同じで

We gazed each other.

と言うことはできません。

We gazed with each other.(私たちはお互いに見つめ合った)

にしなければいけません。

各々の英語表現②「Respectively」

「respectively」は「respect」の派生語。副詞で「各々の」という意味です。

使い方はきまっており「〇〇と××はそれぞれ△△と□□である」という風に対の言葉を表します。

Sandy and Tom are Spanish and Canadian respectively.

(サンディとトムはそれぞれスペイン人とカナダ人である)

This train and that train are local train and rapid train respectively.

(この電車とあの電車はそれぞれ各駅と快速である)

ポイントは「respectively」を使えば、わざわざ

Sandy and Tom, Sandy is Spanish and Tom is Canadian.

と言わなくても、最後に「respectively」をつければ「are」をはさんで1番目の事柄が1番目の事柄と、2番目の事柄が2番目の事柄と対応していることを表すことができます。

もちろん、

Group A and group B take speaking test and writing test respectively.
(グループAとグループBはそれぞれスピーキングテストとライティングテストを受けている)

という風に「are」でなくてもOKですよ。

各々の英語表現③「Everybody has their own~」

人はそれぞれ〜である

これは特定の単語ではありませんが、このような言い方をすると「それぞれ〜」と表すことができます。「own」の後ろには名詞が入ります。

例えば

Everybody has their own way of thinking.

(みんな各々自分の考え方を持っている)

Everybody has their own opinions. To discuss again and again is important.

(みんな各々違った意見を持っている。何度も話し合うことが大切だ)

などですね。

主語を

Every animal has their characteristics.
(動物はそれぞれ違った特徴を持っている)

などと変えてもOKです。

ちなみに

Everyone has their own preferences.
(人にはそれぞれ好みがある)

もよく使われる言い方ですね。

まとめ

今回は「各々」という言い方についてご紹介していきました。

この言葉は「それぞれ」という言葉にも置き換えられますので、そう考えると英語にも訳しやすいかと思います。

ぜひ今回紹介した表現を覚えて、英会話でも使ってみてくださいね。