「So as to」の意味と使い方は?「in order to」との違いなどを例文で解説

「So as to」の意味は?使い方は?

日常会話で毎日使うというほど出現頻度が高い表現ではありませんが、覚えておかないといざ言いたいときに困ってしまいます。

「So」「As」「To」分解するとどれも色々な意味や使い方がある重要な英単語です。

では「So as to」と1つの表現としてまとまったときにどのような意味、使い方になるのでしょうか。

というわけで、今回はそんな「So as to」の意味と使い方を紹介します。

また「So as to」とほぼ同じ意味の表現に「In order to」があります。

後半では、「So as to」と「In order to」の使い分け方についてもしっかり解説していきます。



「So as to」の意味と使い方を紹介!

「So as to」は、「〜するために」「〜するように」という意味があります。

「So as to」を使った文章は「So as to」を挟んで前半と後半に分かれていて、前半には実際にすること、したことが入り、後半の「To」の後には動詞の原型が入って、前半の行動の目的を示します。

簡単に言うと、「A so as to B」で「BをするためにAをする」となります。

このため、倒置法以外では文頭におかれることはありません。

実際に例文を見て確認していきましょう。

・その試験に合格するために私はベストを尽くす。

「So as to pass the exam, I will try my best.」

・そのイベントに遅れないために彼女は早起きした。

「She got up early so as not to be late for the event.」

・貯金をするために彼は一生懸命働いた。

「He worked very hard so as to save money.」

「So as to」は、その結果をより意識した表現になります。

2・3番目の例文は、「早起きしたために彼女は間に合った」「一生懸命働いた結果彼は貯金ができた」というニュアンスになります。

また2番目に「So as not to」と否定形の表現を使用しましたが、これで「〜しないように」という意味になります。

「Not」は「To」の前に来ますので、置く場所に注意しましょう。

「So as to」と「In order to」の使い分け方は?

「So as to」とほぼ同じ意味の表現に「In order to」というものがあります。

意味も使い方も「So as to」とほとんど変わりませんが、「So as to」が結果を強調したニュアンスを含むのに対し、「In order to」は「目的」に重点がおかれています。

結果を含まないなら「In order to」で置き換えられます。

また文頭に置くことも可能です。

詳しくは例文を見て確認していきましょう。

・これをするには時間とお金が必要だ。

「In order to do this I need time and money」

・健康のためにジムに行った。

「I went to the gym in order to stay healthy.」

・落第しないためには試験を受けなければいけない。

「You need to take the exam in order not to fail the course.」

・従業員の良い働きのためには良い労働環境を用意しなくてはいけない。

「In order for the staff to work well, the company have to provide a good work environment.」

「In order to」が結果を意識しないことがお分かりいただけたでしょうか。

2番目の文も結果を含んだニュアンスではないので、「ジムに行って健康になった」という意味にはなりません。

また否定形にする場合は「So as to」と同じように「To」の前に「Not」を置きます。

最後の文のように「In order for 人 to」で「(人)が〜するためには……」という表現をすることもできるのが「In order to」の特徴です。

他にもある「〜のために」という表現を紹介!

「〜するために」という表現は他にもいくつかあり、代表的なものが単なる「To」です。

しかし「So as to」や「In order to」に比べて、表現できてしまう意味の幅が大きくなるので、必ず「〜するために」と言いたいとき、特に書類などで語弊のないように「So as to」や「In order to」を使います。

例文で見ていきましょう。

・友達に会うために公園へ行った。

「I went to the park to see my friend.」

・彼女は商品のプロモーションをするためにイベントに出席した。

「She attend the event for the purpose of promoting products.」

・事業拡大のために彼は1人のエンジニアを雇った。

「He hired an engineer with a view to expanding his business.」

「For the purpose of」と「With a view to」、どちらも後には動詞の原型ではなくingがつく現在分詞の形になるので気をつけましょう。

どちらもビジネスメールなどで使える少し硬めの表現になります。

意味はどれも「〜のために」と同じですが、後につく動詞の形や、言葉の組み合わせ方を間違えるといけないので、1つ1つ使えるようになってから次の表現を覚えるようにしましょう。

まとめ

今回は、「So as to」の意味と使い方、似た意味を持つ表現との使い分け方について紹介しました。

  1. 「So as to」の意味は「〜するために」
  2. ほぼ同じ使い方と意味の「In order to」
  3. 他にもある「〜するために」の表現

1つの単語ではなく、いくつかの単語が繋がって1つの表現となっているときは、間違えると全然違う意味になってしまうこともあります。

ビジネスシーンだと困ってしまいますが日常の会話であれば間違えても全く問題ないので、どんどん使って覚えていきましょう。