「to」の意味はダーツをイメージするとわかりやすい!

to?~へ行く、とか言う時に使うものでしょ…簡単簡単問題なし、なんて人は多いと思います。

だけど思い出してください。

学生時代face to face=顔へ顔?ten to nice九を十に?…等、様々な用法に翻弄されませんでしたか?

あるいは、~へ行く、がto じゃなくてforじゃないとダメな時がある?とか、toに動詞の原型をつけたらいろんな意味に変わる?とか、もう複雑すぎ!英語やめた~!

なんて、このあたりの文法から一気に英語が嫌いになってしまった経験はないでしょうか。

大丈夫です。秘策をお教えいたします。



toは矢、toの後の単語は的

とイメージしましょう!

例えば、図書館へ行く、で考えてみると・・

英語ではまず誰がどうする、を先に表現しますので「I go」ですね。

そして、行く場所に向かって矢を放つと想像してみてください。

この時の矢がto、行きたい場所を的の真ん中と思い浮かべましょう!

I go → the library.

ということで、→は矢toのイメージですから、

I go to the library.

となります。

 

では、彼は病院へ行ったはどうなるでしょう?

彼は行った→病院

He went → the hospital.

He went to the hospital.

いいですね!→のイメージがなんとなく頭に入ってきましたか?

 

という風に→は向かう方向を示していますので、目的地のみならず、方角、曲がる先、などもtoで表現されます。

That hotel is to the north of the city.北向き↑を想像してくださいね。

Turn to the right! 右に曲がっている→を想像してください。

簡単ですね!

 

ちなみに、お互いに→状態のときは、←→、というような感じになりますよ。

We sat face to face.  face←→face 顔を見合わせて

We sat back to back.  back←→back背中合わせに、ということですね。

 

以前アラスカから来た読み聞かせの女性が、エスキモーの挨拶を教えてくれましたが、面白かったのでご紹介。

アラスカは寒い地方で完全防備。唯一出ている鼻どうしをくっつけることで、握手のような挨拶になっているのだそうです。この時の説明はnose to noseでした!なるほど。

toで命中!

ということで、toを使う時の頭の中は上の写真に近いと考えてみてください。

toという矢はゴールにしっかり刺さっています。的中!という状態です。

鍵あなにぴったり差し込む鍵。key → that door!

まさに

This is the key to that door.です。

 

音楽に合わせて踊る、Dance to the music なんて表現も面白いなと思います。

Dance → the music ダンス自体が音楽に命中、一体化してる感じがしますよね!

 

ものでなく、時間でいえば、→最後 →4月末 のようにも使えます。

From the beginning to end

He will stay there to the end of April.

→の先は終着点なのですね!

へー!と思ったこの感覚、FORと比較してみるとわかりやすいです。

 

私もこのニュアンスを知らない時はよく混乱していて、ある時こんな事件?がありました。

ネイティブの友人にプレゼント。

I have something for you!

と手渡すと、

To me? Thank you!

と喜んでくれたので、あ、for ではなく、to なのか~と次に違う友人に、サプライズでプレゼントの時、プレゼントを背中に隠して

I have something to you!

と言うと、

??oh, thank you…

という反応。

サプライズ嫌いだったのかな?と思ったのですが、実はそうではなくて、「to you」だと「的に当たっているイメージ=相手の手に既に渡っていること」になってしまうので、何にもらってないけど?となっていたのですね~失礼しました…

では、なぜ最初に私にtoの使用を勘違いさせた友人はfor meと言わずに、to meと言ったんでしょう?

それは、プレゼントを受け取っていたからなんですね~。もしこの時もサプライズで私がまだサプライズで背中に隠していたら、for me?の反応だったはずです。

言葉のニュアンスって面白いですね!

心にドキュン!

この感覚を物ではなく気持ちに使えば、自分の心に何らかの感情が刺さった、という表現になります。

to my surprise,

驚いた気持ちがズキューンと自分に刺さっている状態ですね。

to my sorrow,

悲しみが胸に迫ってくる状態ですね。

未来に向けた→矢印

今まで見てきたように、toは→のようなものです。

場所、物、気もち、などの目標地点に狙いを定めて矢を放っている矢がto。

さて、ここからは、さらに踏み込んで、行動や思いの矢を的に放つ練習をしてみましょう!

 

例えば、歌手になりたい、というのは、

I want(自分が欲する気持ち)→(どこをゴールとするか)be a singer。

I want to be a singer.ですね。

 

喉が乾いています。お水が欲しいです。

I want(自分が欲する気持ち)→drink water。

I want to drink water.

 

パンダを見たい!

I want→see pandas。

I want to see pandas.

となりますね。

行動の場合→の先は未来、ということになりますから、
希望だったり祈りだったりそういったニュアンスになりますよ。

変化の→矢印

動きに→、ということは、動きに変化が起こっているということでもあります。

The leaves turned→red.

He became→be a doctor.

The baby started→cry

さて、この矢印には何がはいるでしょうか?もう大丈夫ですよね!

まとめ

  • toの基本的なイメージは的当ての矢
  • toの後の単語のイメージは的当ての的
  • →の先は目的の物、場所、時間。
  • →は感情が心に迫ってくる時にも使える。
  • 動きの動詞が伴うと→の先は変化。

基本的なtoの用法を的当ての的のイメージで見てきました。

細かく分類すると混乱しがちですが、何かを目指している矢なんだ、と思って肩の力を抜いて英語の文に接してみてください。

toの場所に→を書き込んだりしてみると、結構簡単に意味がわかること請け合いです。是非→技、使ってみてくださいね!