ネイティブスピーカーがよく使う英単語「upset」。
みなさんはこの単語を使いこなせていますか?
「upset」を「怒っている」とか「悲しい」という意味で覚えている人も多いかもしれませんが、実は「upset」は意味を当てはめて覚えるよりもイメージで捉えた方が使いこなしやすい英単語なんですよ。
今回はこの「upset」という英単語を、3つのポイントに分けて分かりやすく解説していきたいと思います。
「upset」の意味①動詞
まず動詞としての「upset」の意味は「ひっくり返す」です。
例えば
なら「紙をひっくり返した」ですし
だったら「ボートをひっくり返す」になります。
意外と使えるのは
(昨日の牡蠣はお腹をひっくり返した)
お腹をひっくり返したということは・・・
もう分かりましたね?「upset」には「お腹を下す」という意味もあります。
もう一つ
(台風が来ていたので計画はがダメになった)
※「upset」は現在形も過去形も同じ形になります
という使い方もできます。
「upset」は「ひっくり返す」というおおもとの意味から派生して「計画などを覆す」という意味で使うこともできます。
おまけですが、天気を表すときは「it’s sunny」「 it’s rainy」「 it’s cloudy」と「it’s」をつけて表すことができますが台風の時だけは「it’s typhoon」ということはできません。
台風の時は「it’s a typhoon」「there’s a typhoon」という言い方をしましょう。
「upset」の意味②形容詞
ネイティブスピーカーがよく使うのが、この形容詞としての「upset」です。
形容詞の「upset」はコレ!という日本語訳がなく、ニュアンスを言えば「心が動揺して起こった何かしらのマイナスな感情」という感じです。
例をいくつかご紹介しましょう。
(彼女はそのニュースを聞いてひどく怒った)
(彼はその書類を見たときに悲しそうだった)
(なんでか分からないがその鈴を聞くと不安になる)
(なんで箱に何も入ってないの?)
Are you upset?
(がっかりした?)
例をみてもらって分かるように「upset」は「悲しい」にも「不安」にも「がっかりする」にもなります。
訳によっては「動揺する」や「悔しがる」にもなりますね。
つまり「upset」の適切な日本語訳を当てるにはその人がどんな様子なのかを見極めてそれを形容するのが適切ということです。
「upset」を使ったイディオム
「upset」を使ったイディオムに「that’s a major upset」「that’s shocking upset」があります。
どちらも意味は同じで「大番狂わせ」という意味。
スポーツなどで格下チームが格上チームを破った時などに
(あの試合みた?奇跡が起きたよね!)
というふうに使えます。
また、この大番狂わせは名詞や動詞としても使うことができ
(W杯ではどのような番狂わせが起こるか誰にも分からない)
(絶対スペインチームを負かしてみせる!)
というふうにも使うことができます。
また「お腹の調子が悪い」という言い方で
(お腹の調子が悪い)
というのもあります。
単純に
(冷たいものを飲むとお腹の調子が悪くなる)
と言ってもOKです。
というわけで・・
今回は「upset」という単語についてご紹介していきました。
「upset」はイメージを掴んでしまうと非常に広い意味で使うことができる便利な単語です。
ぜひ覚えてどんどん使ってみてくださいね。