Would you like to~?は丁寧なお願いの表現、と習いませんでしたか?
でも、実際にお願いする時、Could you~?とどう違うんでしょう?
丁寧っていってもいったいどのレベルの丁寧さ? と頭を悩ませてしまうことがあると思います。
ここでは、幾つかのお願いの表現と比較しながら、Would you like to~の使い方をマスターしてみましょう!
~してくださいの表現いろいろ
さて、まずは~してください、と頼むときの言い方いろいろを見てみましょう。
窓を開けて欲しい時にお願いする時の表現として中学校で学ぶもののメインは上記の7つでしょうか。
難しいことはさて置いて、まずは形の違い探しからWould you like toの丁寧さの謎解きをしていきましょう♪
主語は誰?
この7つの文をじっと見ていると気づくことはないでしょうか?そうです、?があるかないか、ですね!
Open the window.
Please open the window.
————分かれ目はここ————
Can you open the window?
Could you open the window?
Will you open the window?
Would you open the window?
Would you like to open the window?
素晴らしいです!
では分かれ目の上と下、つまり?なしと?ありの違いはなんでしょう?
そうですね、Youがあるかないか!よく気が付きました!
ということは、つまり上の2つの文の主語は実はIなのです!ワオ!
私が「あなたが窓を開ける事を」期待しているのですね。
能力?意志?
では次は下の5文です。同じように分かれ目を付けてみてください。
Can you open the window?
Could you open the window?
————分かれ目はここ————
Will you open the window?
Would you open the window?
Would you like to open the window?
そうですね!Can かWillかで分かれますね。
つまり、
Can you open the window?
Will you open the window?
はどちらもお願いではあるのですが、お願いの形とはいえ、それぞれの意味がニュアンスに入っているので、
Can you open the window? 窓を開けることは可能?
Will you open the window? 窓を開ける意志はある?
と能力なのか、意志があるのかを聞く事になります。
どちらも丁寧なお願いの形、と学校では習うのでついどちらでもいいと思って使ってしまいますが、ニュアンスが違うのでしっかり理解しておく必要があります。
サインを頼む時など、Can you write your name?だと、字書けるの?と侮辱みたいに聞こえることもあるので、Will you write your name?がよいですね。
現在?過去??
次にそれぞれの分かれ目を見てみましょう。
Can you open the window?
————分かれ目はここ————
Could you open the window?
Will you open the window?
————分かれ目はここ————
Would you open the window?
Would you like to open the window?
それぞれ現在形か過去形か、で分けられますね。
現在はわかりますが、過去って?なんでしょう?過去にお願いするってどういうことでしょう???
実は、これ、過去ではなく、仮定なのです。(詳しくは仮定法の記事参照)
もし、あなたがそうしたければ、というニュアンスなのです。
もしよろしければ:お誘い提案
さて、大分区切りとニュアンスがわかってきたと思います。最後の分かれ目は…
Would you open the window?
————分かれ目はここ————
Would you like to open the window?
はい、いよいよ今日のメインにたどり着きました。違いはlike toがあるかないか、ですね!
さて、文法の比較のためにopen the windowを使ってきましたが、実際には
Would you like to open the window?というような使い方はしません。
もし使うとしたら、慇懃無礼、つまり丁寧すぎて失礼=嫌味で言う時、となってしまうので気をつけてくださいね。
命令依頼ではなく、お誘い提案だと思ってください。
Would you like to come to our party tonight?
というように、あなたがそれをすることが好きかどうか、あなたはそれをやってみたいでしょうか、というニュアンスになります!
ということで、あなたの意思を最大限大切にした聞き方、つまりとても丁寧な表現となります!
ちなみに、こちらは丁寧といっても目上に、とかそういうことではなく、相手に対する最大限の丁寧な言い方です。
ですから、親が子どもに
What would you like to eat?
などと日常会話で使っていることも多いです。
とはいえ、移民の多いアメリカのファーストフード店などでは、英語が母語でないアルバイトも多く、またスピード重視ということもあり、通じないことがあります。
私もかつて留学中、丁寧に受け答えしていたら全く通じず、遊びに来ていた友人が単語を言っただけの方が通じた、なんてハプニングもありました。TPOで使い分けてくださいね。
「Would you like to~」の答え方
Would you like toは、お誘いや提案ですから、答える時は、単なるYes,Noは使えません。
お誘いありがとう、なのか、お気持ちだけ、なのか…丁寧なだけに、丁寧に答えましょう♪
お誘いを受ける時は
I would love to.
お断りするときは
I would love to,but I have to (leave now).
も一緒に覚えておくとワンランクもツーランクも会話レベルが上がりますよ♪