「あえて」を英語で言うと?
辞書をまず引いてみると、「dare」が出てきます。
「dare to (do)~ 」で、「あえて〜する」となります。
これは「勇気を持って、恐れずに」といった意味合いになり、例文を出すと
・I dare you to call her. (彼女に電話しなよ。)
つまり「敢えて彼女に電話するように促す」「彼女に電話するよう勇気づける、焚きつける」といった感じです。
しかしこのニュアンスでの「dare」、会話では実際のところあまり使われません。
せいぜい子どもたちが言ったり、少々ふざけた時にわざと改まった言葉を使う感じで使ったりでしょうか。
もう少し掘り下げて見ていきましょう。
じゃあどんな風に「dare」は使われてるの?
「勇気を持って〜する」、「恐れずに〜する」といった意味でのdareはあまり普段の会話では使われなく、主に文章などで使われるということでしたね。
ではどんなニュアンスの「dare」が会話で使われているのでしょう。
代表的なものはこれではないでしょうか。
・How dare you!(なんだと!)
このフレーズに訳をつけるのもなかなか難しいところですが、「よくもそれができるな」といったニュアンスになります。
などです。
かなり強いフレーズですが、友達同士でのふざけた会話でもよく聞かれます。
・How dare you~! (てめえ!)
という感じですね。
また、
・Don’t you dare! (〜するな!)
も使われますね。
例文を出すと
ただ「Don’t touch her!」と言うよりもとても強い言い回しになります。
人差し指を相手の顔の前に突き出して、まっすぐ睨みながら言う。そんなイメージです。
またこんなフレーズも。
・I did it on a dare!(だってそうけしかけられたんだ!)
ここでの「dare」は先ほどの「勇気を持って〜する」に少し近い意味合いになるというか、「on a dare」で「勇気付けられて」や「けしかけられて」といったニュアンスです。
も同じ感じですね。挑発するというか、けしかける、そんな感じです。
・I dare say~
となると、「あえて言うなら」、「恐れずに言うなら」という意味になります。
「わざと」なニュアンスは結局なんて言えばいいの?
ということで、「わざと」みたいなニュアンスの「あえて」は結局英語でなんて言ったらいいのでしょう。
一番しっくりくるのは「on purpose」です。
意図的に、わざと、という意味になりますね。例文を出すと
意図的に言わなかった=あえて言わなかった、ということになりますね。
「on purpose」と同じ意味では他にも「purposely」「knowingly」「consciously」などがあります。
「知っていてあえて」といった意味合いですから、「dare」の「勇気を持って、勇敢に〜」とはまさに逆の「あえて」ですね。
これらを使った例文もあげておきます。
といった感じで、全て「on purpose」と置き換え可能です。
まとめ
「あえて」を英語で言うと、ふた通りの「あえて」が見えてきましたね。
「勇敢に〜する」の「dare」、「わざと〜する」の「on purpose」。
そして日常会話での「dare」の使われ方は、「How dare you!」「Don’t you dare~」などでした。
これらは「あえて」ネイティブによく使われるフレーズを選びました。
真剣に怒っている時、また気の合う友達とふざけ合う時など、状況や相手を読み取って、上手に使ってみましょうね!